D2C成功の鍵はYoutubeにあり!動画マーケティングの成功ポイントまとめ

「文章はもう読まれない」「次は動画の時代」と言われはじめてから数年経ちました。近年、少しずつその傾向は強まって来ており、各企業はこぞって動画主軸のマーケティング戦略に舵を切りつつあります。D2Cブランドの販促においても動画を上手く活用した企業が次々と台頭してきております。

この記事では、「なぜ動画を活用したマーケティング戦略が重要なのか」をご説明した上で、実際に動画を上手に活用しているD2Cブランドを紹介しております。

「動画を活用したいが、どのように始めたら良いのか分からない」という方のお役に立てれば幸いです。

 

目次

D2C(DtoC)の鍵は動画を活用したコンテンツマーケティング

顧客とメーカが直接つながることが成功ポイントのD2Cにおいて、顧客の気持ちをグッと引き付ける手法として有効な動画コンテンツ。

まずはYouTubeに限定せず、「なぜ今、動画なのか」をご説明していきます。

 

動画を活用したコンテンツが重要な理由

動画の一番のメリットは、テキストよりも分かりやすく、ユーザーに情報が伝わりやすいことです。

商品の魅力をテキストで説明しても、読者は意外ときちんと読んでくれず、伝えたいことが伝わらない、ということも多いのです。

一方、動画は視覚と聴覚から情報を得られますし、実際の写真や動きを確認できるので、視聴者に情報を届けやすい特徴があります。

また、動画はSNSでも拡散されやすいです。ビフォーアフターが分かりやすかったり、動画自体が綺麗だったりすると、SNS上で感想つきで投稿してもらえる可能性があります。Twitterで拡散されることもあります。

SNS上でLPを拡散する人はあまりいないと思いますが、動画は拡散してもらえる可能性があるのです。

 

 

テキストと比較した際の動画の強み

従来のSNSはテキスト、または静止画がメインでした。5Gの後押しもあり、2020年以降は「動画の時代」と言われています。

従来メジャーだったテキストと比較した時の、動画のメリットをご説明いたします。

 

<アルゴリズム的に評価される>

動画はSEO的にも高く評価される傾向にあります。テキストのみの記事よりも、動画を埋め込んだ記事の方が上位表示されやすいです。Google検索でも、テキストの記事よりもYouTubeの方が上位に表示されることがあります。

基本的には「テキストや画像よりも、動画の方がSEO的に有利」と思って間違いありません。

ただし、アルゴリズムは日々変化しますし、質の低い動画はマイナスに評価されることもあります。あくまでも「今は動画が有利な傾向にある」という状態です。

 

<SNSで拡散されやすい>

動画は単なる情報というよりも、一つのコンテンツとしての色が強いです。宣伝感を与えることなく、「面白い」「綺麗」「役立つ」などとユーザーに評価されることもあります。

ユーザーに受け入れられる商品は、SNSの拡散機能によって爆発的に広まる可能性があります。

 

<分かりやすい、伝わりやすい>

テキストに比べて、動画は「情報が伝わりやすい」という特徴があります。

例えば、文字で書かれたレシピは分かりにくいですが、クラシルなどの動画のレシピはとても分かりやすいですよね。動画の方がイメージしやすいはずです。短い時間で多くの情報を伝える時に、動画は便利です。

また、「魅力を実感しやすい」という特徴もあります。世界遺産の魅力が書かれたテキストを読んでも、なかなか魅力は感じにくいですが、映像で見ると瞬間的に魅力が分かるはずです。

このように、動画の良さは下記の3つがメインです。

  • アルゴリズム的に高く評価される
  • SNSで拡散されやすい
  • 分かりやすい、伝わりやすい

 

動画の市場規模

「次は動画の時代」と言われて久しいですが、実際のデータを見ても、ここ数年で動画の勢いが加速していることが分かります。

サイバーエージェントの調査によると、動画広告市場規模は次のように推移していく予測です。

サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施(2019/12/2)
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125 

