先日、中国iiMediaResearch(艾媒咨詢)が中国全体の越境EC市場シェア調査として「2018年上半期中国越境EC業界観察報告」(以下:「報告」)を発表しました。
当報告によると、2018年上半期で、直販型越境ECサイト(※1)のネットイースコアラ(以下:コアラ)は26.2%のシェア率で1位に、アリババが手掛ける天猫国際(Tmall国際)と京東(JD)に付属する京東全球購(JDWW、JDワールドワイド)はコアラに次いで2位、3位でした。
※1:メーカー出店モデルもあるが、コアラ直販モデルが主体で一番認知度高いです。

中国で、国内EC市場はすでに2大巨頭のTmallとJDに分割されて他社が参入できない状況で定着していますが、越境ECにおいてはTmall国際、JDWW及びコアラ、唯品国際(VIPSHOP国際)、小紅書(Red)により、シェア争奪戦が繰り返されています。

 

■本物保証のコアラ

2015年に、中国大手ポータルサイト網易(=ネットイース)傘下で、コアラが越境直販型を主体としてECサービスを開始しました。現地でメーカーより直接買取って自社で販売するというモデルで、「本物を安く安全に」というイメージ作りに成功し、越境ショッピングユーザーから絶大の支持を獲得しました。
大勢のユーザーに信頼され、コアラが2016年~2017年連続で越境ECシェア1位に君臨しました。

0828コアラ

 

■品揃えの天猫国際(Tmall Global)

中国通販最大手のアリババが手掛けるTmallを依存に、他モールより圧倒的なトラフィックを有する天猫国際は、中国市場に進出したい各海外ブランドにとっては当然、最優先選択肢です。2014年創立後、出店企業は大幅に増加し、近年に至っては有名企業でないと出店できないほど飽和状態であります。その分、品ぞろえの豊富さは他モールをはるかに超えています。

0828Tmall

 

■物流のJDWW

「中国版Amazon」とも言われるJD.comより生まれた越境EC専門モールのJDWWは、越境ECシェアでは天猫国際やコアラにやや低い状況ですが、本物管理や物流クオリティでロイヤリティの高いユーザーを獲得しています。特に自社物流は、専門物流会社と比べても引けをとらないほどのクオリティで提供されています。越境EC用の保税倉庫は現在7ヶ所を持ち、越境ショッピングでも速いスピードで商品を届けます。

0828JD

 

■特売のVIPSHOP国際

「オンラインアウトレット」とも呼ばれる「VIPSHOP」に付属する越境ECモールです。
VIPSHOPと同じく、ブランド品の時間限定数量限定特売をセールスポイントとして持ちながらも、物流と現地買取にも注力して目覚ましいスピードで成長しています。

0828VIPSHOP国際

 

■口コミのRed

海外ショッピング体験談をシェアするという初心から生まれてきたRedは、今や商品レビューを分かち合う機能とEC機能で大きく注目されています。新商品を買うか迷うとまずRedで口コミを見てみるというのは、女性ユーザーの中ですでにルーティンになってきています。

0828Red

 

まとめ

今の中国越境ECは、大手会社傘下にあるコアラ、天猫国際とJDWWは先陣を切って走り、ルーキーであるVIPSHOP国際と小紅書(Red)は懸命に追いかけると言っても良いでしょう。それぞれは自分の長所を伸ばし、市場シェアを少しでも獲得できるように奮闘しています。

中国越境EC市場は、競い合っている各モールの注力の下で、どんな変化が迎えられるかは引き続き注目していきます。

 

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いつも. マーケティングチーム
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