その「検品」必要ですか?
皆様の店舗では、どのような商材をお取り扱いでしょうか?
私たちが日々お問い合わせをいただくEC事業者様も、お取扱商材はまちまちです。アパレルや雑貨、化粧品やインテリアなど、ものが違えば、当然管理の仕方も作業も全く異なったものとなります。
特に仕入れ品の場合、商品の検品作業を念入りに行っているEC事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、物流業務の見直しや物流委託を検討した時に、実は重要になってくる「検品作業」のポイント2つをお伝えします。
1. 作業内容を正確に知ること
アパレルや雑貨などの場合は、「傷や破れの有無確認」「ジップの開閉がスムーズか」「商品タグの向きの確認」などが、検品作業の実施内容として行われる場合がは多いです。物流委託を検討する場合は、もちろんこのような作業も対応自体は可能です。
しかし、その際に注意したいのは、作業を細分化し実施内容を項目として洗い出すことです。
特に自社物流の場合は、経験や慣れ、感覚で覚えていることも多く、俗人化していることなどもよく聞きますので、改めて作業の見直しを行うこと自体に、なかなか時間がかかる場合もあります。
今行っている作業は何をチェックしているか、項目として挙げることはできますか?
その作業に何分かかっているかご存知でしょうか?
自分たちが行っている作業は、常に正確に把握するようにしましょう。
2. コストをかける価値があるか見直すこと
物流委託時は、些細な作業の一つ一つに費用が発生します。
物流会社によっても異なりますが、検品作業は、「何が何点入ってきたか」という数量の確認が基本となっていますので、そこに商品の状態を確認する検品を行うとなると、また別途費用がかかってくるのです。
また、自社で行っていたとしても、そこに人件費などの費用がかかっています。何気なく行っていることもいざ正確に算出してみると、想定よりコストがかかっている場合もあります。
もちろん、実施している作業内容が店舗やブランドのサービス維持として必要不可欠な場合もありますし、もしくは、コスト度外視の対応になっていて、だからこそ実現できている内容なのかもしれません。
サービス自体の見直しが必要になることもありますので、コストをかけてまで自社にとって必要な作業内容なのかは、十分に検討が必要です。
いかがでしたでしょうか?
物流作業は、表面上はマンパワーでなんとかなってしまうからこそ、業務もコストも正確に把握しきれていないこと場合もよくあります。改めて作業工程やコスト算出を行うことで、見えてこなかった課題が見え、物流コスト削減につながるかもしれません。
常日頃から、
「作業内容を正確に知ること」
「コストをかける価値があるか検討すること」
この2つは意識して店舗運営をしましょう。