公開日:2024年11月20日

【Amazon出品ガイド】初心者向けに出品方法を分かりやすく解説

【Amazon出品ガイド】初心者向けに出品方法を分かりやすく解説

販売チャネル拡大の手段として、自社ECサイトだけでなく、Amazonや、楽天市場などのECプラットフォームへの出品を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

一方で、登録においては、

「アカウント登録から出品、販売までの具体的な手順がわからない」
「注意事項などを含め、全ての情報がまとまったサイトはないか?」

などと、スタート前につまずいてしまうケースも耳にします。

自社商品をAmazonに出品することは多くのメリットがあります。しかし、一方でアカウント作成から実際に出品するまで、その他手数料に関する理解など一つ一つの事柄は難しいものではありませんが、それぞれの内容を正しく理解する必要があります。

本記事は、以下の内容に関して、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

  • Amazon登録〜販売の流れ
  • Amazonへの出品の費用・手数料
  • Amazonで商品を出品・販売するメリット
  • Amazon出品時の注意事項

※閲覧時期により本記事でご紹介の情報は変更・更新されている場合がございます。

Amazon登録〜販売の流れを4つのポイントで紹介

出品アカウントを登録する

Amazon出品のためには、通常のAmazonアカウントとは異なる「Amazon出品用アカウント」の登録が必要です。

Amazon出品用アカウントの登録には、以下の本人確認書類が必要です。登録前に準備をしておけば、スムーズな登録が可能です。

Amazon出品用アカウント作成時の審査は厳しいものではなく、登録手続きでの必要書類の提出後、3営業日程度で審査が完了すると言われています。
参考元:Amazon公式HP「Amazon出品デビュー、するなら今」

プロフィール登録に必要な情報は?

Amazon出品用アカウント登録の次に、出品者プロフィール設定を行います。出品者プロフィールでは、特定商取引法(特商法)表示や支払い情報、配送、返品、許認可など、販売を行う上で必要な情報を記入します。

特定商取引法では、店舗名・運営責任者・お問い合わせ先などを公開する必要があり、Amazon出品においても、公開の必要があります。

参考元:Amazonセラーセントラルヘルプ「特定商取引法(特商法)及びその他の法令に基づく表示」

酒類や中古品などの法令上許認可表示が義務付けられている商品の販売をする際には許認可表示が必要です。Amazon出品に限らず、許認可が必要な商材をネットショップで扱う際には表示が必要となりますので注意しましょう。許認可表示が必要な主な商材は以下の通りです。

  • 古物商許可証番号営業許可
  • 医薬品販売業許可証番号
  • 通信販売酒類小売業許可証番号
  • 酒類小売業許可証番号
  • 高度管理医療機器販売業許可証番号

上記の許認可証番号や、届出番号を表示、登録が必要です。

次に、Amazon出品における売上の受け取り口座、Amazonへの支払い方法の設定を行います。

「支払い方法の設定」では自社発送時、ユーザーが支払い方法を選択できるようにするかどうかの設定をしますが、「小口出品」の場合、コンビニ決済の設定はできず、また新規出品時は代金引換の選択もできません。

次に配送に関する各情報の記入を行います。主な項目は以下です。

商品登録

出品者プロフィールの設定完了後は、いよいよ出品する商品を登録します。出品商品が「オリジナル商品」であるか「型番商品」であるかによって登録方法が異なります。

オリジナル商品とは、Amazonでは未発売で新たに登録する商品、自社のオリジナル商品などを指します。JANコードや商品名、説明文を入力し申請をすることで、オリジナル商品の出品ができます。JANコードがない場合、サポートセンターへの問い合わせにより製品コード免除とすることも可能です。

型番商品とは、Amazonですでに販売されている商品です。すでに販売されている商品を出品する場合、同じ商品のページに「相乗り出品」することになります。相乗り出品の場合、新規の商品ページ作成は必要なく商品名・JANコード・型番などで検索し、出品商品の登録を簡単に行うことができます。

商品発送

自社発送の場合は、次の手順で商品の発送手配を行います。以下の作業は管理画面上で処理を行います。

  • 注文確定メールの受信
  • 納品書を印刷
  • 商品、印刷した納品を梱包し、発送
  • 「出荷通知」ボタンを押す

また、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用することで、出品者は商品をAmazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に納品するだけで、注文処理、梱包、発送、カスタマーサービスなど、配送にかかわる業務をAmazonが代行してくれますので注文後の処理は不要になります。詳しくは以下の記事もご覧ください。

関連記事:FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?メリットやデメリット~手数料や注意点まで徹底解説

Amazonへの出品に必要な費用と手数料


各種費用、手数料に関してはキャンペーンなどで変わるため、最新情報は、Amazonセラーセントラルにてご確認をお願いいたします。本記事では2024年9月時点での情報を元に紹介します。

