初心者向け!ECサイトの始め方5選!戦略の立て方やコツも紹介
ECサイトを始めたいけど、何からしたらいいのか分からないという方は多いでしょう。
ECサイトを始めるにはきちんとした戦略と準備が必要です。
今回は初心者さんに向けてECサイトの始め方について解説していきます。
ECサイトで売り上げるコツも紹介しているので、ECサイトを1から始めてみたいという方はぜひ参考にしてください。
ECサイトをきちんと始められる戦略の立ち上げ方
まずECサイトを始めるにあたっては「戦略を練ること」が非常に大事です。
最初にECサイトを上手に始めるための戦略の立ち上げ方を紹介していきます。
商材を決める
初めにECサイトで販売したい商材を決めておきましょう。
どのような商材を販売したいのかによって、後のECサイトコンセプトや目標が左右されてきます。
トレンドや流行に寄り添った商品なのか、人々が人生でずっと買い続けるような生活に寄り添った商品なのか、というところでも商材が大幅に変わるでしょう。
既に店舗を持っていたりして商材が決まっている方はその商品をこのまま取り扱うのか、新たなニーズに向けて新商品を考案したり「インターネットならどういう商品が売れやすいか」を考えてパッケージや商材変更を決めても良いですね。
ECサイトのコンセプトを決める
次に、商材を元にしてECサイトのコンセプトを決めましょう。
- 高級志向でリッチなECサイトにする
- お手頃志向で気軽に購入しやすいECサイトにする
このようにコンセプトの違いでターゲットや戦略が大幅に変わります。
PRの方法やセールスライティングにも影響を与えるので、慎重に戦略を立てていきましょう。
ECサイトの目標を決める
次にECサイトの目標を決めることも大切です。
ECサイトを立ち上げてどのような目標にするのか、というところを軸に戦略を立てていくのが一般的となります。
目標の例としては
- 1年間で売り上げ3000万円
- 1年間でアクセス1万PV
など、売り上げであったり利益であったり、アクセスであったりするでしょう。
目標を決めるコツとしては「現実的に達成しやすいもの」にすると良いです。
あまりにも理想的で飛躍的な目標にしてしまうと、作業が膨大になってしまったり、目標を達成するために大幅に費用を消費してしまう可能性があります。
それでいて目標を達成できなかった、ということにならないように、きちんと達成できそうな目標を立てておきましょう。
ECサイトを始める前に準備すること
次にECサイトを始める前に準備することを紹介していきます。
ECサイトの準備もそれなりに時間がかかるので、すぐに始められるように支度しておきましょう。
銀行口座の準備
まずECサイトを始めるには売上を受け取る銀行口座が必要となります。
既に事業用の口座がある人はそのままその口座を利用することも可能です。
銀行口座はインターネットでも通帳の閲覧ができたり、オンラインで振り込みができるものにするとお客様とトラブルがあって返金をする時でもすぐに対処しやすいでしょう。
- PayPay銀行
- 楽天銀行
- 三井住友銀行
などがオンラインでも使いやすい銀行となっているので、ぜひこちらから銀行口座を選んでみてください。
ドメインを決定する
次にECサイトのドメインを決定しましょう。
ドメインとは簡単に言うと「そのサイトのURL」のことです。
BASEやSTORESでは無料のURLを付与してくれる場合がありますが、独自のドメインでないとSEO的には弱めになっています。
力を入れてきちんとECサイトを運営していきたいという人は、自分のECコンセプトに合った独自ドメインを取っておきましょう。
各担当者の準備
ECサイトを始めるにあたって各担当者の準備をすることも大切です。
例としては
- ECサイトの制作者
- ECサイトの運営者・ディレクション担当
- 受発注の管理人
- 商品の発送担当
- 商品の撮影担当
- 商品の編集・更新担当
- Webマーケティング担当
- カスタマー・お問い合わせ担当
などの担当者が必要となるでしょう。
ECサイトを始めた後で「この担当者がいない!」といったことにならないように、事前にどんな担当が必要か自分の中で確認しておくのも大事なポイントです。
各担当者に関してはECサイトを始める前に、どんな作業が発生するのかきちんと考えてジョインさせておきましょう。
ECサイトの始め方5選
