公開日:2022年2月16日

楽天市場内でRPP広告運用の効果を最大化させる方法

みなさんこんにちは。楽天市場におけるコンサル、広告運用、運用代行などで総合的な支援を行っている株式会社いつもです。

D2C・EC市場が成長している中で、2022年1月4日に楽天は「2021年度の国内EC流通総額が5兆円を突破した」と発表しました。

(参照:楽天公式HP「楽天グループ、2021年度の国内EC流通総額が5兆円を突破」)

今後も更なる市場拡大が予想される中で、楽天市場内で少しでも優位に商品を販売できるように、楽天市場内での検索連動型広告、RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)を最大限活用する方法をお話いたします。

1)楽天市場における集客対策

D2C・ECにおいて集客は、売上を向上させる上でとても重要な要素の一つです。特に楽天市場などのECプラットフォームで店舗運営を行う上では、多くの方に来店してもらうためにも検索対策は非常に効果的な手段と言えるでしょう。

現在、楽天市場内での検索連動型広告は、RPP広告やRMP広告(楽天マーケティングプラットフォーム)、その他クーポンアドバンス広告などが存在します。

今回は、楽天市場での集客アップに欠かせない広告である「RPP広告」について説明していきます。

2)RPP広告・RMP広告の特徴

まずは、基本的な「RPP広告」と「RMP広告」の特徴について解説していきます。

どちらの広告も共通して、店舗の全商品が対象となる広告で「一度の設定で多くのユーザーにリーチできること」が魅力です。少ない労力で広告を出すことが出来るため、今まで広告を行ってこなかった店舗や、商品点数が膨大な店舗にとっては露出を増やすチャンスとも言えます。

楽天RPP広告・RMP広告の掲載基準では、商品名・キャッチコピーなど検索対策の影響が大きくなっているため、モール内での検索対策をしっかりと行う必要があります。

ちなみに、RPP広告とRMP広告の違いは、

RPP広告…楽天市場内に出店している企業が出稿できる

RMP広告…楽天市場内に出店していない企業(メーカーなど)が出稿できる

ということが挙げられます。

それでは、このRPP広告運用で広告効果を最大限に引き出す方法を説明していきます。

3) RPP広告運用で効果を最大限に引き出し、アクセス数を拡大する方法

3-1)R-Karte(アールカルテ)を活用する

楽天市場では、R-Karte(アールカルテ)と呼ばれるデータ分析を行う方法があります。

このR-Karteでは、「アクセス人数」や「検索キーワード」、「PCとスマホのアクセス割合」だけでなく、ページごとの「転換率」や「客単価」なども確認することが可能です。広告運用効果を上げるためには、R-Karte(アールカルテ)を活用は欠かせません。

(参照:Rakuten出典案内「データ分析(R-Karte)」2023年1月5日確認)

3-2)売上改善アクションツールを活用する

更に、R-Karteを活用するツールとして、「売上改善アクションツール」があります。

売上改善アクションツールでは「商品別検索キーワード」「商品別特典設定」「関連キーワード・ユーザトレンド」が把握でき、どのようなキーワードに対して商品ページにユーザーが訪れたのかなどを確認することが出来ます。

次に、この3つの機能について説明していきます。

3-3)商品別検索キーワード

「商品別検索キーワード」では商品ごとに以下の内容を確認できます。

・トップ5の流入キーワード

・楽天市場内検索からのアクセス数

・キーワード毎の転換率

・キーワード毎の検索時表示順位

更に、そのキーワード毎に改善すべきアクションを指摘してくれるため、楽天RPP広告運用で配信先キーワードを改善する上でも非常に有用で画期的な機能と言えるでしょう。

またこの機能を活用することで、

・どのような検索キーワードからどれくらいアクセスが取れているのか

・この検索キーワードからどれだけ転換率、楽天内検索順位を取得できたか

・改善するためにはどのようなことをすれば良いのか

を照らし合わせることが可能になります。

3-4)商品別特典設定

「商品別特典設定」では、以下の内容を確認できます。

・ポイント倍率

・送料無料設定がされているか

・あす楽設定がされているか

・レビューの数、評価点

商品別検索キーワードで表示される「改善アクション」を確認し、「転換率を上げよう」という改善アクションが指摘されている場合に併せて利用することをおすすめします。商品別特典設定で送料設定やポイント設定を確認した後に、商品個別編集ページで商品の情報を修正し、商品の転換率向上を目指しましょう。

3-5)関連キーワード・ユーザトレンド

「関連キーワード・ユーザトレンド」では、次の3つを確認することができます。

・自店舗に流入の多い検索キーワード

・楽天市場検索での関連キーワード

・キーワード検索ユーザの性別・年齢

各商品に対して転換率の高いキーワードを見定め優先順位をつけ、商品名、キャッチコピー等にそのキーワードを挿入するなどの効果的な対策を取ることが可能です。

タグIDを確認することも出来るので、タグIDとして追加するべきものがあれば積極的に入れ込むようにしましょう。そうすることで、下層のランキングにも表示されやすくなり、さらにユーザーが検索結果を絞り込んだ際に商品が表示される効果が期待できます。

また、「自店舗に流入の多い検索キーワード」から得た情報を活用することで、商品の改善や売り上げを伸ばすためのヒントを得ることができます。

売上改善アクションを駆使することで、自店舗に流入しているキーワードを把握し、楽天RPP広告運用によって露出拡大ができるようになり、積極的かつ効率的に売上を伸ばしていくことが可能です。

売上改善アクションで使える先ほどの3つは、楽天市場のユーザーがどのようなキーワードで商品ページに訪れたのかを細かく調べることができるため、商品の改善を行う上でとても重要です。

まずは自店舗の商品がどんなキーワードで検索されているかを把握し、次にキーワードを活用して商品名や商品ページの改善に取り組みましょう。そして、多くのユーザーに自店舗の商品を見つけてもらいやすくしてアクセス数を伸ばしましょう。

3-6)パフォーマンスレポートを活用する

RPP広告やその他運用型広告を利用していると、「パフォーマンスレポート」を取得することができます。

項目には商品ごとや設定したキーワードごとの「広告費」「クリック数」「売上件数」「転換率」「売上金額」「費用対効果(ROAS)」などの他にも、様々なデータを確認することができます。

目的に応じて、改善ポイント「伸ばせていける商品・除外候補商品など」を洗い出し、より効果的に運用ができるよう活用していきましょう。

4)まとめ

RPP広告運用で売上を上げるためにはR-Karte(アールカルテ)の活用が欠かせません。その中で、売上改善アクションツールを用いて「商品別検索キーワード」「商品別特典設定」「関連キーワード・ユーザトレンド」をしっかりと押さえておきましょう。



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楽天RPP広告に関するよくある質問

 

楽天RPP広告とは?
楽天検索窓で検索をした際に検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告のことです。
楽天RPP広告の特徴は?
店舗の全商品が対象となる広告で「一度の設定で多くのユーザーにリーチできること」が魅力です。少ない労力で広告を出すことが出来るため、今まで広告を行ってこなかった店舗や、商品点数が膨大な店舗にとっては露出を増やすチャンスとも言えます。
楽天RPP広告の活用には何が重要?
RPP広告を運用させ、売上を上げるためにはR-Karte(アールカルテ)の活用が欠かせません。その中で、売上改善アクションツールを用いて「商品別検索キーワード」「商品別特典設定」「関連キーワード・ユーザトレンド」をしっかりと押さえておきましょう。
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