参考元:Amazonセラーセントラルヘルプ「Amazon出品サービスの手数料

月額費用と成約手数料

Amazonの出品では「大口出品」「小口出品」の二種類の契約形態があり、月額費用(月間登録料)、成約手数料(基本成約料)がそれぞれ異なります。

Amazonでの月間販売点数が50点以上となる想定の場合、「大口出品」で契約をする方が月額費用を抑えることができます。基本成約料は「小口出品」にのみかかり、商品が売れるごとに発生する費用です。販売想定の点数に合わせて、プランを選択してください。

販売手数料

大口・小口出品のいずれにおいても、商品1点が売れるごとに販売手数料は発生します。販売するカテゴリーごとに販売手数料は異なります。また、ほとんどのカテゴリーで最低販売手数料が設定されていて、販売手数料率、もしくはカテゴリーの最低販売手数料のいずれか多い方が販売手数料となります。

カテゴリーによって、販売金額によって段階的に販売手数料が変動するものがあります。詳細な情報に関しては、Amazonセラーセントラルヘルプにてご確認ください。

カテゴリ別成約手数料

本やCD・DVDなどのメディア商品の販売については、大口・小口出品いずれの登録でも販売手数料に加えて商品カテゴリーごとにカテゴリー成約料を支払う必要があります。

FBA(フルフィルメント by Amazon)を活用する際の手数料は?

FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、Amazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に納品するだけで、出品者の代わりに注文処理、梱包、発送、カスタマーサービスなどの業務をAmazonが代行してくれるサービスのことです。

FBAを利用する場合、以下の手数料が別途かかります。

詳しくは以下の記事で紹介していますので、FBAの利用を検討する際にはぜひご覧ください。

関連記事:FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?メリットやデメリット~手数料や注意点まで徹底解説

Amazonで商品を出品、販売するメリットは?


Amazonならではのメリットは、主に以下の5つが挙げられます。順番に見ていきましょう。

  • 全世界に向けた商品販売機会がある
  • 個人でも法人でも出品が可能
  • 出店費用が比較的安価で始めやすい
  • 売上金の入金が14日後で早い
  • FBA納品代行が利用できる

全世界に向けた商品販売機会がある

Amazonの認知度は世界的に高く、さまざまな国で利用されていて、自由に購入できる仕組みとなっています。日本のAmazonサイト(amazon.co.jp)に掲載されている商品を海外在住のAmazonユーザーが購入することも可能です。

そのため、Amazonに商品を出品することは、それだけで世界中のユーザーに対し商品を販売していることになります。

Amazonサイトは日本やアメリカだけでなくイギリス、ドイツといった国にも現地サイトがあり、日本在住の出品者でも、海外のAmazonサイトで出品用アカウントを取得することで、現地サイトで商品を出品することも可能になります。

個人でも法人でも出品が可能

Amazonで出品用アカウントの取得をすれば、個人・法人問わず比較的自由に出品できるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、出品用アカウントの取得には、身分を明らかにすることが求められるため、個人の場合には本名や屋号、住所の表示なども必要です。

出店費用が比較的安価で始めやすい

他のECプラットフォームへの出店の場合、出店費用で数万円近くかかる場合もありますが、Amazonであれば、大口出品でも月額4,900円と、比較的安価にスタートできます。

売上金の入金が14日後で早い

Amazonの売上金の入金サイクルは14日おきで、銀行口座への振込手続きが開始されます。

実際の振り込みは締日の3〜5営業日に行われます。一般的なECプラットフォームの売上金の入金サイクルが「当月末締め、翌月末入金」であるのと比べ、非常にスピーディーな点がメリットと言えるでしょう。

なお、2016年8月以降に登録したアカウントでは「引当金」のルールが設定されています。

引当金は、ユーザーの返品・クレームへの対処として50%の売上金を留保する仕組みです。引当金の入金はさらに14日後となります。

FBA納品代行が利用できる

ここまで何度か触れていますが、FBA(フルフィルメント by Amazon)が利用できる点も大きなメリットとなり得ます。

中小企業や個人の出品者など、人的なリソースが作業に割けない状況の場合には、FBAサービスを利用することで、商品販売後の作業から解放されます。また、販売商品を直接Amazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に納品することが可能なのも魅力です。

Amazon出品時に気をつけたいポイントは?