2018年は1,843億円でしたが、2023年には5,065億円になる見込みとのこと。5年間で約2.7倍、約270%の成長率を見せています。

動画広告市場はここ数年で急激に拡大しており、その傾向は今後も続く見込みです。

 

この章のまとめ

動画を活用したコンテンツが重要な理由は、「テキストや画像よりも、ユーザーに情報を分かりやすく伝えられるから」です。

実際にSEO的にも動画が評価される傾向にありますし、アルゴリズム的にも動画の重要性が増していると考えられます。

サイバーエージェントの調査結果を確認しても、動画広告の市場希望はここ数年加速しており、2023年には年間5,065億円に登ると予測されています。

WEB関連の事業者は、把握必須の情報です。

 

そもそもYouTubeではどんなマーケティングが可能なのか

YouTubeの機能についておさらいします。

 

YouTubeの動画の仕組みや機能

他のSNSと同様に、一般的な投稿と広告に分けられます。

 

<一般的な投稿>

まずは、普段見るような一般的な動画の投稿が可能です。事業でYouTubeを使う場合、「広告機能」を使うイメージがあるかもしれませんが、D2Cはそれが良いとは限りません。

D2Cは宣伝感の薄い形が受け入れられやすいので、必ずしも広告配信をすればいいわけではなく、あくまでも「自然な投稿」の方が好まれる可能性があります。

従来のECのように「幅広く広告を打つ」は、D2Cには馴染まないのです。

例えば小柄な女性向けのアパレルブランドとして有名なCOHINAでは、COHINAの代表の方が、個人チャンネルで情報発信しています。広告配信ではなく、一般的な投稿スタイルで運営しています。動画の再生回数も数万回と、高い数字を出しています。

D2Cは従来のECと違って、ストーリー性やブランドが誕生した背景、スタッフの想いなどに高い価値が置かれています。

そのため、ブランドの公式チャンネルだけではなく、代表やスタッフの個人チャンネルで発信し、より宣伝感なくお客様に届ける作戦もあります。

 

<広告配信>

俗にいう「YouTube広告」。YouTubeで観たい動画を見る前に流れてくる動画などが、YouTube広告です。

メリットは、ユーザーの年齢や性別、居住地、収入、子供の有無などをセグメントして、対象者を絞って広告を流せる点。

動画広告と言われると「新しいもの」に感じられるかもしれませんが、従来のディスプレイ広告やリスティング広告が動画になっただけ、というイメージです。

動画広告は宣伝感が強く、また「スキップしたいのにできない苛立ち」を与える可能性があります。ブランドの世界観を重要視するD2C企業が取り入れる場合は、慎重に考える必要があります。

 

<一般ユーザーによる口コミ的な投稿>

D2C関連のYouTubeでは、UGC(User Generated Content)、つまり一般ユーザーによる口コミ的な投稿も多いです。

例えばYouTubeで「BASEFOOD」と検索してみます。すると、公式アカウントよりも先に、一般ユーザーが投稿した動画が出てきます。

BASEFOODがBASEFOODを宣伝するのではなく、ユーザー側の人間がBASEFOODを宣伝する形です。

単純にBASEFOODが好きで動画を投稿している人もいますし、BASEFOODのモニターやアンバサダーとして動画を投稿している人もいます。

ユーザー目線のリアルな感想が聞けるため、UGCが多いとユーザーからの信頼度も高まります。

 

D2CブランドのYoutube活用事例を紹介

D2C企業がどのようにYouTubeを活用しているか、ご紹介します。

 

LOCOND(ロコンド)の活用事例

LOCOND公式サイト:https://www.locondo.co.jp/

LOCOND公式Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=J8mw8wIVCBU

登録者数400万人超えの人気YouTuberヒカルさんとコラボして話題になったロコンド。インフルエンサーとコラボして、インフルエンサー経由で商品が爆発的に売れた例です。

動画とインフルエンサーを上手に活用したマーケティングを行なっている会社です。

 

 

