公開日:2023年1月24日

【最新版】楽天CPA広告(効果保証型広告)の運用方法と活用ポイントを徹底解説

楽天CPA広告(効果保証型広告)の運用方法と活用ポイントを徹底解説

楽天市場の広告メニューといえば「RPP広告」や「クーポンアドバンス広告(CA広告)」がよく知られていますが、いずれもクリック課金型の広告で、広告費に対して成果(購入)が保証されている広告メニューではありません。

その点、成果報酬型広告(CPA広告)は、広告経由売上の20%が広告費として請求される仕組みで、店舗様にとって配信デメリットの少ない広告メニューとなっています。

今回はそんな楽天市場で配信可能なCPA広告の特徴や活用ポイントについて、活用事例を交えてご紹介します。

自店舗の広告戦略の改善や、初めての楽天市場広告運用にお役立てください。

※当記事は2023年1月時点の情報を基に制作しています。記事閲覧のタイミングによっては情報が古くなっている可能性がありますのでご了承ください。

楽天市場で活用したい、CPA広告(効果保証型広告)とは


楽天市場のCPA広告(効果保証型広告)とは、文字通り効果が保証されている広告で、広告費は「広告経由の売上」に対して発生します。

楽天市場には新規顧客獲得に向いており、費用対効果が高いとされる「RPP広告」をはじめ、リターゲティング要素が強いリピーター獲得向けの「クーポンアドバンス広告(CA広告)」など、魅力的な広告メニューが多く存在しますが、いずれもクリック課金型の広告のため、ユーザーのクリック後、商品購入に至る前に離脱した場合には売上が発生しません。

その点、CPA広告は「売上の20%」を広告費として支払う広告メニューのため、確実に成果に繋がった分だけ、広告費を支払うシステムになっています。

CPA広告といえば「効果保証型」と言われるほどインパクトの大きい特徴になりますが、他の楽天市場の広告メニューにはない特徴をいくつか持っているため、下記で詳しく解説していきます。

CPA広告の特徴

CPA広告とは、RMSに登録している商品から、自動的に商品がセレクトされ、楽天市場内外の媒体に配信される成果報酬型の広告です。

ユーザーが広告経由で購入した分の売上に対して、一定の料率分(20%)が広告費となります。

配信の方法は「コンテンツマッチ」と「ユーザマッチ」があります。配信先はデバイスごとに異なっており、配信先の指定はできません。

<掲載箇所の一例>
・ジャンルTOP(PC・スマホ)
・特集・イベントTOP(PC・スマホ)
・楽天グループサービス(PC)
・楽天メールマガジン(PC)

楽天リスティング広告やTDA広告などのその他の楽天広告の種類については、以下の記事をご参照ください。

関連:【最新版】楽天市場に欠かせない広告の種類と効果的な活用ポイントを徹底解説

CPA広告のメリット

CPA広告のメリットには以下のようなものがあります。

■配信設定が非常に簡単
CPA広告の配信設定は非常にシンプルで、プロモーションメニューから「効果保証型広告(CPA広告)」を選択し、広告配信ステータスを「有効」に切り替えるだけで利用できます。

その他の楽天市場の広告メニューの多くは、セグメント設定や入札単価の設定を行った後、広告メニューに使うクリエイティブの入稿作業を行う必要がありますが、CPA広告はその手間がかかりません。

素早く、成果が出た時にだけ広告費を支払うことができるCPA広告は、楽天市場で広告を運用したい多くの事業者にとってメリットの大きいものといえるでしょう。

RMSのトップページからの細かい操作方法については後述していますので、そちらを参照ください。

■検索面以外からの流入が期待できる
RPP広告やクーポンアドバンス広告(CA広告)は、楽天市場内での露出を増やす点で有効な広告メニューですが、楽天市場外のユーザーにアプローチする手段としては不向きです。

もちろん楽天市場内に流入したユーザーを自店舗へと誘導することは大切ですが、楽天市場外の見込み客にもアプローチすることができれば、自店舗に誘導できるユーザーの母数は増えることでしょう。

また、CPA広告は「購入費用の20%が広告費として請求される課金方式」のため、楽天市場外で露出したとしても、出稿店舗様にはデメリットがありません。

楽天市場内のユーザーをターゲットにしたRPP広告やクーポンアドバンス広告(CA広告)で競合店舗と入札競争を繰り広げているのであれば、一度CPA広告で楽天市場外のユーザーにもアプローチしてみるとよいでしょう。