Amazonへの出品することには大きなメリットがある一方、気をつけたい点がないわけではありません。以下にいくつか挙げますので、ご確認ください。

価格競争が起きやすい

前述の通り、Amazonは出店審査は比較的厳しくなく、低コストで出品できるため、非常に出品しやすいECプラットフォームであるという点が大きな魅力です。一方で、誰でも出品できるという視点からは、ライバルが多く発生しやすいということでもあります。

また、類似商品や場合によっては同一商品を出品できる可能性があるため、価格競争が起こりやすくなります。価格競争に巻き込まれないためには、出品商品の差別化などの、販売戦略が必要です。

独自性を出す事が重要

Amazonユーザーは商品を購入するにあたって「ショップで購入する」といった意識はあまりなく、「Amazonで購入する」という意識で商品を注文します。そのため、商品だけで自身のショップやブランドの独自性をアピールすることがとても難しいといえます。

自社商品の販売にあたっては、ブランド登録を行い、自社ブランドの証明・Amazonブランド分析の活用をすることで、より効果的な商品展開やマーケティングを行っていくことが重要です。

出品制限対象商品がある

Amazonには、さまざまな「出品制限対象商品」が存在します。法令遵守商品の安全性のため、ユーザーに最高の購買体験を提供するためです。

各商品カテゴリーにおいても、制限対象商品が定められていて、自身の出品商品カテゴリーのページを定期的に確認することをお勧めします。

参考元:Amazonセラーセントラルヘルプ「制限対象商品

保管費用の負担や在庫管理の難しさ

自社発送を行う場合でも、商品の保管費用が発生する場合があります。FBAを利用することで、商品はAmazonの倉庫に保管され、注文に対しAmazonが出荷を代行してくれるので、出品者は発送に関する手間を大幅に軽減することができますが、やはり保管費用は発生します。

繁忙時期を過ぎてしまった商品や、過剰な在庫を抱えてしまうことで、保管に関わる費用は膨らんでいく可能性は大きく、適切な仕入れ・在庫管理を行い、販売戦略を立てることがとても重要です。

また、在庫切れにより商品ページが非表示になると、一時的な機会損失だけでなく、自然検索(SEO)ランキング下落など、中長期的な悪影響が出る可能性も大いにありますので、販売状況に合わせた、在庫管理・追加仕入れなども重要になってきます。

レビューや評価管理に関して

Amazonで商品購入する際に、レビューを確認したことのある方は多いのではないでしょうか?購入の後押しとしてレビューは重要な役割を果たします。また高評価の商品は検索結果で上位に表示されやすくなるなど、売上をよりあげていくための重要な要素です。

一方で、レビューや評価を管理することは非常に難しいと言えます。Amazonでは全体的な評価を重視すると言われており、低評価のレビューの影響は大きく、たった一つの悪いレビューが全体の評価を下げる可能性もあります。

常にユーザーへの誠実な対応を心がけることで、顧客からの信頼を獲得し結果的に売上を伸ばしていくことに繋がるでしょう。

まとめ

本記事では、Amazon出品初心者の方向けに出品方法や手数料、そのほかAmazonを使うメリットなどについて解説しました。

ECプラットフォームとしてAmazon出品の開始ハードルは高くなく、グローバル展開なども含め販売チャネルを広げる大きなチャンスになることも期待できます。一方で、在庫管理やレビューなど運用していく中で留意する点も存在します。

在庫管理や、商品管理も含め、ユーザー目線で誠実な商売をしていくことが成功への第一歩となるかと思います。これからAmazonで販売を始めようとしている方の参考になれば幸いです。

Amazon専門チーム
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株式会社いつもが誇るAmazon専門チームが、Amazonにおける最新の集客支援の施策や運用のポイント、広告戦略についてお送りします。

Amazon専門チームは、Amazon専門のマーケティングセンターとして、全国のAmazon運営企業から大手メーカーまで豊富な実績を有しています。Amazon社内の担当者と都度打合せを行っており、現在のAmazonの動向や今後の動きなどを把握し、「今」ではなく「その後」の動きに合わせた対策を行うことができるのが強みです。

本ブログでは、米国での最新事例から、今後日本でも起こるであろうAmazonでの対応策まで、幅広くお伝えします。

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Amazon出品方法に関するよくある質問

 

Amazon登録から販売まで流れを教えてください。
Amazonへの出品の流れをポイントでまとめると以下の通りです。
 ・出品アカウントを登録する
 ・プロフィール登録に必要な情報は?
 ・商品登録
 ・商品発送
詳しくは本記事をご覧ください。
Amazonへの出品に必要な費用と手数料を教えてください。
Amazonへの出品では、月間登録料・基本成約料・販売手数料・カテゴリー別成約料などの手数料項目があり、契約形態や、取扱商品によって変わってきます。
詳しくは本記事をご覧ください。
Amazon出品時に気をつけたいポイントは何ですか?
Amazonへの出品において、特に気をつけたいポイントは以下の通りです。
 ・価格競争が起きやすい
 ・出品制限対象商品がある
 ・保管費用の負担や在庫管理の難しさ
 ・レビューや評価管理に関して
詳しくは本記事をご覧ください。
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