楽天が第2四半期決算を発表、EC事業の業績と展望は
みなさん、こんにちは。ECマーケティング支援・D2C支援を提供する株式会社いつも.のコンサルタントです。
楽天グループは2021年8月11日に第2四半期の決算を発表しました(楽天市場2021年第2四半期決算)。モバイル事業への投資による赤字が計上されていますが、楽天グループの売上収益は第2四半期としては、過去最高の402,158百万円(前年同期比8%増)となり、成長が継続しています。モバイルやトラベル、銀行・証券・保険など多くのサービスを有する楽天ですが、ここでは、ショッピングEC事業に焦点を絞った同社の業績と今後の展望についてお伝えします。
ショッピングEC流通総額は前年同期比3.2%増
インターネットサービスにおいては、ショッピングモール『楽天市場』における共通の送料無料(込み)ライン導入に代表される顧客利便性向上のための施策等の奏功に加え、「巣ごもり消費」等を背景に、楽天市場等において増加した顧客の定着化が進みました。
2021年度第1四半期に楽天市場で商品を購入したユーザーの約76%が、当第2四半期でも楽天市場で商品を購入しており、顧客の高い定着率が認められています。
この結果、巣ごもり需要により、ショッピングEC流通総額が前年同期比48.1%増と急増した前第2四半期と比較して、当第2四半期におけるショッピングEC流通総額は3.2%増と成長は急速に鈍化したもののプラス成長を維持しました。
データやAI等の活用を通じた新しい市場の創造
楽天市場や医療品・日用品等の通信販売等を行う『Rakuten 24』等においては、「巣ごもり消費」の拡大に伴うオンラインショッピング需要の高まりを背景に増加した顧客の定着が進み、取扱高は巣ごもり消費における業績の押し上げの影響が現れ始めた前年同期と比較しても伸長が続いています。
また、ECをはじめとした国内インターネットサービスの今後の展望としては、流通総額及び売上収益の更なる成長を目指し、ロイヤルカスタマーの醸成や新規顧客の獲得のための販促活動、クロスユースの促進、共同の送料無料(込み)ラインの導入促進に加え、楽天エコシステムのオープン化戦略等に注力することとしています。
さらに、データやAI等の活用を通じた新しい市場の創造により、流通総額及び売上収益の成長を目指すとのことです。
加えて、海外インターネットサービスにおいては、楽天エコシステムの会員基盤拡大、海外におけるブランド認知度の向上を図るとともに、ユーザーに新たな価値を提供することを掲げました。
なお、楽天グループと日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスへの同社物流事業の承継が完了しており、同合弁会社は、2021年第3四半期連結会計期間より、楽天の持分法適用関連会社となるとのことです。同合弁会社は、物流拠点の構築、配送システム、受取サービスの構築等による効率化を推進する予定です。
以上、楽天グループの第2四半期決算についてショッピングEC事業の概要を中心にお送りしました。
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