公開日:2018年6月18日

先週ニューヨークで見た「EC&メーカー直販」

みなさん、こんにちは。グローバルEC事業部で責任者を務めております、立川(たつかわ)です。

10日前の6月8日に、ニューヨークに「DtoC」(メーカー直販)の店舗視察に行ってきました。

ニューヨーク市内で約20店舗程視察を行いましたがその中でもニューヨーク発のコスメブランド「Glossier(グロッシエー)」の店舗には衝撃を受けました。

店舗はメイン通りから一本外れたビルの5階にあり決して良い場所とは言えない立地でしたが、平日の昼間にもかかわらず1階のエレベーター前には行列ができ、5階に上がった店内は人で大混雑していました。この5階にエレベーターで上がった瞬間の衝撃もGlossierの演出なのだと感じました。

Glossierは14年に登場したブランドでありながら、急成長を遂げています。
売上が43億ドル(約4500億円)といわれていて米国のコスメ市場に「DtoC」モデルで切り込んでいます。Glossierは顧客の80%を、人のクチコミによって獲得しています。

Glossierのトップは下記のように述べています。

「私たちは、人でも商品でも目的地でもレストランでも、何かに興奮したときそれを他人にシェアしたいと考えます。旅先で美しい景色が撮れたら、Instagramに載せたいのです。美は経験であり、人々は経験をシェアすることに夢中です。」

「人々は何かを探しているとき、専門家ではなく、他人の意見を聞きたいと思っています。」

つまりGlossierにとって最も重要なのは、「その商品を使ったユーザーが何を語ったか」というクチコミです。そのため、どの商品ページにも、カスタマーレビューのスペースを多く取り、ひと目で他のユーザーがその商品に対してどんな感想を抱いたかが分かるようにしています。なぜならレビューは「価値」だと考えているのです。

このような発想や手法を持った事例は日本でも広がってくる予感がしました。

 

■日本ではモールで「DtoC」が先行

日本市場においても化粧品・健康食品中心に「単品リピート」モデルは一定の存在感がありますが、アメリカの事例のようにソーシャル中心に集客し、自社ECサイトにて「会話型コマース」でEC事業として成長している事例はまだない状況です。

日本はアメリカと人口構成やECの消費構造が異なることから、日本の50代以上は今後もテレビ通販や紙通販が主流になることは続くと思いますが、若年層に関しては、日常で買い慣れた主要モールの楽天・アマゾン・Yahoo!ショッピングでメーカーとして直接接点を作りながら、アメリカで先行するソーシャル活用でブランド認知を高めつつ、自社ECサイトでファンを作っていくというのが現実的な動きになるかと思います。

 

【翔泳社様主催】7月19日(木)東京:新宿
<メーカー・ブランドのための戦略的モール活用講座>

当社:アメリカ視察したメンバー2名がゲスト登壇

時間:13:00~16:20(受付12:30)
場所:株式会社翔泳社 セミナールーム
定員:20名

【講座内容】

■なぜ今、メーカーのモール活用が必須なのか?
・世界の新潮流になるメーカーEC(D2C)モデル
・メーカーがモール活用を急ぐ動きとその理由
・日本市場におけるメーカーのモール活用モデル
・メーカーがモールで成功するために必要なこと
・参入1年で月商1億円突破を実現した企業の取り組み
■なぜ今、楽天市場に出店するのか?
・メーカーに最適な楽天市場で売上を伸ばすモデルとは
・メーカーが楽天市場に出店する上で注意すべき点
・すでに楽天市場に出店しているメーカーが、売上を伸ばすには
・小売店と共存?それとも敵対? 成功事例、失敗事例紹介
■Amazon徹底解説 最適なAmazonとの付き合いかたとは?
・Amazonに商品を卸す?それとも直接販売する?
・Amazonで売上を伸ばすために実施していくべきポイント
・Amazon出店成功事例の紹介

▼セミナー詳細は下記URLよりご確認ください▼

https://event.shoeisha.jp/ecza/20180719

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