公開日：2024年10月8日
最終更新日：2024年10月29日

Amazon広告は自動でターゲティングを行ってくれるため、運用の手間はかかりませんが、効果が頭打ちになってしまう場合があります。

そこでおすすめしたいのが、Amazon広告のマニュアルターゲティング機能の活用です。

Amazon広告では、出稿するキーワードを設定できるだけでなく、完全一致・フレーズ一致などのマッチタイプを設定でき、より細やかなターゲティングが実現できます。

しかし、「自分で広告を調整するのは難しそう」・「そもそもマッチタイプとは？」などの不安や疑問を持つ方も多いでしょう。

株式会社いつもには、これまで数々の国内EC販売事業者に対して、EC運営の戦略立案を支援してきた実績があります。

本記事では、株式会社いつもがこれまでに培ってきた知見をもとに、Amazon広告について以下の項目を解説します。

Amazon広告の運用効果を最大化させたい方、マッチタイプについて知りマニュアルターゲティングを実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

また、Amazon広告の運用について具体的な疑問や相談がある方は、お気軽に株式会社いつもまでお問い合わせください。

※閲覧時期により本記事でご紹介の情報は変更・更新されている場合がございます。

Amazon広告の完全一致とは？

Amazon広告の「完全一致」はマッチタイプの一つで、広告が特定のキーワードと完全に一致する検索クエリに対してのみ表示される設定です。

具体的には、ユーザーが検索バーに入力したキーワードが、広告主が設定したキーワードと完全に一致する場合にのみ、広告が表示されます。

たとえば、広告主が「カーテン おすすめ」というキーワードで完全一致を設定している場合、ユーザーが「カーテン おすすめ」と検索したときのみ広告が表示されます。

「カーテン」や「カーテン かっこいい」などの異なる検索クエリでは、検索結果ページに広告は表示されません。

このように完全一致は、非常にターゲットを絞って広告を配信できるため、無駄なクリックを避けながら狙ったユーザーにリーチしやすいです。

しかし、検索クエリが少しでも異なると広告が表示されないため、適切なキーワード選定ができていないと全く広告が表示されない可能性もあります。

そのため完全一致は、特定の目的に合った商品やサービスを出品する際におすすめのマッチタイプです。

Amazon広告のフレーズ一致とは？

「フレーズ一致」は、Amazon広告において、設定した2単語以上のキーワードが一部でもフレーズとして含まれる検索クエリに対してのみ、広告を表示するマッチタイプです。

たとえば、「テニスウェア 安い」というキーワードをフレーズ一致で設定している場合、「テニスウェア 安い おすすめ」や「メンズ テニスウェア 安い」といった検索クエリでも広告が表示されます。

しかし、「テニスウェア メンズ 安い」などのように、設定したフレーズの間に文言が入っている場合や、「安い テニスウェア」など順番が逆転している場合には、広告が表示されません。

