日本と距離が近い韓国ですが、日本と共通点もあればやはり異なる点も多くあります。

この記事では韓国ウルサンに在住の筆者が、韓国の最新トレンドについて現場よりレポートします。

 

韓国ならでは?美意識の高い子供向けの「キッズスパ」

韓国のキッズスパ

写真:シュシュ&シェシーHPより

子供が本格的な美容ケアを受けられる体験型アミューズメント施設として約1年半前にオープンしたキッズスパが「シュシュ&シェシー」です。

子供たちはガウンとヘアバンドとスリッパを着用し、フットスパやネイルケア、フェイスマッサージといった大人さながらのサービスを受けます。

30分ほどの体験で、価格は2~3.5万ウォン(約2~3.5千円)です。

通常キッズカフェが1時間当たり1万ウォン(約千円)な事を考えると、決して安い価格とは言えませんが、ここ最近は全国各地から訪ねて来るほどの人気です。

現在、韓国国内の子供用化粧品ブランドは約20社あります。市場規模は年間3千億ウォン(約3億円)と言われるほど成長しています。

背景には、多少高くても子供の肌に安全な製品を求める親の心理や、YouTubeの影響で子供たちが早くから化粧や美容に興味を持ったこと等が挙げられます。

美容大国と言われる韓国ですが、美への関心は幼い世代にまで広がっているようです。

 

韓国の伝統家屋をリノベした「한옥韓屋(ハンオク)カフェ」

2.한옥韓屋(ハンオク)カフェ

写真:cheilblogより

韓屋カフェは現在ソウル市内に10箇所近く存在するといわれます。韓屋カフェとは、韓国の伝統家屋をリノベーションして作ったカフェの事です。

ソウルという大都会に居ながら、韓国の昔ながらの情緒あふれる雰囲気を味わいほっと一息つける、地元の人にも観光客にも人気の空間です。

カフェで楽しめるのは、雰囲気だけではありません。各店舗個性豊かな飲み物やスィーツたちもあります。

韓国の伝統茶と伝統菓子を提供する店もあれば、本格スィーツとコーヒーを出す店、また低価格でブランチを楽しめる店等、店舗ごとに特色があるので、その日の気分で楽しめるのも良いです。

カフェを訪れる人が、伝統工芸品や骨董品など韓国の伝統美に触れ、ゆったりと安らぎ、せわしない現実からしばし離れられる…それが韓屋カフェの魅力であり、人気の理由なのかもしれません。

 

韓国初の発泡酒「Filite(フィライト)」

Filite

ハイト眞露社から2017年4月に発売された「Filite」は、韓国で初めて販売された発泡酒です。

韓国でも日本同様、発泡酒の方がビールに比べ酒税率が低いです。

このFiliteも、主な国産ビール350ml缶がコンビニで2千ウォン(約200円)なのに対し、千2百ウォン(約120円)と安価で発売されています。

最初に発売されたのは緑の缶でした。当初は安さで注目を集めたものの味の評価はいまいちでした。

続いて1年後の2018年4月に青い缶の”FRESH”が発売されると、前作に比べて雑味が消えスッキリした味わいで、これならビールと遜色がないとたちまち人気に。その後売り切れの店舗が続出しました。

そして今年2019年9月25日、未だ”FRESH”の人気が続く中、オレンジ色の缶の”WEIZEN”が新しく仲間に加わりました。国内で初めて小麦を原料とし、オレンジの皮と多彩な果物の香りを楽しめる爽やかなのど越しが特徴です。

”FRESH”とは違い、ほんのりした甘味とコクがあり、ビールが苦手な女性や若い世代にも受け入れられそうです。

 

ワイヤレスイヤホンAirPodsを収納する「エアーポッズケースカバー」

エアーポッズケース

写真:ショッピングサイト11番街より

ワイヤレスイヤホンAirPods(エアーポッズ)を収納するための専用ケースに、オリジナルのカバーを被せカスタマイズするのが韓国の若者たちの間で流行っています。

特に人気があるのは写真の様な毛糸でキャラクターやスィーツなどをデザインしたものです。可愛さだけでなく、毛糸が衝撃から保護してくれるという利点もあります。

もちろん充電用の穴もしっかり空いていて見た目ばかりでなく機能性も備えています。

5千~1万ウォン(5百~千円)と完全手作業の割には低価格なので、複数購入し、気分によって着せ替えて楽しむ事も可能です。

そもそもエアーポッズを収納する役割はケースが果たしているので、本来カバーは必要ないのですが、他人と差別化を図りたい若者たちには、ファッションの一部として人気が広がっています。

 

SNSと口コミだけで広まった「妖怪ラーメン」

妖怪ラーメン

特別なPRをせず、SNSと口コミだけで広まったのが「妖怪ラーメン」です。

コンビニやスーパーなどで販売せず、一部提携店舗やインターネットでのみ販売したことで、消費者に特別感を与え、購入意欲を煽りました。

パッと目を引く色鮮やかなパッケージとネーミングも独特ですが味の展開も独特です。一番人気のボンゴレ味を筆頭に、クリームクリーム味、トッポギスープ味、しょうゆマヨ味など全7種類あります。

韓国ではラーメンと言えば赤いスープに縮れ麺が王道で、それ以外はほとんどないと言ってよいくらいです。

そこで、日常良く口にする食べ物をインスタントラーメンで表現したこの妖怪ラーメンの意外性に注目が集まりました。もちろん、意外性だけでなく味の方も美味しいと評判です。

最近では、妖怪ラーメンに餅やアサリ、チーズなどトッピングをしたオリジナルの食べ方をSNSで発信する人も増えていて、新たな妖怪ラーメンの楽しみ方も広がりを見せています。

