公開日:2023年3月14日

【新UI】Google Merchant Center Next(マーチャントセンター ネクスト)登場

【新UI】Google Merchant Center Next(マーチャントセンター ネクスト)登場

Google Merchant Center(マーチャントセンター/GMC)は新しいユーザーインターフェース(UI)への移行を開始しました。
弊社クライアントの一部も新UIの「Google Merchant Center Next(マーチャントセンターネクスト/GMC Next)への移行が始まっています。

今回は、そんなGMC Nextについての速報をまとめてお届けします。

※閲覧時期により本記事でご紹介の情報は変更・更新されている場合がございます。

Google Merchant Center Next(マーチャントセンターネクスト)とは


そもそもGoogleマーチャントセンターは運営中の店舗情報や商品情報を登録しておける場所で、無料でアカウント開設できるGoogleのwebツールです。

各種情報を登録することによりGoogleは、「どんなお店か」「どんな商品を販売しているか」を理解しやすくなり、Googleを利用するユーザーに最適な検索結果を表示できるようになります。
※購入目的で検索したユーザーに対して、検索意図にマッチした商品を表示するなど

なお現状のGMC Nextは、これまでのGMCに比べて機能が不足しているようです。
ただしP-MAX広告(Google広告の全配信面に配信可能な、機械学習で最適化が進む広告)と同様に、必要であれば随時機能が追加されていく可能性は高いです。
機能が足りないのではなく、複雑化しすぎた機能を手動管理する手間を省くことで通販事業者様が本来取り組むべきマーケティング業務の時間を確保しようとするものと思われます。

また、特定の項目がGMC Nextに対応していない場合、不具合防止の観点から追加の移行手順が必要なのかもしれません。

GMC Nextの各機能


ここからはGMC Nextの各種機能を弊社自社ECコンサルタントの見解を交えてご紹介します。
情報は通販業界内でもまだ多く出回っていないため、随時活用方法については更新していきます。

GMC Nextの「ホーム」

「ホーム」画面には「商品」「通知」「パフォーマンス」「ビジネス情報」のタイルが並んでいます。
ダッシュボードで現在のアカウント状況を直感的に把握する際に活用できそうです。
→旧GMCでは「概要」として表示されていました。

GMC Nextの「商品」

「すべての商品」タブ

GMC Nextに登録した商品の一覧が確認可能です。「商品の追加」では1つずつ商品を追加する方法とスプレッドシート等を使用して一括で追加する方法が設定可能です。
→旧GMCでは「商品」の「すべての商品」で設定していました。

「要確認」タブ

GMC Nextに登録した商品の承認状況とエラー修正の案内が設定可能です。
エラーのままだと広告の表示回数含めた配信効率に影響してしまうため、可能な限りエラー修正していきましょう。
→旧GMCでは「商品」の「診断」で設定していました。

「配送」タブ

お届け先やお届けまでの日数、送料が設定可能です。
通販においてユーザーが重視する情報なのでしっかり入力しましょう。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「送料と返品」で設定していました。

「売上税」タブ

米国での販売をしている場合に使用します。日本のみで商品販売している場合は基本的に意識せずともいいでしょう。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「売上税」で設定していました。

「自動改善」タブ

・「自動更新」ではGMC Nextの情報と誘導先の通販サイト内の情報を比較し、通販サイト内の価格、在庫等の情報をGMC Next内に反映します。
・「画像品質の自動改善」では商品のメイン画像がプロモーションオーバーレイ(宣伝文句が商品画像に重なるなど)で画像要件不承認になる場合に、完全に成功するとは限りませんが自動修正します。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「自動改善」で設定していました。

GMC Nextの「ビジネス情報」

「お店やサービスの情報」タブ

「お店やサービスの詳細」では住所や電話番号など貴社ビジネスの内容が登録可能です。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「ビジネス情報」内の「ビジネスの概要」で設定していました。
「オンラインショップ」では自社ECの通販ドメインが登録可能です。GMC Nextに登録の商品がどこで販売されているかGoogleに知らせましょう。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「ビジネス情報」内の「ウェブサイト」で設定していました。

「アプリ」タブ

「Googleアプリ」ではGoogle広告への連携を管理できます。GMC Nextに商品登録する目的の多くはGoogleのショッピング枠に広告を配信するためなので、「Google広告を追加」の作業は必須でしょう。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「リンクアカウント」で設定していました。

「サードパーティ製アプリ」では2023年3月時点で以下のアプリが連携できるようになっていました。

「PayPal」
PayPal(ペイパル)は決済代行サービスです。現在は米国のみ利用可能なようです。使用可能な決済手段が多いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすい(ユーザーがGoogleに価値を感じる検索結果にしやすい)ですね。なお使用中のGMC Nextと同じドメインとの紐づけが必要です。

「ShipStation」
ShipStation(シップステーション)は注文管理~ラベル印刷まで配送に関する業務を効率化できるサービスです。アプリ連携による配送情報の提供によって配達予定日が精度高くGoogleで計算できるようになるとのこと。配送速度が速いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすい(ユーザーがGoogleに価値を感じる検索結果にしやすい)ですね。