■店舗様側での広告枠の選定、購入、入稿作業等が一切不要
楽天市場内で同じようにバナー広告を露出して集客を行う広告メニューに「ターゲティングディスプレイ広告(TDA広告)」があります。

「楽天市場内のユーザー訴求であればTDA広告でも良いのでは?」と感じる店舗様もいらっしゃるかもしれませんが、CPA広告では「広告枠の選定」「購入」「バナーの入稿作業」が一切不要です。

TDA広告にも「掲載期間は必ず自店舗の広告が配信される」といったメリットがありますが、広告枠選定の知識がなかったり、広告クリエイティブの作成を行う時間がなかったりする場合には、CPA広告の利用によって出稿作業を効率化できます。

■成果報酬型のため、どの広告を買ったらいいか分からない場合も安心して活用できる
CPA広告は成果報酬型の広告メニューのため、「どの広告メニューが自店舗に適しているのか分からないけど、とりあえず運用してデータを取得したい」といった店舗様でも安心して利用できます。

そもそも広告を運用する上で懸念する点は「本当に成果が出るのか」「広告費の無駄遣いをしてしまうのではないか」といった点であるため、CPA広告を利用するだけでこれらの不安は解消できることになります。

楽天市場内外のユーザーに露出でき、視認・クリックのみでは広告費が発生せず、購入されて初めて広告費が発生する広告メニューは、CPA広告以外にありません。

■ROAS(費用対効果)500%が保証されている
CPA広告は広告経由の売上に対して20%の広告費が請求される仕組みのため、「ROAS換算で500%が保証されている広告メニュー」といえます。

RMSに登録されている商品が自動で広告出稿されるため、自店舗でコントロールできる部分は「除外設定」のみとなりますが、利益率の高い商品が出稿されるよう調整を行えば、CPA広告による売上へのインパクトはより大きくなります。

■広告経由での売上が発生しない限り、広告が掲載されていたとしても広告料金は発生しない
CPA広告は広告経由の売上が発生しない限り、広告費として請求されることがないため、店舗様にデメリットの少ない広告メニューです。

活用メリットの大きいCPA広告は是非一度試していただきたい広告メニューですが、デメリットが少ないだけに人気の広告メニューとなっています。

下記でCPA広告のデメリットを紹介していますので、合わせてご確認ください。

CPA広告のデメリット

CPA広告のデメリットには以下のようなものがあります。

  • RPP広告やクーポンアドバンス広告のような予算上限設定が出来ない
  • 楽天アフィリエイトとCPA広告の両方をクリックして商品を購入した場合、両方の課金が発生
  • 掲載保障型の広告ではなく、配信先の指定は不可

CPA広告は成果保証型で、入稿作業等の手間がかからない「放置型」ともいえる広告メニューですが、RPP広告やクーポンアドバンス広告(CA広告)のように予算上限設定ができないため、広告費の予実管理が難しくなる点がデメリットとして挙げられます。

売上に対して広告費が発生する広告メニューのため、一見すると問題ないように感じますが、想定以上に経由売上がついた場合、広告費も売上に比例して増える事になります。
例えば月に使える広告予算が固定されている店舗様のですと、経由売上によっては予算オーバーになる可能性がある点を覚えておきましょう。

また、CPA広告はTDA広告のように「広告掲載枠を購入して配信を行う広告メニュー」ではないため、広告の掲載が保証されていません。

さらに配信先も選択できないため、「ある期間に・どのくらいの広告が・どこで露出されているか」は店舗様の方で分からないのがデメリットになります。

CPA広告を出稿する際の費用

CPA広告は、ユーザーがCPA広告をクリックしてから、720時間(30日)以内に購入した通常かご商品すべての売上が課金対象になります(経由売上の20%)。

「ユーザーが広告を視認しただけの場合」や、「広告をクリックしたが30日以内に商品購入に至らなかった場合」は広告費が発生しません。

CPA広告の出稿方法について解説


CPA広告の出稿は下記の流れで進めます。

1.RMSトップ
2.広告・アフィリエイト・楽天大学
3.広告(プロモーションメニュー)
4.効果保証型広告(楽天CPA広告)
5.配信ステータスの確認・変更
6.広告配信ステータス「有効」を選択し、規約確認後「規約を確認した」 にチェック。設定するボタンをクリックし完了
7.除外したい商品は「除外商品」タブをクリックし、csv形式でアップロード可能

