オート化で解決?
こんにちは。
株式会社いつも. フルフィルメントチームの中島です。
今回は、物流現場のオートメーション化についてお話をしたいと思います。
最近、ニュースなどでもよく取り上げられる「ロボティクス」という言葉。
言葉自体の意味は「ロボット工学」を指すものですが、「IoT」や「AI」といった流れが台頭してきたことによって、頻繁に耳にするようになってきました。
様々な分野でロボットや人工知能の活躍が目覚ましい中、物流業界にもその影響は多々あり、国内でもAmazonやロハコといった大手企業はじめ、システムに強い物流会社でも積極的に導入をし、物流現場のオートメーション化がますます進んでいます。
実は、EC物流の出荷を行っているいつも. のセンターにも、いくつか物流業務を効率化するための機器を導入しています。
こちらは千葉県にあるセンターの「自動梱包システム」です。製品を梱包した段ボールにテープを貼り封をする機器です。
全てを自動で行う全自動対応と、人が用いて使用するタイプの物があり、1時間に500~800個ほどの処理能力で、梱包作業の省力化を実現しています。
また、別のセンターには、「ゲートアソートシステム(GAS)」と呼ばれる、仕分けシステムも導入しています。
こちらはバーコードをスキャンしゲートが開いたところに商品を投入するため人間による判断を省くことで、間違いなく仕分けできるようになり、高効率作業を実現するものです。
これらはごく一例ですが、生産性向上と業務効率化のために投資を行い、ロボットやシステムを導入している企業は多々あります。
ある大手企業の物流拠点では、荷受け作業(商品を入荷の際に受け取ること)のみを人間の手で行い、それ以外はすべてロボットが行っているところもあるくらいです。
「うちもこんなシステム入れたい」
そんな声も聞こえてきそうですが、気になる導入コストはというと、最低でも1000万~程度が目安となっていますので、いくらリソースを削減するための投資と言え、なかなか手の届かない企業様も少なくはないかもしれません。
では、大幅に投資が出来ないと業務効率化は実現できないのでしょうか?
答えは「NO」です。
大体的なシステムを入れて物流現場をオートメーション化することだけが、業務効率化につながるわけではありません。
例えば、先ほどご紹介した弊社のセンターに導入しているシステムで言うと、化粧品や健康食品など、サンプルやチラシなどの販促物の種類が多く、その組み合わせが多い場合は、ゲートアソートシステムのような仕分けシステムの導入は有効かもしれません。
しかし、取り扱い品種の少ないところではそもそも仕分けるものがないのでどんなに便利なシステムだとしても、その威力を発揮することはないでしょう。
また自動梱包システムであれば、リソース削減に有効であり、「梱包をする」というルーティンワークに人手はかからなくなりますが、
商品サイズが多岐に渡り、外箱(段ボール)のサイズが一定数統一されていないと、そもそも意味をなさない場合もあります。
このように、どんなにそのシステム自体が素晴らしく、効率化出来るものだとしても、自社の運用にあっていないと宝の持ち腐れとなってしまいます。
重要なのは、「自分たちの業務に適したシステムを見定めること」です。
今回、物流現場に視点を置いてお話させていただいていますが、これはカートやモール、注文処理を行う「受注管理システム」の導入に関しても言えることです。
これらを運用と併せて適切に組み合わせることで、初めて「業務効率化」は実現します。
人件費は高騰し、労働力も減少していくこの先のことを見据えると、いかにシステム導入と運用の組み合わせで業務効率化を実現できるかが、この先、生き残れるかのカギになってくるかもしれません。
株式会社いつも. では、バックヤード業務の最適化・改善提案や、物流業務の外部委託を検討している経営者様・事業部責任者様向けのセミナーを開催しています。
先ほど、「自分たちの業務に適したシステムを見定め、運用と併せて適切に組み合わせることが重要」とお伝えしましたが、事例も交えてこの部分はより深くセミナー内にてお話しする予定です。
近々での開催は、大阪を予定しておりますので、お近くの方は是非お申込みください。
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