「CedCommerce」
CedCommerce(セドコマース)はshopifyアプリを提供しており注文内容をGoogleに同期可能です。アプリ連携による配送情報の提供によって配達予定日が精度高くGoogleで計算できるようになるとのこと。配送速度が速いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすいですね。

「ShipHero」
ShipHero(シップヒーロー)は倉庫管理ソフトウェア(WMS)を提供しています。アプリ連携による配送情報の提供によって配達予定日が精度高くGoogleで計算できるようになるとのこと。配送速度が速いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすいですね。

「Sales & Orders」
Sales & Ordersは商品フィードを自動作成するフィード管理ツールです。アプリ連携による配送情報の提供によって配達予定日が精度高くGoogleで計算できるようになるとのこと。配送速度が速いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすいですね。

「Simprosys」
Simprosys(シンプロシス)はweb在庫や店舗在庫を一括管理できるサービスです。アプリ連携による配送情報の提供によって配達予定日が精度高くGoogleで計算できるようになるとのこと。配送速度が速いとGoogle側としても貴社ショップ商品をユーザーに表示しやすいですね。

「ショッピング比較サービス」タブ

欧州での販売をしている場合に使用します。日本のみで商品販売している場合は基本的に意識せずともいいでしょう。

「ユーザーとアクセス権」タブ

GMC Nextの情報を管理・閲覧できるユーザーを登録可能です。
→旧GMCでは「ツールと設定」の「アカウントのアクセス権」で設定していました。

「国」タブ

商品を販売する国が登録可能です。

GMC Nextの「広告キャンペーン」

広告キャンペーンの作成と管理を行えます。
Google広告とリンクしている必要があります。

→旧GMCでは「マーケティング」の「広告キャンペーン」が対応していました。

GMC Nextの「パフォーマンス」

「商品」タブ

GMC Nextに登録した商品ごと、ブランドごと、カテゴリごとの軸でクリック数、表示回数、クリック率が確認可能です。

→旧GMCでは「パフォーマンス」の「マイレポート」が対応していました。

「マーケットインサイト」タブ

Google上の小売データにアクセスすることで競合と比較したときの分析情報を閲覧可能になります。
自社ブランドのみを販売している場合、他社ブランドの取り扱いは難しいかもしれませんが、ここに表示される情報はユーザー様が求めているブランドの商品情報です。
他社のどのブランド、どの商品が人気なのかチェックしておきましょう。

→旧GMCでは「成長」の「ベストセラー」が対応していました。

GMC Nextの「通知」

各種設定やポリシーに関する問題、最適化案などが表示されます。

→旧GMCでも「通知」で対応していました。

GMC Nextのまとめ

以上、Google Merchant Center Next(マーチャントセンターネクスト)について今分かっていることを簡単にまとめました。

変化の早い通販業界の中で、膨大な情報量から最適な施策を立案するのは内部だけで対応しきれないかもしれません。

いち早く変化に対応して事業拡大を目指すのであればぜひ弊社のコンサルティングサービスをご検討ください。

弊社のコンサルティングサービスでは最新の自社EC動向もキャッチしつつ「いま何をすべきか」優先順位付けしてご提案します。

店舗の現状を分析し優先順位をつけ、売上アップの最短ルートを進めるよう徹底的にサポートいたします。

自社ECサイトの戦い方について何から着手すべきか、どのようにやるべきか。
少しでも迷うならまずは弊社にご相談ください。

※本記事に掲載されている、事例の内容、売上に関する情報、サービスの価格・機能・仕様などの情報は、変更・更新になっている場合がございます。

いつも. マーケティングチーム
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いつも.のマーケティングチームです。
ECが大好きなメンバーが集まっています。国内からグローバル、自社からAmazon&楽天市場まで、ECにまつわるあらゆることを発信していきます!

GMC Next(マーチャントセンターネクスト)に関するよくある質問

 

Googleマーチャントセンターの仕組みは?
Googleマーチャントセンターに商品を登録すると、Google検索結果内「ショッピング」タブへの商品掲載が可能になります。ショッピングタブ最上段は「ショッピング広告枠」のため、Google広告連携による広告配信で商品が掲載されます。2段目以降は「無料リスティング」と呼ばれ広告費を必要とせず商品掲載が可能です。
Googleショッピング広告の効果は何ですか?
ショッピング広告枠は、広告のクリック単価が安く費用対効果が高くなる傾向にあります。そもそも「商品」を持つ通販事業者が参入する広告枠のため、他の広告枠に比べ競争率が低いです。なおGoogleショッピング広告はクリック課金のため、掲載されるだけでは広告費が発生することはありません。
メインフィードとは何ですか?
メインフィードでは、商品を説明する各種データを登録します。商品すべてに必要な必須の属性、省略可能な推奨属性があります。ただし省略可能ではあるものの、推奨属性を追加することによってフィードの品質が高まることでGoogle広告のインプレッション数が増えることが期待できます。
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