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2019.06.13

Iさんインタビュー

幼い頃にアパレルショップの店主に憧れ、セレクトショップに就職したIさん。
そこでECサイトの立ち上げを経験し、Webで物を売る面白さを体感。一からECを学び直しました。

いつも.でチーフをつとめるIさんのキャリアの築き方、今後の目標とは?
お話を伺いました。

 

 

 

―セレクトショップに就職されたIさんですが、アパレルショップへのあこがれたのはいつですか?

長野県で生まれ、姉、兄、私の3人姉弟です。幼い頃に親の転勤で東京に引っ越しました。引っ越した先の家の近くに米軍基地があり、軍人が買いに来るためか道路沿いに古着屋がたくさんありました。服が好きな兄の影響で私もファッションに関心を持ち、古着屋に通うようになったんです。

気に入った店によく出入りするようになり、自分の好きな服を売ることを生業にしている店主がすごくかっこいいと思うようになりました。
中学生になるころには、漠然といつか自分で店を持ちたいという夢を持っていました。

 

―どんな学生時代でしたか?ほかに好きだったことはありますか?

流行っていたアニメの影響でサッカーにも熱中しました。幼稚園、小学校と練習を重ね、中学校では副キャプテンに。メンバーの中では盛り上げ役で、「楽しくやろう」と率先して声を掛けていましたね。高校には、サッカー推薦で入学しました。

しかし入学してみると、高校の雰囲気が合わず、サッカー部も嫌になってすぐ退部。

サッカーは好きだったので地元の社会人チームに入って続けましたが、高校には徐々に行かなくなりました。地元の友達と遊んだり、バイクに興味を持ってあちこちに出かけたり。結局、2年生になった時に中退しました。

 

Iさんインタビュー①

 

―そうだったんですね。その後はどのように過ごしていたのですか?

学校を辞めたころから、足繁く通っていた古着屋でアルバイトを始めました。その店に置いてある商品が好きでしたし、店主に憧れていたんです。慣れてくるとパンツの裾上げなどを任されるようになって、ミシンを触らせてもらうと、めちゃくちゃ面白くて。改めてこんな仕事をしたいと思いました。

将来のことを考え、高校を中退してすぐ、高卒認定の資格は取得していました。大学に行こうかとも考えましたが、いまいちピンと来なかったんです。

そんな時、店主が「やりたいことがあるなら、そっちに行った方が良い」と言ってくれて。それをきっかけに服飾の専門学校に進むことに決めたんです。

 

 

―小さなころから憧れていた古着屋がきっかけになったのですね。服飾の専門学校ではどんなことを学んだのですか?

専門学校では主に、アパレルマーチャンダイジング、つまり顧客に商品を買ってもらうための適正な時期や場所、量、値付けについてや、商品力の高め方などを学びました。デザイナーなどになるという道もありましたが、0から1を形づくるのは向いてないと直感的に思ったんですよね。

それよりも、企画運営に関心がありました。興味のあることなので、勉強は楽しかったです。

国内外のブランドや自社ブランドを扱うセレクトショップでインターンをして、そのまま就職しました。入社後は販売員として勤務。売れ行きも悪くなく、お客さんに対面で物を売るのはそんなに難しいことではないなと感じましたね。

 

Iさんインタビュー②

 

―そこからどうしてECの道に?

数年働いたころ、その店のEC(電子商取引)サイトの立ち上げメンバーのうちの一人に選ばれました。立ち上げメンバーといっても、みんなセレクトショップの販売員なので、ECの専門的な知識がある人は誰もいません。試行錯誤しながら、なんとかサイトオープンにこぎつけました。

しかし、サイトができて1カ月経っても、売れたのはスーツ1着だけ。あまりの売れなさに驚愕しましたね。ショックというよりむしろ、「対面では売れるのに、なんでWebでは売れないんだ?」という思いが強かったです。サイトを触っているうちにだんだんとECに興味が出てきて、もっと本格的に学びたいと思うようになりました。

これまでリアルな店舗にしか触れてこなかったので、Webで店舗を持つという発想がありませんでした。でも、Webなら実際の店舗を持つより資金もランニングコストもかからない。自分の店を持つなら、Webの方が可能性があるのではないかと考えたんです。

そこで、思い切って兄の働いていたWeb制作系の会社に転職しました。まったくの素人だったので、コーディングやバナー制作など一から基礎を学ばせてもらいました。

 

 

―EC担当者からコンサルへ興味をもったきっかけは?

