公開日:2023年11月7日

【最新版】Amazonブランド分析を徹底解説!機能や活用方法もご紹介

【最新版】Amazonブランド分析を徹底解説!機能や活用方法もご紹介

世界最大のECプラットフォームであるAmazonには、無数の商品が出品されています。
商品を出品しただけでは、数ある商品の中から自社商品を見つけて購入してもらうことは難しいでしょう。
「Amazonで商品が埋もれてしまうことは避けたい」という場合には、Amazonブランド分析の活用がおすすめです。
本記事では、Amazonブランド分析の概要をはじめ、利用できる機能を解説。また、確認できる指標の活用方法なども紹介します。
Amazonでの売り上げ・サービスを向上させたい、商品の検索表示を改善したいという方はぜひご覧ください。

※閲覧時期により本記事でご紹介の情報は変更・更新されている場合がございます。

そもそもAmazonブランド分析とは?


Amazonでは、商品登録だけでは膨大な商品数により埋もれてしまう可能性があります。そこで、Amazonブランド分析を用いることで自社商品の販売戦略を立案することが重要になります。

Amazonブランド分析(Brand Analytics)とは、Amazonに出品されている商品のデータやAmazon内の検索ボリュームを分析できるツールです。

Amazonが公式に提供しているツールであり、正確な情報をもとに検索キーワードの分析や自社商品と競合商品との比較などができます。

Amazonブランド分析の利用条件


Amazonブランド分析を利用するためには、下記2つの条件を満たす必要があります。

1.ベンダーもしくはセラーアカウントの登録
2.Amazonブランド登録

Amazonで商品を出品する場合には、ベンダーもしくはセラーアカウントの登録が必須のため、1つ目の条件は問題ないでしょう。

ただし、Amazonブランド登録については行っていない方もいらっしゃるかもしれません。Amazonブランド登録とは「Amazonの中でブランドの責任者になる」ことを指します。

商標を持っていれば登録できますので、まだ登録していないという方は下記の記事を参考にAmazonブランド登録を行いましょう。

参考記事:【最新版】ECサイト運営に欠かせないAmazonブランド登録方法と申請手順を解説

Amazonブランド分析は誰でも利用できるわけではなく、2つの条件を満たしてはじめて利用できるツールです。

Amazonブランド分析のアクセス手順


Amazonブランド分析には、下記の手順でアクセスしていきます。

1.セラーセントラルTOPにアクセス
2.ブランド→ブランド分析に進む

※ベンダーの場合は、①「ベンダーセントラルTOP」②「ブランド分析」の手順です。

「ベンダー登録」・「セラーアカウント登録」・「Amazonブランド登録」のいずれかが完了したら、早速Amazonブランド分析にアクセスしてみましょう!

Amazonブランド分析で活用したい5つの機能


Amazonブランド分析では、下記5つの機能が利用可能です。

1.Amazon検索用語(検索上位の用語)
2.検索カタログパフォーマンス
3.検索クエリパフォーマンス
4.リピート購入行動
5.ストアバスケット分析

それぞれの機能の概要や確認できる指標を紹介します。

また、指標の活用方法も紹介しますので、Amazonでのマーケティング施策にお役立てください。

Amazon検索用語(検索上位の用語)

Amazonブランド分析では、ユーザーがAmazonで検索している上位の用語を確認できます。

具体的には「検索頻度の高いキーワードランキング」や「特定のキーワードにおいてコンバージョン率の高い商品」が期間を指定して確認可能です。

期間は特定の日付から起算して、四半期・月・週・日で絞り込めるため、自分が確認したいデータを細かく分析可能です。

また、Amazonでは出品した商品が検索表示されやすいよう、商品ごとにキーワードが設定できます。

設定するキーワードによって検索表示が大きく変化するため、その商品に対して「どのキーワードを設定するか」ということが、非常に重要です。

検索用語機能を活用すれば、すでに売れている競合商品がどのキーワードでクリックされているかをすぐに知ることができます。

また、期間を指定することで長期間検索され続けているキーワードを見つけることもできるでしょう。

キーワードの検索ボリュームを活用することで、ページ施策や広告の配信にも利用できます。

実は同じ言葉であってもひらがな・漢字・ローマ字などの表記によって検索ボリュームが異なります。どのような表記が、検索ボリュームが高いのか、ページや広告の施策に活かしていくことを意識していきましょう。

また、商品のクリックシェア率を確認することで、競合他社の分析にも活用できます。

クリックシェア率では、同じ商材の中でクリック数の多い上位3商品の確認が可能です。

例えば、いきなりクリックシェア率が上がってきた商品があれば、商品ページや価格に変更があったことが仮説として考えられます。

仮説を立てて、自社のパフォーマンスを上げるための戦略や施策を立てることができるでしょう。

このように、検索用語機能を活用することで、キーワードの選定やページ施策などに活用することができます。

検索カタログパフォーマンス

検索カタログパフォーマンスでは、下記の指標をもとに検索から流入したユーザーが商品ページでどのようなアクションを行ったのか分析可能です。

  • インプレッション
  • クリック数
  • クリック率(CTR)
  • カートに追加
  • 購入
  • コンバージョン率(CVR)
  • 価格(中央値)
  • 検索トラフィック販売 など

