7月29日、中国電子情報産業発展研究院は北京で「2019上半期中国家電市場報告」を発表しました。この報告によると、上半期中国家電市場の小売総額は4,297億元に達し、京東(JD.com)が22.7%のシェアでオフラインを含む中国家電市場のトップに立ちました。
※ 2位:蘇寧易購・3位:天猫・4位:国美電器(実店舗も持つ中国家電小売)

サービス力で多くの支持を集めるJD.com

同報告によると、2019年上半期は家電のオンライン販売比率がさらに高まっており、初めて40%を超えました。これは、長期に渡ってオンラインで最も発展してきたJD家電が、家電小売の全チャネルをまたいでリードしてきた結果と言えるでしょう。

JDと言えば家電というイメージが根強い中国ですが、2013年からJDは新たなサービス基準を設けて、家電をオンラインで購入する際の懸念材料を解消してきました。
それが、『30日間の価格保証、30日間の返品対応、180日間の交換対応』というサービス基準です。

JDは一貫して、消費者に高い家電サービスを提供すると宣言しており、その高いサービス力で多くの家電ユーザーの支持を集めることに成功しています。

さらに、今年は人工知能とハイテクを利用して、業界のサービス基準を再び引き上げ、家電業界をスマート・インタラクティブサービス時代(人工知能を使った新たな時代)に導くと宣言しています。

家電消費の構造そのものを変えたJD家電

そこで注目を集めているのが、JDが家電業界に持ち込んだC2M(Customer to Manufacturer)モデルです。従来のような、メーカーが消費者の欲しがる商品を予測して生産ラインを構築・販売するビジネスモデルとは逆の発想で、JDのC2Mはインターネット上の膨大なビッグデータを、AIを駆使して参照・分析し、消費者が今求めている商品を正確に割り出します。

さらに、ハイテク分野が発達したことで、生産ライン自体も非常に柔軟に変化させることが可能で、自動化や省エネ化といった効率化も、AIが膨大なデータを活用して最適な生産ラインを構築できるようになったことから、家電ユーザーの多様なニーズに柔軟に応じる形で商品を生産することができるようになっているのです。

JD家電は、このC2Mモデルで中国における家電消費の構造そのものを変えたと言って良いでしょう。

特に食洗機、電動歯ブラシ、ロボット掃除機などの新興家電が上半期の家電成長を牽引する大きな力となりましたが、2019年上半期のビッグイベント『618』(W11と双璧をなすECイベント)での成功も、22.7%というトップシェアに大きく作用しました。

さらに加速するC2M戦略

今回の618では、ハイアール、TCL、フィリップスを含む30以上の家電ブランドが、618イベントのためにJD単独で200近くの生産ラインを開設し、600を超える個性的な独占商品をC2Mモデルで開発しています。

その結果、618の0時からJD家電は2分36秒で全体売上高が10億元を突破し、好調な売れ行きとなる結果となりました。5月の平均客単価と比べても4倍以上、通年での全体販売件数は1,000万台を突破する見込みと、家電業界においてC2M戦略を先駆けて最も成功させた事例となりました。

中国を代表する小売プラットフォームとして、JD家電は「信頼を基礎として、お客様を中心とした価値創造」という経営理念を打ち立てており、高いサービスとC2Mモデルによってそれを実現させようとしています。そして、今後もさらに加速させるとしているため、継続してチェックしておく必要があるでしょう。

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いつも. マーケティングチーム
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