商品レビューはどのくらい購買行動に影響する?世帯年収別Amazonレビュー信用度を調査。
Amazonの商品レビューはどのくらい購買行動に影響しているのか?
太古の昔より、人々の購買行動に欠かすことのできない口コミ。この口コミのインフルエンス力が商品の命運を握っていると言っても過言ではありません。
兼ねてよりブログやソーシャルメディア上での「ステマ問題」が物議を醸していましたが、昨今では巨大プラットフォームAmazonにおいても商品レビューの信頼性そのものが揺らぐ自体が起きています。
デジタルシェルフ総研では、世帯年収ごとのAmazonレビュー対する意識調査を実施しました。
結果、「レビューを全体的に信用しており、悪いレビューはあまり見ない」のは「世帯年収600〜800万円」の層がポジティブスコア41.93%と最も多く、逆にネガティブスコアが50.15%と「悪いレビューをよく見て、全体的にレビューは信用していない」傾向が色濃く出たのは「世帯年収1500〜2000万円」という結果となりました。
ポジティブレビューを見る中堅年収世帯ほど衝動買いせず、ネガティブレビューを見る高所得世帯ほど衝動買いしている
中堅年収世帯はレビュー点数が高すぎると不安を感じ、衝動的な高所得世帯は1−2点未満の低いレビューに対して躊躇している
結果、「4〜5点未満(6.58%)」「3〜4点未満(22.81%)」と高い点数に不安を感じる傾向が強かったのが、慎重な「世帯年収600〜800万円」の家庭でした。
また同様に、日頃衝動的に買い物をしている「年収1500〜2000万円未満」の家庭が「1〜2点未満(23.08%)」「1点未満(3.85%)」と、低い点数に不安を覚える傾向が強いということがわかりました。
そして、「レビュー点数を気にしない」と答えたのが、「2000万円以上世帯」と高所得帯の世帯という結果となりました。
他社ECで価格を毎回・いつも調べている世帯年収層は、「600〜800万世帯」
商品を購入する上で最も気になるのが、同一商品の他モール取扱金額。特に高額商品などは、他社と吟味した上購入するケースが多いでしょう。他社ECモールで価格調査を「毎回」、もしくは「いつも行う」と最も多く応えたのが、「600〜800万世帯」(61.9%)と最も多く、逆に「ときどき」、「まったくしない」と答えたのが、「1000〜1200万世帯」(59.26%)という結果になりました。
全年収世帯の過半数以上が、Amazon上のデジタルシェルフから影響を受け、実店舗でたまに買い物をしている
昨今小売、EC界隈でホットワードとなっている「デジタルシェルフ」。
今回、Amazonの情報から影響を受けてどのくらいの頻度で実店舗での購買行動を起こしているのか?を調査してみました。
結果、「よくある」と最も多く応えたのが、「1500〜2000万世帯」(33.3%)と最も多く、全くないと最も答えたのが、「1200〜1500万世帯」(60.0%)という結果になりました。また、全体平均でも50%以上が「たまにある」と回答しており、日本国内においてもオンラインモールの情報がオフラインの売り場に対して強い影響力も及ぼしている傾向が伺えました。
「Amazonレビュー信用度調査」調査概要
調査手法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 20~69歳の男女(マクロミル社提供)
調査期間 : 2018年12月21日(金)~ 2018年12月23日(日)
有効回答数 : 500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります