公開日:2018年3月30日

コスト削減の重要なタネ

こんにちは。
いつも. ロジスティクスプランナーの大石です。

今回は、「在庫の最適化」についてお話をしたいと思います。

いきなりですが、質問です。

ECサイトの商品在庫分析を行ったことはありますか?

「ちゃんとやったことないかも・・・」
という方には、この後の内容がお役に立つと思います。

実店舗の運営では、来店されたお客様に『商品を見せる』という部分も大きいため、多くの会社様は必然的に在庫分析を行い、最適化を行っています。

しかし、ECサイトの運営となると「在庫最適化」への取り組みや意識が比較的薄いように感じます。
また、ECサイトでは検索エンジンやモール内検索で表示されるためにSEO対策の一つとして、登録商品を増やすことが大切です。

この意識があるからなのか「在庫も欠品しない程度に、ある程度まんべんなく揃えておけば大丈夫」という考え方をされている会社様もいまだに多いように感じます。

 

しかし、「売れ筋商品」と同様に「死に筋商品」にも在庫を積んでおくことは、無駄な在庫スペースが広がり、保管コストの増加に繋がることを意味します。

そこで「在庫分析」です。

坪単位で、何種類商品があって各商品がどれくらい売り上がっているかを分析すればよいのです。
これらはカートやモールの管理画面からでは見えない数字ですが、受注管理システムや倉庫管理システムのロケーションを組み合わせて確認すると見えてきます。

ロケーションとは、 倉庫内の保管場所を示す住所のことです。

その数字から、各商品への在庫の積み方や販売計画を見直し、商品の回転数や利益率を上げることが実現できるのです。

私のお客様の中で、月に3万点くらい出荷されている店舗様がいらっしゃるのですが、在庫分析を実施したところ、1ヶ月に1度売れるかどうかの商品が在庫の半数を占めていたことが判明しました。
そのお客様は「死に筋商品」のセールやセット販売を実施する、といった見直しを行い、コスト削減に成功しています。

 

また、そもそも在庫とは【資産】なので、売れ残ってしまうと時間と共に商品価値が下がり、企業の資産価値も下がってしまいます

売れ残った在庫には税金もかかってしまうので、販売機会損失を恐れてとりあえず積んでおいてしまうと、あとあと大変な事になります。

在庫最適化は、保管コストどころの話ではなく、一企業として非常に重要な部分なのです。

もちろん、在庫最適化をしていく上で、これらに加えて、需要予測や在庫回転率なども同様に重要になってきますが、そちらはまた別の機会にご紹介をさせていただければと思います。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は重要な部分にも関わらず、あまり普段お話にあがらないポイントをご紹介させていただきました。

いつも. マーケティングチーム
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