海外動向

無人コンビニ「amazon go」3号店 現地レポート2  inシアトル

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「デジタルシェルフ総研」世界の店舗視察企画。
世界で注目を集めるような面白い店舗など、現地から最新情報をレポートします。

今回ご紹介するのは2回目となるAmazonの無人コンビニ「amazon go」です。

前回の記事はこちら

 

今回の視察先は、Amazonの本社があるシアトルに2018年3号店としてオープンした

「ボーレン通りノース300番地店」です。

 

視察の前日が、米国の祝日であるベテランズデイ(11/11:退役軍人の日)ということもあり、

シアトルダウンタウンのサウスレイクユニオン(地名)周辺は閑散としていました。

 

店舗自体はビルに囲まれ分かりにくいロケーションでしたが、近代的な建築様式でなかなか洒落た雰囲気です。

 

 

AmazonGoを利用するためには、前回の視察でもご紹介したように事前登録が必要ですが、

一度登録してしまえば全店舗での利用が可能になります。

 

 

入場時の掌の読み込みには少し手間取りました。

 

慣れればコツを掴むことが出来るとは思われますが、日本の交通系ICカードを自動改札機にかざす感覚ほどの

瞬時的な読み取りではなく、少なくとも数秒はかざしておく必要があります。

店内は前回訪問した店舗に比べ、少し狭く感じました。

品揃えとしては、卵や牛乳などの生活食品もあります。

ランチを買いに来たついでに夕飯の準備に足りなそうな物を買っておくには最適そうです。

 

 

前回同様、頭上には監視カメラやセンサーといった機材がところ狭しと並んでおり

慣れないうちは監視されている様な印象があり、人によっては苦手意識を持つ可能性があると思われます。

 

 

店内の特徴

 

 

こちらの店舗ではお酒類が陳列されている棚区画への入場が1人と制限されていました。

年齢確認をどうのようにしているか気になるところですが、

前回の店舗よりもお酒の種類は多そうです。

 

 

休日のせいか、またコンビニとしての色が強いせいか、店内には殆ど人影もなく、滞在中に見かけた買い物客は2人程度でした。

どちらも、ウロウロして買い物を楽しむというよりも、目的の物を見つけてあっという間にチェックアウトしていました。

 

 

試しにアプリでも入店

今回はAmazonGo のアプリを利用した場合のレシートを見てみたかったこともあり、

一度出直して、2回目は登録してある掌ではなくアプリをかざして入店してみました。

 

商品を手に自動(改札)機を通り抜けましたが、きちんと商品情報はキャッチされていた様子で、

漏れや間違った登録もなく、正確な情報がレシートに表示されていました。

 

                           ※amazon goアプリ画面より※

 

 

店舗視察まとめ

入店から欲しい商品を選び、店を出るまでの一連の流れで、人を介さずに正確に清算されているのはやはり画期的です。

一度この便利さを体験してしまうと、同じ商品を購入するために他の店舗でレジに並び

お金を支払うという、今まで当たり前だった2つのステップが面倒に感じられるほどのインパクトがあります。

 

しかし、そもそもオンラインで商品を注文すれば、レジ待ちや決済の手間だけでなく

わざわざ店舗に出掛ける手間も、店内で商品を探してピックアップする手間も

重い商品を持ち帰る手間も省くことが可能です。

 

実際2店舗を視察してみた感想としては、とても便利な反面、

無人であることや、無駄を省いたスタイリッシュな店舗デザインも手伝って

店内外は少し寂しい印象が残ります。

 

加えて、先述した通り天井にある無数の監視カメラからの視線に慣れるまでは少し息苦しい印象で、

手にした物を物理的に精算せずに店を出る瞬間も、

罪悪感にかられ、慣れるまでは多少のストレスを感じました。

 

実店舗としては頭ひとつ飛び抜けた利便性を誇るAmazonGoですが

徹底的に顧客の利便性を追求した先に、

オンラインとの差別化をどのように図るか、店舗ならではの価値をどのように創出するか

今後の大きな課題となるのかもしれません。

 

※店舗の写真動画は訪問時に許可を得て筆者撮影

※本記事に掲載されている、サービスの情報は、訪問時点(2020年11月)のものであり、その後変更・更新になっている場合がございます。

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