COHINA(コヒナ)の活用事例

COHINA公式ツイッター:https://twitter.com/cohina_official

COHINAディレクター田中絢子さんがメインで運営しているチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UC7DMI-95XzIChdKWAOVavBg

低身長の女性向けアパレルブランドとして人気のCOHINAは、インフルエンサーを活用せずに上手にマーケティングしている企業です。ディレクターを務める田中絢子さんがメインで運用されているチャンネルの登録者数は約7,000人。一方、公式アカウントの登録者数は約1,000人。公式アカウントを伸ばすだけでなく、中の人の個人アカウントを伸ばし、ブランドにもプラスの効果を与えている例です。

また、COHINAのブランドチャンネルではなく、代表の方のチャンネルが人気なのが特徴です。D2Cの場合、必ずしもブランドに対する認知度を高めることが正解というわけではありません。「ブランドー消費者(個人)」から更に一歩踏み込んだ「ブランドのスタッフ(個人)ー消費者(個人)」という形でPRして行くのも一つの手法です。特に、そもそものブランド認知がない企業様の場合は、ある一人の個人をフューチャーさせてPRした方が効率が良い場合もあります。

※登録者数は2020年9月18日現在の数字

 

Glossier(グロッシアー)の活用事例

Grossier Youtubeチャンネル:
https://www.youtube.com/results?search_query=glossier

こちらの事例はブランドであるGlossierがYouTube動画を活発に出しているというよりは、ユーザーのインフルエンサーによるUGC(口コミ)的な動画が多いという事例になります。

このようにブランド自身の動画の本数ではなく、ファン(インフルエンサー)にブランドに関する動画をアップしてもらうという活用方法もあります。

この章のまとめ

YouTubeの動画は、大きく分けて2パターンあります。1つ目は一般的な投稿で、2つ目は動画広告です。従来のECであれば動画広告を打つことが多かったのですが、D2Cの場合は「自然な投稿」の方が好まれることもあり、必ずしも動画広告を打てばいいわけではありません。

 

D2CブランドがYoutubeマーケティング(動画でのマーケティング)を行う際のコツとポイント

YouTube(動画)を使ってマーケティングする際のポイントをご説明いたします。

数多くの企業がYouTubeへの活動へ踏み切る中で、どのようなポイントを踏まえて運用すればよいのか確認していきましょう。

 

ポイント1:動画の良さを活かせるジャンルか

動画の時代とは言うものの、動画との相性の良いジャンル、微妙なジャンルがあるのも事実です。

動画との相性の良いジャンルは、アパレルや美容など「店舗に行かなければ使用感が分からない」もの。テキストや画像だけでは商品の質感や発色が分からない商品は、動画との相性が良いです。

一方、店舗に行かなくとも効果が十分に分かるものは、動画にする必要はないかもしれません。例えば情報商材などはテキストの方が分かりやすいですし、動画にしたところで動画のメリットは特にありません。

動画の方が商品の良さをアピールできそうな場合、積極的に動画を取り入れるべきでしょう。

 

ポイント2:通常の投稿と広告を使い分ける

従来のECの場合、「YouTubeを使う=動画広告を打つ」という方法が一般的でした。しかし、D2Cは広告を打てばいいわけではありません。宣伝感の薄いコンテンツの方が好まれる傾向にあるためです。

コツコツと通常の投稿を投稿することで、お客様の信頼を得る方が結果的に売上アップに繋がることもあります。

あえて広告を打たなかったり、通常の投稿と広告を戦略的に使い分けたり、D2Cならではの工夫が必要です。

 

ポイント3:インタラクティブな動画か

インタラクティブな動画とは、仕掛けのある動画のことです。チャート式になっていたり、動画内にフォームが組み込まれていたり、タップするだけで購入ページに遷移できたりと、「動画だけじゃない動画」です。

インタラクティブな動画にすることにより、自分ごととして動画を視聴する人が増え、視聴時間が伸び、結果的に購入率のアップが期待できます。また早送りやタップなどができるため、どこに需要があるのか、どこに反応が集中しているのかを知ることもできます。

