公開日:2023年2月6日

【最新版】ECサイト運営に欠かせないAmazonブランド登録方法と申請手順を解説

【最新版】ECサイト運営に欠かせないAmazonブランド登録方法と申請手順を解説

Amazonブランド登録は、Amazonで出品する商品のブランドオーナーであることを証明する手続きになります。

Amazonブランド登録を済ませることで、ブランド出品者は「活用できる広告種類の増加」「ブランドオーナー特有のコンテンツ増加」「販促手段の増加」といった恩恵を受けることができます。

ただし、Amazonブランド登録には、商標権・ブランドロゴ・商品画像の3つが必要になるため、計画的に準備を進めることがポイントです。

これからAmazonブランド登録を行う予定の担当者は、本記事で必要な準備・実際の手続きの流れを確認しておきましょう。

※閲覧時期により本記事でご紹介の情報は変更・更新されている場合がございます。

そもそもAmazonブランド登録とは


Amazonブランド登録とは「Amazonの中でブランドの責任者になる」ということです。

Amazonブランド登録によって、ブランドが保護されるため、例えば競売の出品者が出てきた場合に自社のブランドを主張できたり、売上拡大に向けて使用できる機能が増えたりするメリットを享受できます。

基本的には商標を持っているブランドが登録できますが、商標を持っていない場合でも下記のような場合にはAmazonブランド登録が可能です。

例:アメリカに本社があって、国内に代理店がある場合、アメリカ本社の合意が取れればAmazonブランド登録が可能。日本外で商標を取ったブランドに関して、AmazonがOKを出している国であればそのままAmazonブランド登録ができるが、そうでない国に関してはAmazonブランド登録ができない場合もあるため注意が必要。

現在Amazonでは、米国、ブラジル、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、日本、フランス、ドイツ、イタリア、トルコ、シンガポール、スペイン、ベルギー, オランダ、サウジアラビア、イギリス、エジプト、スウェーデン、ポーランド、欧州連合、アラブ首長国連邦の公的な商標登録機関が発行した商標のみ受け付けています。
引用元:Amazonブランドレジストリ

Amazonブランド登録のサービス利用それ自体に登録費用は発生しません。

「ブランドレジストリ」から登録できますが、「商標権取得」や「ブランドロゴ作成」などに別途費用が発生するため事前準備が大切です。

Amazonブランド登録のメリットまとめ


Amazonブランド登録のメリットは下記の5つです。

  • 相乗り業者や転売対策になる
  • 商品カタログの編集ができる
  • スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告を出稿できる
  • レビュー先取りプログラム(Amazon Vine)に参加できる
  • Amazonブランド分析が利用可能になる

それぞれ詳しく解説します。

相乗り業者や転売対策になる

相乗り業者を排除しやすくなるメリットがあります。

例えば、転売業者を発見した際に「知的財産権の侵害」としてAmazonに報告できます。

Amazonに自社ブランドの販売事業者でない旨を伝えると、相乗り業者に対してAmazon判断により、ペナルティを課すことが可能です。

商品カタログの編集を独占できる

商品詳細ページには各箇所を編集するための「編集権限」があります。

例えば「商品名」を修正したい第三者がいた場合、編集権限がない場合は希望通りの商品名に編集できません。

しかし、Amazonブランド登録をしていると、当該商品のブランドオーナーであることが証明されているため、比較的編集しやすくなります。

商品ページ内に追加したい情報などがある場合に追加・編集ができることで、売上の拡大や謝った注文を防げるというメリットがあります。

スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告を出稿できる

広告部分のメリットとして、「スポンサーブランド広告」を出稿できるようになります。

Amazon商品検索欄上部のバナー広告、検索結果ページ中盤のスポンサーブランド動画広告、がスポンサーブランド広告に当たります。
スポンサーブランド広告はプッシュ型の広告で、配信枠も大きいため、認知拡大のための広告としてはとても有効な広告となります。