それではECサイトの始め方を5つ、分かりやすく紹介していきます。
個人でECサイトを始める方から企業で始める方まで利用できる始め方をピックアップしました。
自分に合ったECサイトの始め方をここから見つけましょう。
①ECサイトを1から構築して始める
まずはECサイトを1から構築して始める方法を紹介します。
ECサイトは1から作成するのが難しいと言われていますが、以下の手順を踏まえれば不可能ではありません。
- ECサイトのコンセプトを決める
- サーバーとドメインを取得する
- ワイヤーフレームを作成する
- 要件定義をする
- エンジニアに実装を依頼する
- 動作確認をして問題なければローンチ
という手順になります。
ワイヤーフレームやシステムの実装は自分でできない場合外注をする必要がありますが、費用と時間に余裕がある人は1から構築した方が自分の好きなECサイトを始めることができます。
ただ、自分にプログラミングの知識がない場合は修正も外注が必要になってしまう点と、エラーが出た時にすぐに対応できないという懸念点もあります。
②ECサイトを制作会社に外注して始める
次に制作会社に依頼する方法を紹介します。
ECサイトを制作会社に依頼した場合、上記の「ECサイトを1から構築して始める」で紹介した内容を全て代行してもらえます。
自分で決めることが少なくなるので、非常に簡単にECサイトを始めることが可能です。
③運営もできる会社に外注して始める
また、ECサイトの運営も任せられる会社に外注するとなお良いでしょう。
ECサイトの立ち上げから始め、簡単な運営やマーケティングも依頼することで非常にスムーズにECサイトを始めることができます。
運営の担当者を用意できるか心配だったり、最初はプロに任せたいという人はこの始め方がぴったりです。
④有料ECサービスで始める
次に有料ECサービスで始める方法を紹介します。
- 有料ECサービスのメリットとしては
- 簡単に質が高いサイトを作ることができる
- SEO的に強くなりやすい
- ECサイトに特化した便利な機能が搭載されている
というものがあります。
予算がある程度あり、高機能なECサイトを始めたい方は有料ECサービスも検討してみましょう。
有料ECサービスで有名なサイトは「MakeShop」や「カラーミーショップ」「Shopify」「Eストア」「futureshop」などがあります。
初期費用や月額費用、決済手数料などを確認し自分に合う有料ECサービスを選んで契約しましょう。
⑤無料ECサービスで始める
また、昨今では無料で使えるECサービスも増えてきています。
無料ECサービスのメリットは
- 無料なのにECサイトがすぐに始められる
- 基本的なECサイトの機能は搭載されている
- 最近では決済サービスも無料でつけられるところが多い
が挙げられます。
Web集客に自信がありスピーディーにECサイトを始めたい方には向いています。
有力な無料ECサービスでは「BASE」や「STORES」などがおすすめです。
ECサイトを始めて上手く売上を出すコツ
いざECサイトを始めても上手く売上が上がらないケースは多岐に渡ります。
せっかくECサイトを始めてもお客さんが来なかったり、購入がなければ事業として全ての作業やコストが無駄になってしまいますよね。
そこで今回はECサイトを始めて上手く売上を出すコツを5つ紹介していきます。
ペルソナを決める
よく「ターゲットを決める」と言いますが、ターゲットより深く購入者を推定しておくのが「ペルソナ」です。
ペルソナは詳細な架空のお客さんを作り、その人に購入してもらえるよう戦略を立てる題材のことを言います。
ペルソナを決める際は下記の情報を決めて「架空の理想的なお客さん」を作りましょう。
- 性別
- 年齢
- 在住
- 職業
- 年収状況
- 趣味
- 性格
- 抱えやすい不満や悩み
- 使用しているパソコン・スマホ
上記の情報を仮定して、このお客さんに購入してもらえるようなECサイトを作り上げていきましょう。
ペルソナは深く決めておくほど分かりやすく、ECサイトのコンセプトを変更する際にも「このコンセプトだとペルソナの人は買わないよね」といった判断を下すことができます。
また、ペルソナを決める際は「実際にいそうな人」を作り上げるのがコツです。
あまりにも理想的すぎて「実際にこんな人いる?」と思うような人をペルソナに設定してもその人に購入してもらえる難易度が上がってしまいます。
