楽天市場での売上拡大のポイント
楽天モールは、昨年の年間商流がすでに2兆円を突破して更に成長が続いています。スマホ経由の売上も40%を超えたり、実店舗とのポイントカード連携、「楽天BOX」等での受取の利便性を高めたり、8月にはビッグサイトでリアルイベント「楽天フェス」を行ったりとEコマースの成長を牽引する存在として注目を集めています。そのような背景を受けて、大手有名企業やメーカー・卸企業など本格参入も増えています。
新規参入から事業拡大の目安となる月商1000万突破のポイントを中心にまとめましたので参考にしていただければ思います。この月商1000万突破のノウハウが身に着けば、同じパターンで月商3000万~5000万までは到達できる要素が詰まっていますのでそのような視点で確認ください。
まず、楽天の活用が増えている理由として
1.まだまだ伸びるマーケット・・楽天が集客をし続けてくれる
2.競合の動きがわかりやすい・・自社の競争力を高められる
3.楽天内にいないと知ることが出来ないノウハウがある・・新規参入の障壁
月商1000万突破が必要な理由として
1.事業化の目処がつく・・人を増やせる
2.仕入力がつく・・オリジナル商品開発
3.データがたくさん集まる・・適正な経費で利益率改善
楽天の成功方程式は
楽天の売上方程式=商品力×価格力×集客力×販促力×売場力×ブランド力】です。
ステージ別の重要ポイントは下記図のイメージです。
売上を伸ばす要素別のポイントは
【商品力】を高めるポイント
1.登録数を増やす⇒キーワードを増やす
2.楽天で売れる商品を見つける
3.競合の商品を研究する⇒売上を奪う
4.売れ筋の在庫を切らさない⇒広告・イベントでステージアップへ
5.アイテムを付加していく⇒単価アップへ
【売場力】を高めるポイント
1.商品ページにキーワードを増やす
2.流入の多いページの購入率を高める
3.スマホページにも手を入れる⇒写真、リンク、レシポンシブル対応
4.カテゴリページの強化を行う
【集客力】を高めるポイント
1.流入の多いキーワードを見つける⇒ページ改善も連携して検索からの売上UP
2.売上につながるキーワードで上位表示を狙う⇒購入率が高い「お宝ワード」で対策
3.「お宝ワード」関連で検索シェアを高める⇒1ページ目の検索順位、表示数をUP
4.検索連動型の「サーチワード広告」「CPC広告」を適正に活用する
検索結果1ページ目の売上は全検索の75%。
集客の肝となるのは「楽天内検索表示上位表示」
こちらは、定期的に表示に与えるアルゴリズムが変わっていきますが、現時点は売上高・売上数の影響度が高めで、その他、商品名の登録、レビュー等のさまざまな要素で順位が決まっています。ビッグワード狙いも必要ですが、複合的なワードをいかに多く1ページ目に表示するかが重要です。
検索結果1ページ目の売上比率は、60%は超えているといわれています。
ページ内広告経由:約10%
上位20商品経由:約60%
下位25商品経由:約30% (いつも.調べ)
いかに多くのキーワードで1ページ目にランクインさせるかが重要な戦略と言えます。
楽天内の検索最適化が楽天売上アップのポイント
まず最初に現在の上位化のポイントについてお話いたします。以前のポイントは商品のレビュー数やレビューの評価がキーワードの順位に大きく関わっていましたが、現在は販売”実績”が大きな要素となっている傾向があります。
ある一定期間の販売実績をもとに、キーワードの順位が変動するため、実績がない期間を作ってしまうとキーワードの順位が下がってしまう恐れがあります。
在庫がなくなってしまうとその期間は実績が作れなくなってしまうので、年間通して売ることができるよう在庫を確保することが必要となってきます。
また、倉庫に入れておくのも良くありません。冬用の季節商品を扱うサイトで、繁忙期が過ぎ商品を倉庫に入れた結果、いままで検索結果表示1~3位に表示していた商品が、倉庫に入れておいた期間が長かったため繁忙期に再度倉庫から出した際に30位あたりまで下がってしまったという例もあります。
この商品はかなり実績があったために、30位ぐらいで落ち着きましたが、もとの実績がなければ1ページ目に表示することは難しかったでしょう。
1度下げてしまった順位を上げるのはかなりの労力となってしまいますので、それを防ぐためにも通年売り続けられる施策を考えましょう。
現在、売上への重要度が高まっている楽天の検索順位をより多く表示するためには、「サーチワード広告」「CPC広告」の活用が必須となります。検索表示にキーワードと連動して表示される広告ですが、全くの素人が運用するとあっと言う間に広告費用が終わってしまうということもあります。有効な広告がゆえに、どのキーワードで上位化を目指していくのかをきちんと決めて、有効活用していく必要があります。
以上が、楽天を活用して事業拡大するポイントとなります。売上方程式に沿って、着実に実行していきながら、分析もきちんと行い、最短ルートでステップアップしていくことが重要となります。多くの運営者が楽天に注目して、競争も激しくなりつつありますので、「自己流」や「自分で勉強して」などと先延ばしにしている状況ではありません。最新情報やノウハウ等を収集したり、外部活用しながら最短の時間で売上の壁を突破してください。
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