ただ、現在のYouTubeの機能では、インタラクティブな動画を作成するのは難しいところがあります。次の章で詳しくご説明いたしますが、「インタラクティブな動画」を配信する面では、YouTubeの機能は十分とは言えません。

 

この章のまとめ

YouTube(動画)を使ってマーケティングする際のポイントは次の通りです。

  • 動画の良さを活かせるジャンルであること
  • 通常の投稿と広告を使い分けること
  • インタラクティブな動画であること

ただし、YouTubeの現在の機能では、インタラクティブな動画を作成することは難しいです。インタラクティブな動画については、次の章でご説明いたします。

 

インタラクティブ動画の可能性について紹介

動画広告の業界でよく耳にする「インタラクティブ動画」についてご説明いたします。

 

インタラクティブ動画とは

先ほどもご説明しましたが、インタラクティブ動画とは、仕掛けのある動画のことです。タップによって購入ページに遷移できたり、選択肢に沿って動画の内容が変わったりするのが特徴です。

一般的に視聴時間が伸びると言われており、期待されています。

 

インタラクティブ動画のメリットと強み

 

通常の動画にはない、インタラクティブな動画に期待できるメリットは次の通りです。

 

<視聴時間が伸びる>

操作しながら視聴するので、自分ごととしてとらえられ、視聴時間が伸びます。視聴時間が伸びれば、商品の魅力を伝えやすく、売上アップにも繋がると考えられます。

 

<コンテンツが印象に残り、楽しく視聴してもらえる>

自分で操作しながら観た動画は、印象に残りやすいです。何かの片手間で適当に見るのではなく、きちんと視聴して、手を動かしてくれるので、楽しみながら視聴してもらえます。ブランドのいい印象に繋がりやすいでしょう。

 

<ユーザーの動きが分かりやすいため分析しやすい>

仕掛けが多いため、「視聴者がどこをタップしたのか」「どこが飛ばされやすいのか」などが分かりやすいです。動画の改善に寄与します。

 

<オリジナリティが出しやすい>

一方的な動画の場合、クオリティの高いものを作らなければ、視聴者は観てくれません。言ってしまえば、テレビのようなクオリティが求められるのです。

しかし、インタラクティブなやりとりに重きをおけば、たとえクリエイティブのレベルが多少低くとも、動画を飛ばさずに観てもらえる可能性があります。

クリエイティブで差別化するのが難しい場合、インタラクティブな機能を取り入れて、他社との違いを出すことができます。

 

YouTubeでインタラクティブ動画を利用する方法

YouTubeでインタラクティブな動画を作る場合、一番やりやすいのが「右上にURLを設置する」でしょう。関連する動画や、商品のURLを動画内に表示することができます。

ただ正直、YouTubeはあまりインタラクティブな動画には適していません。動画に馴染ませるようなURLを貼ったり、動画内にフォームを設置することができないのです。

インタラクティブな動画を作りやすいのは、Instagram。タップしたり、写真に写っている別のもののアカウントに飛んだり、様々な仕掛けを利用できます。

 

この章のまとめ

インタラクティブ動画とは、仕掛けのある動画のことです。タップによって購入ページに遷移できたり、選択肢に沿って動画の内容が変わったりするのが特徴です。

YouTubeはインタラクティブな動画を作成しにくく、動画の右上にURLを貼るくらいしかできません。

今後、YouTubeもインタラクティブな機能が実装されていくのか、動向を注視していきましょう。

 

まとめ

動画広告の市場規模が拡大していることもあり、YouTubeの活用は押さえておきたい施策の一つです。しかし、D2Cブランドの場合は必ずしも広告を打つことがプラスになるわけではなく、地道にファンが喜ぶ動画を投稿した方が良い場合もあります。また、YouTubeはユーザーが操作できるようなインタラクティブな動画作りは難しい特徴もあります。

ジャンルと動画の相性は良いのか、広告と一般的な投稿のバランスはどうするのか、インタラクティブな動画にしたい場合はどのプラットフォームが良いのかなど、総合的に考える必要があります。