そして、もう1つ解放される広告が「スポンサーディスプレイ広告」です。

スポンサーディスプレイ広告はリターゲティング効果が高く、過去に商品を購入したユーザーや類似商品を閲覧したユーザーに表示される広告として知られています。
ブランドスイッチや、既存顧客の確保にも繋がる重要な広告の1つとなります。

ページ部分のメリットとして、「Amazonストア」というAmazon内で自社ブランド商品をPRできるページを作成できます。

商品詳細ページよりもレイアウトを細かく設定できるため、テキスト・画像・動画を使って自社ブランド・商品の多様なPRが可能になっています。
ブランドのページを作成できることにより、ブランディングも行いやすくなります。

さらに、商品詳細ページの「サブ画像」部分に「ビデオ動画」を追加できるようになります。

商品を様々な角度で閲覧したいユーザーや、動きのある使い方を訴求することで魅力がより伝わりやすい商品は動画で商品の魅力をより伝えることができます。

上述のビデオ動画と関連して、商品詳細ページの中盤に「ブランド紹介」という自社ブランドの魅力を伝えるための画像・テキストを埋め込むことができます。

埋め込むカードタイプの商品画像には自社のAmazonストアへのリンクを設定でき、クリックしたユーザーが自社のAmazonストアに遷移できるような仕様になっているのが特徴です。

関連記事:Amazonスポンサーブランド広告の魅力とは~長所や特徴、短所まで~

レビュー先取りプログラム(Amazon Vine)に参加できる

「Amazon Vine」とよばれるレビューを先取りするプログラムに参加できるようになります。

Amazon Vineとは、出品者側が無料で商品を提供し、Amazon側がピックアップしたレビュアーの方にレビューを書いてもらうプログラムです。

同プログラムで書かれたレビューには「Vine先取りプログラムメンバーのカスタマーレビュー」と緑色の表記が付与されます。

Amazonには、現状Amazon Vine以外に効果的なレビュー獲得のためのプログラムは用意されていないため、Amazonで新商品を出す際にはAmazon Vineの利用がおすすめです。

Amazonブランド分析が利用可能になる

Amazonブランド分析の1つの機能として、Amazonの検索ランキングにおける「キーワード」の順位がチェックできるようになります。

調査したキーワードに加え、2語以上の複合キーワードや、サジェストキーワードなどの順位もチェック可能です。

このキーワード分析の機能は、例えば自社商品で売上を強化したい商品があった場合、「その商品がAmazon内で需要がある商品なのか」をチェックでき、もし需要がない商品であった場合には別の需要がある商品の売上強化を図っていく、といった施策検討に応用できます。

また、季節商品を取り扱っている場合は、需要が高まるにつれてランキングも上位化されるため、Amazonにおける売上ピークが来る前に順位変動をチェックすることで、自店舗で対策を打つタイミングが図れるようになります。