 

頰肉・二重顎・エラ張りに効果のある「THE YUFIT」のリフティングベルト

「THE YUFIT」のリフティングベルト

写真:NAVER Shopping 「THE YUFIT」店より

1日15分の着用で、頬肉・二重顎・エラ張りに効果があるというこのリフティングベルト。芸能人も使っていると話題になり、大手TVショッピングチャンネルの美容部門売り上げ1位を獲得しました。

耳にかけるタイプは耳が引っ張られて痛かったり、酷い場合は頭痛を引き起こす事もありますが、これは頭上でサイズ調整可能なのでぴったりフィットして痛みもありません。

子供用品用の柔らかい上質なシリコンを使用しているので、肌に優しいのも嬉しいところ。

更に、付属のボールによる指圧効果だけでなく、LEDライトによる美肌効果と、1分間に1万1千回もの振動で肌に弾力を与えるという万能ぶりです。

小顔から美肌まで、女性の希望を叶えてくれる最強のリフトアップベルトを、美意識の高い韓国女性がほっておくわけがありません。

 

幸福を呼ぶと話題の「まりも」

まりも

韓国で昨年から引き続き、今も根強い人気を集めているのが「まりも」です。

そう、北海道の阿寒湖に生息し日本の天然記念物に指定され、我々の良く知っているあの「まりも」です。

名前もそのまま「まりも」で販売されています。

人気の秘密は、ころころした丸い容姿が可愛らしく癒される事と、植物を育てるのと同じように成長を楽しめる事(光合成しようと自ら浮かんだりもする)、そして幸運を運んできてくれる事です。

まりもが幸福を運んでくると言う話は初めて聞きましたが、どうやら韓国ではそういう事になっているようです。

最近は、自分の好きな水槽と中に入れる小石や装飾品を選び、自分だけのまりもの住処を作れるカフェまで登場しました。

人気の移り変わりが非常に激しい韓国で、日本のまりもがこんなにも長く愛されることになろうとは、誰が想像できたでしょうか。

 

刺激的な味が好きな韓国人に人気「麻辣テイスト」

韓国の麻辣味食品たち

今韓国では麻辣味が熱いです。スーパーやコンビニには、レトルトの麻辣湯・カップラーメン・麻辣風味のお菓子やおつまみなど各コーナーで麻辣味のものを見つけることができます。

辛い物をこよなく愛す韓国人を夢中にした麻辣の魅力は、ピリピリと舌が痺れる花椒(ホアジャオ)の独特の辛さと、数種類の中国スパイスが織り出す複雑な味と香りです。

刺激的な味でありながら、薬膳効果も期待できます。

出来合いのものを買って食べるのも良いのですが、麻辣ソースを使用して自宅で麻辣料理を作るのも人気です。

お好みの具材を麻辣ソースで炒めた麻辣シャングォや、麻辣ソースで味付けした麻辣トッポギなど、ソースさえあれば手軽にオリジナルの麻辣料理を楽しめます。

麻辣料理を出すお店が集まる界隈を「麻辣圏」、麻辣料理を食べる週間を「麻辣ウィーク」などと呼ぶ造語まで登場した麻辣ブーム。

人気はまだしばらく続きそうです。

 

20年前の人気が再燃中「FILA」

FILA

歴史は繰り返すと言うように、約20年前に韓国でブームを起こしたFILAが今再び注目を集めています。火付け役は学生達でした。

制服にヒールの高い靴は合わせられませんが、厚底にデザインされたFILAのスニーカーなら、スニーカーでありながら足長効果が期待できます。

また、制服に合わせやすいシンプルで飽きの来ないデザインは、22~29センチのサイズ展開で男女全く同じデザインを選べることから、通学中こっそりカップルでペアルックを楽むこともできます。

こうして中高生を中心にシューズが人気となり、次第に服や鞄に文房具までも再び注目を集めることとなりました。

靴屋に行けばメインディスプレイはNIKEやAdidasを押しのけFILAが陣取り、一緒に服や小物も売られていて、その人気の高さが伺えます。

 

スマートフォンの「静脈認証」

韓国の静脈認証サービス

写真:LGU+HPより

流行っていると言うと少し語弊があるかもしれませんが、韓国国内でも国外からも注目を集めているのが、スマートフォンの「静脈認証」です。

最新のGカメラに掌をかざすことで、静脈情報をスキャンし認証する技術で、今年LG電気が世界で初めてその技術をスマートフォンに搭載することに成功しました。

キャッシュレス世界一を独走する韓国では、現金を使うことがほとんどない為、財布を持ち歩かない人が多いです。

スマートフォン決済も普及しているので、カードすら必要なく、スマートフォンだけあればすべて事足ります。

となると、当然重要視されるのがセキュリティです。

今までも指紋や音声などの生体認証が採用されてきましたが、静脈認証はそのどれよりも安全性が高いです。

偽装が困難な事、睡眠時には正常作動しない事などからそのセキュリティ効果は高く評価されていますが、スマートフォンへの搭載はまだ先だと考えられていました。

それが、「世界初」、しかも韓国で成功した事で、新しいものに敏感な韓国人の関心を集め、検索数は急上昇。一気にトレンド入りする事となったのです。

この記事を書いた人

モラン/ 韓国ライター
モラン/ 韓国ライターいつも.ASEANトレンド情報部
韓国のウルサン市在住9年。韓国で子育てをしながら、司法通訳士・バリスタ・保険設計者等の資格を所得。
現在は、韓食調理師の勉強中。現地から、韓国のリアルな情報を発信。