手順こそ多く感じますが、実際に設定してみるとスムーズに出稿できます。CPA広告は入稿作業が不要である代わりに「商品画像(1)」が広告クリエイティブとして露出するため、CPA広告を出稿する際は商品画像(1)にも工夫を凝らしましょう。

CPA広告で効果を最大化させる3つの活用ポイント


CPA広告で効果を最大化させる活用ポイントは下記の3つです。

  • 利益率の高い商品を出稿する
  • 広告クリエイティブは商品画像(1)の為、訴求力のあるテキスト要素などクリック率を意識した画像にする
  • 転換率が高まる傾向になるイベント時に出稿する

それぞれ詳しく解説します。

利益率の高い商品を出稿する

配信設定が非常に簡単な反面、細かな調整を行えないデメリットがあります。

かつROASが500%固定となるため、出稿商品はできるだけ利益率の高い商品に絞るのがおすすめです。

広告クリエイティブは商品画像(1)の為、訴求力のあるテキスト要素などクリック率を意識した画像にする

CPA広告に使用される広告クリエイティブは商品画像(1)(サムネイル画像)になるため、RMSに登録している出稿予定商品の商品画像(1)を改良することがクリック率を高めるポイントとなります。

具体的には商品画像(1)に訴求力のあるテキスト要素等を入れ込み、商品の魅力を伝えられるようにする必要があります。

商品画像(1)には楽天市場が定めるガイドラインが適用されるため、テキスト要素の挿入時は改めて確認しておきましょう。

転換率が高まる傾向にあるイベント時に出稿する

ユーザーの購買意欲が高まり、転換率が向上する傾向にあるイベント時にCPA広告を配信すると、ユーザーが商品購入(CV)に至る可能性が高まります。

出稿時には除外設定などを上手く活用し、利益率の高い商品にだけ絞って配信を行うとよいでしょう。

CPA広告を運用する際の注意点まとめ


CPA広告を運用する際は下記の2点に注意しましょう。

  • 出稿したくない利益率の低い商品は除外設定を行う
  • 成果報酬型広告の特性上、広告費上限を設定できないため、予算が小規模の場合には、高単価商品の出稿を避ける

それぞれ詳しく解説します。

出稿したくない利益率の低い商品は除外設定を行う

CPA広告で利益率の低い商品を出稿してしまうと、売上から20%の広告費が引かれた後に利益として残る額が極めて少ないものとなります。

店舗として売上実績を作ることも重要ですが、CPA広告の運用ではなるべく高い利益を維持することがポイントとなるため、利益率の低い商品は除外設定を行い、本来の目的から逸れた運用を行わないように注意しましょう。

成果報酬型広告の特性上、広告費上限を設定出来ないため、予算が小規模の場合には、高単価商品の出稿を避ける

CPA広告は「予算設定が出来ない」かつ「経由売上の20%の成果報酬が発生する」ため、高単価商品が売れた場合、使用可能な広告予算をオーバーしてしまう可能性があります。

使用可能な広告予算と店舗在庫数を確認し、適切に除外設定を行うことが重要です。

まとめ

CPA広告は他の楽天市場の広告メニューに比べて難しい設定や調整が不要で、成果としてROAS500%が保証されている広告のため、活用しないのは勿体ない広告といえます。

また、楽天市場外からの流入も期待できるため、楽天市場ユーザー以外の見込み客を確保したいと考えている店舗様も一度配信効果を試してみる価値があるでしょう。

いつも. マーケティングチーム
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いつも.のマーケティングチームです。
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楽天CPA広告に関するよくある質問

 

楽天CPA広告とは何ですか?
CPA広告とは、効果が保証されている広告です。広告費は「広告経由の売上」に対して発生します。
CPA広告を運用する際の注意点を教えてください。
CPA広告は「予算設定が出来ない」かつ「経由売上の20%の成果報酬が発生する」ため、高単価商品が売れた場合、使用可能な広告予算をオーバーしてしまう可能性があります。
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