ペルソナを決定した後、日本にどれくらいこの人物像の人がいそうか?という観点からも設計しておきましょう。
経費と利益をしっかり考える
ECサイトを上手くいかすコツの2つ目として重要なのは経費と利益のこともしっかり考えておくことです。
最初はたくさん売り上げるのは難しいので、どれだけ高い利益を得られるかを事前に考えることも大事なのです。
安いECサイトほど色んな人に気に入られるイメージがあるかもしれませんが、実は売価に関わらず利益が大きいECサイトは成長させやすく、初心者におすすめと言われています。
また、「売り上げが出てきたけど薄利」だと気づいた際には、かかっている経費を見直すのも利益を上げるコツです。
ECサイトはネットショップなので経費がそこまでかからないと勘違いしている方も多いですが、原価や決済手数料・ECサービス利用料や人件費がかかります。
なかなか利益が上げられないと思ったら上記の経費を今一度見直してみましょう。
集客の目処を立てておく
事前にどのように集客をするのかも綿密に考えておきましょう。
集客の例としては
- Web広告
- プレスリリース
- SNS
- SEO対策
などが挙げられます。
どのような集客方法で何人集められるだろうと仮定し、ECサイトを始めてからの集客スケジュールも立てておくと良いでしょう。
例えば「SNSを毎日投稿し、3ヶ月で3000フォロワーを目指す」など集客の目処は具体的であればあるほど良いです。
実際に3ヶ月後に3000フォロワーを達成できなかった場合、何が足りなかったのかをすぐに洗い出すことができます。
目標となるECサイトを決めよう
目標となるECサイトを決めておくのもECサイトを上手く始められるコツになります。
しかし「ユーザーも売り上げも多いからZOZOTOWNを目標にしよう」といったざっくりとした目標ではきちんと目指すことができません。
「今回立ち上げるECサイトはハンドメイド商品がメインだから、ハンドメイドを多く売り上げるminneを参考にしよう」など、大体の売上高やコンセプトの近さで目標を設定しましょう。
目標となるECサイトを決めると、集客のやり方やセールスライティングに関しても参考にすることができ、さらにECサイトの売上にコミットできます。
ECサイトに使う写真は綺麗なものを用意しよう
ECサイトに使う写真はある程度質を担保しておくことも非常に重要です。
どれだけ集客ができていても、写真が綺麗でないと購入されないケースがよくあります。
目標のECサイトを決めて、せめてそのECサイトと同じようなクオリティの写真を使えるように手配してみましょう。
また、ECサイトを始めた後に写真を変えてみるのも良い方法です。
アクセスはあるのになかなか購入されなくて困っているという方は、ECサイトの写真を変えてみましょう。
写真のクオリティを上げるには、自社でカメラマンを採用したりクラウドソーシングなどで外注するのも一手です。
求めるクオリティに対して予算の都合がつく場合、一度プロのカメラマンに写真撮影を頼んでみましょう。
ECサイトの始め方についてまとめ
今回はECサイトの始め方の方法や始める前に準備することを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
ECサイトは始める前のコンセプト決定や戦略、始め方によっても運営の方法が非常に左右されます。
またECサイトは始めた後の施策もとても大事ですので、「ECサイトを始める」ことがゴールにならないよう気をつけましょう。
ぜひ今回紹介した方法でECサイトの戦略を立てて、ECサイトを始めた後もしっかりPDCAを回して売上・利益を上げていってください。
ECサイトの始め方に関するよくある質問
- ECサイトを始める際に最初にやるべきことはなんですか?
- まずは「戦略を練ること」が非常に大事です。
商材・サイトのコンセプト・目標などの設定から始めることをおすすめします。
下記で詳細を解説していますのでぜひご覧ください。
https://itsumo365.co.jp/blog/post-18723/
- ECサイトを始めて上手く売上を出すコツはありますか?
- ①ペルソナを明確に決めておく
②経費と利益をしっかり考える
③集客の目処を立てておく
④目標となるECサイトを決めておく
などが大切です。