検索頻度は、実数で表示されるわけではありませんので、検索頻度の順位上昇=ボリューム増加ではありませんが、傾向としては把握することが可能となります。

Amazonブランド登録のデメリット・注意点まとめ


Amazonブランド登録のデメリットはありませんが、注意点がいくつか存在するため、下記で確認しておきましょう。

  • 事前に「商標権」「ブランドロゴ」「商品画像」を準備する必要がある
  • 商標登録の審査期間が長い

それぞれ詳しく解説します。

事前に「商標権」「ブランドロゴ」「商品画像」を準備する必要がある

「商標登録」は通常半年~1年程の時間がかかるため、Amazonブランド登録を済ませたい日付から逆算して準備を進める必要があります。

またAmazonブランド登録では「ブランドロゴ」「商品画像」の登録も必要であり、こちらも合わせて準備しておくことが重要です。

いずれも思い立って2日・3日で完了する内容ではないため、計画的に準備を進める必要があります。

商標登録の審査期間が長い

そもそも商標登録の審査には時間がかかるため、早めに手続きを済ませておく必要があります。

例えば「早期審査制度」を使わなかった場合は、半年~1年程の審査期間を要する可能性があるため、早期審査制度を使うことがポイントになります。

したがって、Amazonブランド登録が完了していなければならない日付から逆算し、「いつまでに商標登録申請を行っておくべきか」を明確にすることが重要です。

そして早期審査制度はオプション対応になるため、対象者や手続きについてしっかりとチェックしておきましょう。早期審査制度については特許庁のページをご確認ください。

Amazonブランド登録の申請方法を解説


Amazonブランド登録の申請は6つの工程に分かれます。

  • Amazonブランド登録のページにサインインする
  • 公的機関に登録された商標番号を提出する
  • 商品画像のアップロード
  • ブランドカテゴリーの選択
  • 流通・ライセンス情報の入力
  • 商標登録済みの連絡先に届いた確認コードをAmazonに提出する

それぞれ詳しく解説しますので、実際に画面を遷移させながら試してみてください。

Amazonブランド登録のページにサインインする

Amazonブランド登録のページにサインインします。
②次の画面で「開始する」を選択します。
③「登録するための3つのステップ」と表示された画面に遷移するため、ページ下部の「今すぐ登録する」を選択します。
④「ブランド登録を行う国」を選択するページへ遷移します。「日本」を選択してください。
⑤AmazonブランドレジストリにAmazon出品者アカウントでログインし、Amazonブランドレジストリアカウントを作成します。
⑥Amazonブランドレジストリアカウントを作成し、管理画面に遷移したら、「お持ちのブランド」と記載された項目の「新しいブランドを登録」を選択します。

公的機関に登録された商標番号を提出する

「新しいブランドを登録」を選択した後は、登録するブランド情報を入力する画面に遷移します。この画面でブランド情報の各項目を埋めながら、登録済みの商標番号を入力します。

商品画像のアップロード

次に商品情報を入力しますが、ここで商品画像の登録が必要になります。事前に準備した商品画像をアップロードしましょう。

ブランドカテゴリーの選択

商品画像のアップロードが完了した後は、出品用アカウントの情報入力と、登録する商品ブランドのカテゴリーを申告します。

流通・ライセンス情報の入力

最後に流通・ライセンスの情報を登録すると申請手続きは完了です。

商標登録済みの連絡先に届いた確認コードをAmazonに提出する

手続きが完了した後は、商標登録済みの連絡先に確認コードが届くため、届いた確認コードをAmazonに提出することで登録が完了します。
Amazonブランド登録の申請後、約1週間でブランド登録の可否が決まります。

まとめ

Amazonブランド登録を行うと、当該商品のブランドオーナーであることが証明されます。
Amazonブランド登録を済ませることで、Amazonに登録されている商品の編集権限が付与されたり、Amazonストアが解放されたりするなどの様々なメリットを享受できます。
Amazonブランド登録に際してデメリットはありませんが、手続き前に「商標権」「ブランドロゴ」「商品画像」の準備が必要になります。
計画的に準備を進める必要があるため、「いつまでにAmazonブランド登録を済ませたいか」を先に決め、決めた日付から逆算して準備を進めるようにしましょう。

Amazon専門チーム
Amazon専門チーム
  
株式会社いつもが誇るAmazon専門チームが、Amazonにおける最新の集客支援の施策や運用のポイント、広告戦略についてお送りします。

Amazon専門チームは、Amazon専門のマーケティングセンターとして、全国のAmazon運営企業から大手メーカーまで豊富な実績を有しています。Amazon社内の担当者と都度打合せを行っており、現在のAmazonの動向や今後の動きなどを把握し、「今」ではなく「その後」の動きに合わせた対策を行うことができるのが強みです。

本ブログでは、米国での最新事例から、今後日本でも起こるであろうAmazonでの対応策まで、幅広くお伝えします。

Amazon支援グループ 事業責任者
丸山 晃一

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Amazonブランド登録に関するよくある質問

 

Amazonブランド登録とは何ですか?
一言でいうと、「Amazonの中でブランドの責任者になる」ということです。
Amazonブランド登録の申請方法を教えてください。
申請は6つの工程に分かれています。順番に説明しておりますので、ぜひ本記事をご覧ください。
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