フレーズ一致のメリットは、完全一致よりも広範なターゲットをカバーできる点です。

特定のキーワードが検索クエリに含まれている限り、さまざまなバリエーションや関連する検索に対応できます。

これにより、広告主側では想定できていなかった潜在顧客を取りこぼすことがなく、広告を表示する機会・露出を拡大可能です。

しかしフレーズ一致は、完全一致よりも広範なターゲットに広告を表示するため、関連性の低い検索クエリに対しても広告が表示される可能性があります。

その結果無駄なクリックが発生し、広告費の消費につながるリスクがあるので、適切な除外キーワードの登録が必要です。

Amazon広告におけるマッチタイプについて

Amazon広告におけるマッチタイプは、広告が表示される検索クエリの範囲を制御するための重要な設定です。

キーワードが同じでも、マッチタイプの選択によって広告の表示範囲が変化するので、ターゲットユーザーに効果的にリーチするためには設定が欠かせません。

マッチタイプを適切に理解し設定できれば、広告費用を最大限に活用しながら、費用対効果の向上を目指すことが可能です。

マッチタイプの役割とその重要性について詳しくみていきましょう。

マッチタイプの役割と重要性

Amazon広告におけるマッチタイプは、広告主がどのような検索クエリに対して広告を表示するかを決定するための重要な設定です。

マッチタイプには、それぞれ異なるターゲティングの広さと精度があるため、広告主はキャンペーンの目標や予算に応じて、適切なマッチタイプの選択が求められます。

たとえば、特定の製品やサービスに関心のあるユーザーをターゲットにしたい場合は、完全一致が効果的です。

一方、広範囲のユーザーにリーチしたい場合は、部分一致やフレーズ一致が適しています。

マッチタイプの選択は、キャンペーンのパフォーマンスに直接影響を与えるため、Amazon広告運用において非常に重要です。

適切なマッチタイプを選び、無駄なクリックや広告費用を抑えながら、より高いコンバージョン率の実現を目指しましょう。

Amazon広告のマッチタイプの種類

Amazon広告では、3つのマッチタイプが選択できます。

それぞれの概要や特徴をみていきましょう。

完全一致

前述のとおり完全一致は、広告主が設定したキーワードとユーザーの検索クエリが、完全に一致した場合にのみ広告が表示されるマッチタイプです。

完全一致は、ターゲティングを非常に精密に行いたい場合に最適です。

広告が表示される検索クエリが厳密に限定されるため、無駄なクリックを最小限に抑えながら、関心の高いユーザーに絞ってリーチできます。

しかし、ターゲットを絞り込み過ぎてしまうと、全く広告効果が得られない可能性があるので注意しましょう。

フレーズ一致

フレーズ一致は、設定した2単語以上のフレーズが検索クエリの一部として含まれている場合に、広告が表示されるマッチタイプです。

完全一致よりも広範なユーザーをターゲットにできるため、広告の露出を拡大できるメリットがあります。

しかし、関連性の低い検索に対しても広告が表示されるリスクがあるため、広告費が無駄に消費されてしまう可能性も高いです。

除外キーワードの登録ができるので、関連性の低い検索をブロックして、広告効果を高められるように調整を重ねましょう。

部分一致

部分一致は、設定したキーワードが検索クエリに何らかの形で含まれている場合に、広告が表示される最も広範なマッチタイプです。

キーワードの個数や順番も関係なく、設定したキーワードがすべて入っていれば広告が表示されます。

たとえば、「猫 エサ」というキーワードを設定した場合、「エサ おすすめ 猫」などの順番の逆転が起こっていたり、間にキーワードが含まれていても広告が表示されます。

ただ、「猫 餌 おすすめ」「エサ ネコ 安い」など、一方のキーワードは含まれているが、もう一方が含まれていないという場合には、広告は表示されません。

部分一致では、関連性があると判断された多くの検索クエリに対して広告が表示されるため、広範なユーザーにリーチできます。

しかし、関連性の低いクエリにも広告が表示される可能性があり、無駄なクリックが発生するリスクが大きい点には注意が必要です。

Amazon広告で成果を出すためのマッチタイプ戦略

Amazon広告で成果を出すために有効な、マッチタイプ戦略を3つ解説します。

マッチタイプを利用して広告効果を最大化させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

完全一致とフレーズ一致をあわせて使用する

ターゲットの絞り込みがある程度できている場合には、完全一致とフレーズ一致を組み合わせることがおすすめです。

フレーズ一致で、少し広範なユーザーに対して運用を行った結果をもとに、完全一致で収益性の高いキーワードに絞って運用を行いましょう。

より詳細なターゲティングを実際の運用データをもとに行える点は、この方法の大きなメリットです。

また、フレーズ一致であれば関連性の低いクリックが部分一致に比べると少なく済むため、コストの節約にもつながるでしょう。

部分一致と完全一致をあわせて使用する

具体的なターゲットが見極められていない段階では、部分一致と完全一致を組み合わせて使用することもおすすめです。

まず部分一致にて、最も広範にユーザーにリーチしていき、広告効果を測定します。

検索クエリ一覧の中から、効果が見込めそうなキーワードを特定し、そのキーワードをマッチタイプを完全一致にして設定しましょう。

たとえば、「SEO カテゴリー」を部分一致で運用したところ、「SEO おすすめ カテゴリー」というキーワードでの広告効果が高かったとした場合には、「SEO おすすめ カテゴリー」を完全一致で運用します。

ある程度の初期投資が必要な戦略ですが、実際の効果をもとに、収益性の高いキーワードに特化した広告運用が可能になります。

あわせて除外キーワードを設定する

広告費の無駄を防ぎ、より効果的な広告運用を実現するためには、除外キーワードの設定が欠かせません。

これまで紹介した2つの方法に加えて、除外キーワードを設定していくことで、ターゲティングの精度をさらに高めることができます。

たとえば、「サッカーボール」というキーワードで広告を出稿している場合、特に高価格帯のブランド商品を扱っているとします。

この場合、「安い」「格安」「無料」といったキーワードを除外設定することで、価格に敏感なユーザーに対して広告が表示されるのを防ぐことが可能です。

また、実際の運用実績をもとにコンバージョンにつながっていないキーワードを除外していくことで、広告全体で費用対効果の向上が期待できます。

運用を続けていく中で都度改善を行い、効果の高いキーワードのみに絞ってAmazon広告を運用していきましょう。

まとめ

本記事では、Amazon広告におけるマッチタイプの重要性と効果的な使用方法について解説しました。

Amazon広告のマッチタイプは、広告が表示される検索クエリの範囲をコントロールできる設定です。

完全一致やフレーズ一致・絞り込み部分一致・部分一致といったマッチタイプを正しく理解し、適切に設定することで、広告のターゲティング精度を高めることが可能です。

また、除外キーワードの設定も効果的な運用・費用対効果の最大化には欠かせません。

マッチタイプを戦略的に組み合わせたうえで継続的な調整と改善を行い、Amazon経由での売上を最大化しましょう。

Amazon広告のマッチタイプに関するよくある質問