2年ほど働いて、ある程度の知識と技術が身につくと、もっとECに特化したことがやりたいという思いが強くなりました。転職先を探していると、「ECに興味のある人」を募集している会社を発見。無事選考に合格し、大手ITの子会社に転職しました。

その会社は、ECに課題を抱えるさまざまな企業に社員を派遣させる、ECに特化した人材派遣事業をしていました。私も派遣されてさまざまな会社を回るのだろうなと思っていたところ、派遣された会社で社員雇用前提で働いてほしいと言われたんです。これまでEC事業部がなかった会社だったので、EC全体を統括するポジションを任せられることに。やりたい仕事だったので、その会社で働くことにしました。

担当したのは、中古メインの文具のECです。サイトの運用はもちろんのこと、商品の買取や撮影、受注、梱包まで何でもやりましたね。ECの裏側がどうなっているのか体感することができて学びが深かったです。

しかし、売り上げ目標はあるものの、経験者がいないのでECの正しい運営方法はわからないままでした。何かわからないことがあったり、改善したい箇所があったりしても、誰も聞く相手がいないんです。だんだんと、自分よりもECについての専門的な知識を持った人と働きたいという思うように。

さらに、もっと自分のスキルを高めるために、文具のみの1ジャンルだけでなく、いろいろなジャンルの商品を扱ってみたいとも考えるようになりました。

ある日万年筆の買取に出かけ、ルーペを覗いて筆先を見て価格を査定している時、不意に「なにやってんだろ」と思いました。「これは並品ですね」とか言っている自分に対して、ものすごくむなしくなったんです。「何が並品だ、これはやりたいことじゃない」と。商品の買取はもちろん大事な仕事ですが、自分がしたいことではないとはっきりわかったんですよね。

もともとやりたかったECの運営をもっと深く学ぼうと、転職を決意しました。

 

 

―どうして「いつも.」に決めたのでしょうか?実際入社してみての感想はどうですか?

転職先を考えた時、すでに業界のうわさでいくつか候補は絞っていました。特にスペシャリスト集団という印象が強かった『いつも.』に興味がありました。自分の店舗を持ちたい気持ちは変わらずありましたが、その前にもっとECを学ぼうと求人に応募し、無事入社が決まりました。

入社してみると、すぐに案件を任せられるようになりました。最初は、お客さんが一般の消費者から企業になったり、扱う商品が多ジャンルになったりと、前職との違いに戸惑いましたね。相手や商材によって売り方も対応も変えなければならないので、難しい部分が多かったです。

しかし、20、30代の同年代が多く、風通しが良い雰囲気だったので、わからないことは聞くことができました。働く前のイメージそのままに、高度な技術を持ってる人が多い会社だと感じましたね。これまで相談できる人、知見を持っている人が周りにいなかったので、ここならもっとECについて学んでいけると感じました。

 

Iさんインタビュー③

 

―夢に向かって、ECを極め続けるIさんの現在と未来について教えてください!

現在は、ECを専門にコンサルティングから制作・集客・物流まで一貫した支援を行う『コマース支援事業部』という部署のチーフをしています。いま担当しているのは、定額で1カ月間、デザイン制作を依頼し放題のサービス。責任者として管理・運営にあたっています。

まだサービスを立ち上げて2年ほどなので、手がかかる部分が多いですね。今後は工数を削減し、サービスが社内でうまく回るようにしていきたいです。また、アルバイトを入れて20人くらいの部下を持つ立場なので、みんながやりがいを持って働けるようにしたいと考えています。

いつも.に入ってから、運用から制作までさまざまな部署を経験し、サイトの全体設計を任せてもらう機会もありました。

ECはやればやるほど奥深く、対面では会えない人に商品を売ることができることや、施策の成果が目に見えることなどにやりがいを感じています。やる気があればどんどん仕事を任せてもらえる環境なので、経験を積んで成長し、ECを極めていきたいです

そして、いつかファッションを軸に、自分自身でECをやりたいと思っています。もともと古着やアメカジが好きなので、自分の好きなものを売れたら最高ですね。服だけではなく興味のある分野のものを売って、それを楽しんでくれる人が増えると良いと思います。また、ECの店舗が軌道にのったら、最終的にはリアルな店舗も持ちたいと考えています。

かつて憧れた古着屋の店主のように、Webでもリアルでも自分の好きなものを売って広めていきたいです。

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