例えば、クリック率を確認することで、検索表示からどのくらいのユーザーが商品ページに流入しているのかがわかります。

クリック率が低ければ、検索表示で商品画像が競合商品に見劣りしているなどの可能性が考えられます。

また、クリック数とカートに追加を比較すれば、商品ページ閲覧からカート追加に至らなかったユーザーがどれだけいるのかがわかります。

両者の数値に乖離があれば、商品ページ内容や価格に問題があることが考えられるでしょう。

このように検索カタログパフォーマンスを利用することで、ユーザーがどの時点で離脱してしまったのか、また価格や内容など、どこに問題があるのかが特定可能です。

検索クエリパフォーマンス

検索クエリパフォーマンスでは、下記の指標をもとに検索キーワードごとにユーザーの購買行動を分析可能です。

  • インプレッション数
  • クリック数
  • カートへの追加率
  • 購入された数 など

また、これらの指標をさらに細分化したデータも確認可能で、クエリの検索ボリュームや平均価格・自社ブランドのシェアなどが分析できます。

検索クエリパフォーマンスでは、細かい指標の分析も可能ですが、クエリごとの数値にどのような差異が生じているのか分析することがおすすめです。

例えば、クリック数に対して購入された数を比較すれば、商品ページ流入からのコンバージョン率(CVR)を確認できます。

このCVRを比較することで、目的に応じてさまざまな施策が打てるでしょう。

一時的にでも売り上げを向上させたい場合にはすでにCVRの高い商品をもう少し伸ばす、全体的なCVRの向上をはかりたい場合にはCVRの低い商品から改善するなど。

自社の課題を整理するとともに、クエリごとのパフォーマンスを分析することで、最適な施策がみえてくるでしょう。

リピート購入行動

リピート購入行動では、下記の指標をもとにリピート購入者数の割合や売り上げを確認・把握できます。

  • リピートカスタマー
  • リピート注文商品の売り上げ
  • リピート注文が占める売上割合

商品によっては、リピートが前提となっていない商品もあるため、リピート購入行動はリピート向けの商品に対して利用しましょう。

リピート購入行動を分析することで「Amazon定期便」の利用が検討できます。

また、自社ECサイトやその他のECプラットフォーム(Yahoo!ショッピングや楽天市場など)でのリピート率と比較して、Amazonでの運用に問題がないか確認することができるでしょう。

ストアバスケット分析

ストアバスケット分析では、特定の商品と同時に購入されている商品を確認できます。

具体的には「自社商品と同時購入された商品の上位3つ」・「同時購入率」がレポートに表示されます。

ストアバスケット分析を利用することで、セット品の設定や新商品の開発に活かせるでしょう。

Amazonの運営は「運用代行」もおすすめ


Amazonブランド分析は、自社ブランド商品や競合商品のデータを分析・比較できる有用なツールです。

利用できる機能は大きく5つに分かれていますが、それぞれの機能はさらに細分化されており、分析方法によって大きな改善効果が期待できます。

ただ、効果的な分析ができていなければ、改善施策が徒労に終わってしまう可能性もあります。

残念ながら分析はデータを見る人のスキルや知見に大きく左右されるため、自社でのAmazon運用経験や知見が浅い場合には運用代行の利用がおすすめです。

運用代行は専門的な知識にくわえ、さまざまなアカウントを運用して得た知見をもとに、自社アカウントに最適な施策を立案してくれます。

また、施策の立案にとどまらず、検索対策や広告運用・商品ページの改善なども行ってくれます。

コストはかかってしまうものの、Amazon販売における売り上げを最大化させつつ、自社のコア業務にリソースを集中させることが可能です。

また、すべてを丸投げするわけではないため、自社に知見を蓄積していくことも可能。

株式会社いつもは「Amazon Ads アドバンストパートナー」企業として、さまざまな企業のAmazon運用を支援し売り上げの向上を実現しています。

実際に株式会社いつもでは、ブランド分析を活用して、キーワードの検索ボリュームによるページ施策・広告配信施策を行い、Amazonベストセラーを獲得した実例があります。

Amazonのセール期間中にベストセラーを獲得し、商品を上部露出させることができたため、売り上げに大きく寄与しその後も継続してベストセラーを獲得し続けることができました。

ほかにも多数の成功事例がありますので、Amazonでの商品販売を成功させたいが自社には人材や知見が乏しいという場合には、株式会社いつもにご相談ください。

まとめ

ここまでAmazonブランド分析について、概要や機能・活用方法などを解説してきました。

Amazonブランド分析は、条件を満たすことで誰でも利用できるツールで、自社ブランド商品に関わるさまざまな数値が確認できます。

Amazonで商品が埋もれてしまっている・原因がわからないといった場合にはAmazonブランド分析を活用しましょう。

ただ、ツールを最大限活かすには専門知識や経験が不可欠ですので、自社に知見がない場合には運用代行への依頼がおすすめです。

Amazon専門チーム
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株式会社いつもが誇るAmazon専門チームが、Amazonにおける最新の集客支援の施策や運用のポイント、広告戦略についてお送りします。

Amazon専門チームは、Amazon専門のマーケティングセンターとして、全国のAmazon運営企業から大手メーカーまで豊富な実績を有しています。Amazon社内の担当者と都度打合せを行っており、現在のAmazonの動向や今後の動きなどを把握し、「今」ではなく「その後」の動きに合わせた対策を行うことができるのが強みです。

本ブログでは、米国での最新事例から、今後日本でも起こるであろうAmazonでの対応策まで、幅広くお伝えします。

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Amazonブランド分析に関するよくある質問

 

Amazonブランド分析の利用は必須ですか?
必須ではありません。ただし、Amazon販売による効果を最大化させるためには欠かせないツールです。
Amazonブランド分析は有料ですか?
Amazonが公式に提供しているツールで、条件を満たすことで無料で利用できます。
条件については、本記事で解説していますのでぜひご覧ください。
Amazonブランド分析にデメリットはありますか?
Amazonブランド分析の利用にデメリットはありません。
ただし、Amazonブランド分析の利用条件として、Amazonブランド登録への申請が必要です。
詳しくは、下記記事で解説していますのでご覧ください。
参考記事:【最新版】ECサイト運営に欠かせないAmazonブランド登録方法と申請手順を解説
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