リスティング広告のキーワード一致と除外設定のススメ
検索連動型のリスティング広告は最も多く活用されているオンライン広告の一つです。
そのため、グーグルやYahoo!、ECプラットフォームなどで活用されている方も多いのではないでしょうか?
本記事ではあらためリスティング広告のキーワード設定のポイントとして完全一致、フレーズ一致、部分一致についての概念を整理し、活用したい除外キーワードについてご紹介します。
完全一致・フレーズ一致・部分一致とは
キーワード設定に使われる完全一致・フレーズ一致・部分一致の違いを整理したものが以下の表です。
完全一致とはキーワードと全て一致するものです。過不足なく一致しなければ広告が表示されません。
次にフレーズ一致とは、キーワードの前後に他のワードが入ったものが一致するものです。前後に異なるワードが入っても広告が表示されますが、フレーズの間に異なるワードが入ってしまうと表示されなくなります。上の表の例ですと、「メンズ おしゃれ バッグ」「化粧水 しっとり 保湿」「タオル 10枚 白」などとなっていると適用されません。
さらに、部分一致とは、キーワードの一部が一致しているもので表示される設定です。
活用にあたっては
・出稿商品自体の商品名やブランドを探す指定のキーワードとして活用したい場合
・商品のカテゴリーや色等の特徴を表すものとして一般的なキーワードを活用したい場合
・出稿商品の競合ブランドの商品名や、競合ブランドを探すキーワードとして設定したい場合
など目的に応じて戦略的に使い分けを行いましょう。
除外キーワードを設定する
次に、忘れずに設定したい除外キーワードについてご説明します。
除外キーワードは、コンバージョン率が低く購入につながらない配信先への露出を防ぐために設定するものです。
例えば、メンズの商品でレディース商品を探すユーザーからのクリックを防ぐためにレディースというキーワードを除外設定するようなケースがあげられます。
これにより、特定の検索語句の広告が表示されないようにすることが可能で、商品やサービスに関連する重要なキーワードを検索したユーザーに絞って広告露出させることができます。
また、広告に適したキーワードで配信することで、費用 対 効果を向上させる効果があります。
では、そんな除外キーワードにはどういった種類があるのでしょうか。
実は、除外キーワードも検索キーワードと同様に
・完全一致
・フレーズ一致
・部分一致
上記の3つを設定することが出来ます。それぞれご説明します。
完全一致の除外
完全一致は完全に一致するキーワードが別の語句を含まず、同じ語順で検索された場合に広告を表示させないように出来ます。
例:ジャケット ビジネス
「ジャケット ビジネス」というキーワードで検索された場合のみ除外されます。
フレーズ一致の除外
フレーズ一致は完全に一致するキーワードが同じ語順で検索された場合に広告を表示させないように出来ます。
例:アウター おしゃれ
「アウター おしゃれ」
「ブランド アウター おしゃれ」
「アウター おしゃれ おすすめ」
などで検索された場合に除外されます。
部分一致の除外
部分一致はそのキーワードに含まれるすべての語句が検索に使用された場合に広告表示を止めることが出来ます。
例:スニーカー
「スニーカー」が含まれるすべてのキーワードで検索された場合に除外されます。
以上、広告キーワードの設定においてポイントとなる完全一致・フレーズ一致・部分一致とその除外設定についてお伝えしました。
検索連動型のリスティング広告の表示とその効果には今回ご紹介した検索キーワード一致以外にも、商品ページとの関連性や入札額、実績など複数の要因が考えられ、検証が求められます。総合的な分析を一定期間にわたり行って、最適化した対応を実施していきましょう。