【2024年最新情報】Amazonプライムデーの前・中・後で対策すべきポイント【出品者必読!】
2023年のプライムデー開催実績
Amazon最大のイベント「プライムデー」が2023年7月11日0時~7月12日23時59分の2日間に渡って開催されました。
開始2日前となる7月9日0時より「プライムデー先行セール」もあわせて開催されました。
年1回・48時間の特大イベント「Amazonプライムデー」の開催を前に、店舗が対策すべきことにはどのようなものがあるでしょうか。
今回はAmazonプライムデーの前・中・後の3つのタイミングで店舗が対策すべきこと、注意点を紹介していきます。記事内で紹介しきれなかった踏み込んだ情報は、弊社作成のレポートにて解説していますので、是非この機会に資料ダウンロードで情報をゲットしてください。
Amazonプライムデーとはそもそも何?
Amazonプライムデーは年1回、たった2日間(48時間)だけ実施される、Amazonプライム会員向けの限定セールです。Amazonプライムデーは、Amazonが開催するイベントの中でも特に大きなイベントとしてユーザーに認識されており、イベント期間中には人気商品や高額商品が10~50%の割引率で販売されることから、購買意欲の高まったユーザーがこぞってAmazonに訪れます。
Amazonもイベント開始前から大々的にプロモーションを行い、普段から人気を集める「Amazonオリジナル商品」や「電化製品」の限定タイムセールを行うなど、プラットフォーム全体でイベントを盛り上げていきます。ユーザーにとってAmazonプライムデーは待ちに待った購入機会であり、財布の紐が緩くなっている期間といえるでしょう。
そんなAmazonプライムデーのメリットは、なんといっても購買意欲の高いユーザーがAmazonに多く押し寄せてくることです。
普段Amazonで出品している店舗にとっては、Amazonプライムデーをきっかけにユーザーが自店舗に足を運んでくれるかもしれない絶好の機会といえます。普段よりも購買意欲の高いユーザーが多く流入するわけですから、対策しないのは勿体ないですよね。
ただしAmazonプライムデーの唯一のデメリットといえるのが、Amazonプライムデーで商品を購入できる対象が「Amazonプライム会員」に限られている点です。年会費4,900円を支払えば、商品配送にかかる時間の短縮や、Prime Videoの見放題特典なども付いてくるためお得といえますが、会員になるかどうかはユーザー次第となります。Amazonプライムデーは「Amazonプライム非会員が参加できないイベント」ということは覚えておきましょう。
Amazon全体の年間イベントを把握しておこう!
Amazonプライムデー以外のイベントも合わせて知っておきましょう。Amazonの年間イベントの中で、とりわけ大きなイベントには以下のようなものがあります。
1つめが「Amazon初売りセール」です。
開催時期は1月で、1月1日から数日間にわたって開催されます。セールの目玉商品は「Amazon福袋」であり、普段よりもお得に商品をゲットできる機会となっています。
そして7月に行われるセールが「Amazonプライムデー」です。
先述したように、Amazonプライム会員限定の一大イベントで、Amazonのオリジナル商品や高額商品をお得な値段で購入できるセールとなります。
次に訪れるセールが10月の「プライム感謝祭」です。
プライムデーと同様、プライム会員に向けたセールイベントです。2023年に初開催となり、2024年以降の開催は未定ですが、今後も開催される可能性は大いにあります。
さらに11月の「Amazonブラックフライデー」もあります。
Amazonプライムデーのように「特選タイムセール」や「数量限定タイムセール」などが実施されます。Amazonプライムデーとの違いは、Amazonプライム非会員でも参加可能なこと。Amazonプライムデーではアプローチできないユーザーの流入も期待できます。
1年の最後に訪れる大きなイベントが「Amazonサイバーマンデー」です。
毎年12月に実施される大型イベントで、ブラックフライデーと同様に、Amazonプライム非会員でも参加できます。「特選タイムセール」や「数量限定タイムセール」に加え、特別企画として「サプライズセール」なども開催されます。
今回の記事ではAmazonプライムデーの対策について紹介しますが、Amazonプライムデーと合わせて、今後予定される「Amazonブラックフライデー」「Amazonサイバーマンデー」「Amazon初売りセール」の対策も同時に検討していきましょう。
いずれのセールも「セール前の準備」と、普段の「セールを見据えた店舗運営」が鍵を握りますので、是非最後までお読みいただけますと幸いです。
Amazonプライムデーの対策がなぜ重要なのか?
先述したように、Amazonプライムデーには購買意欲の高いユーザーが多く流入するため、通常時に比べて商品が売れやすくなります。したがって「特に何の対策をしなくても」商品の販売数は増える傾向にあります。
しかし普段よりも注文が多く入ってしまって「在庫切れ」が発生したり、商品詳細ページの内容が薄すぎてユーザーが離脱したりしてしまっては、売れるはずの商品が売れずに貴重な販売機会を逃してしまいます。
EC運営で重要なのは「売れる時に、もっと売る」という考え方です。やはりユーザーは通常価格よりも安く購入できるセールイベントを好みますし、クーポンや割引などの特典付与をきっかけに商品を購入します。
もしAmazonプライムデーに力を入れていない店舗様がいましたら、年1回・48時間の貴重なセール期間のために、是非対策を講じていただきたいと思います。
そしてAmazonプライムデー期間中の売上アップを図ることの他に、対策すべき理由がもう1つあります。それが「Amazonプライムデー終了後の売上アップを図るため」です。
Amazonプライムデーでは通常時よりも売上実績を作りやすいため、検索結果のランキングがプライムデー後に上昇しやすいことが例年のデータから分かっています。しっかりと対策して販売実績を増やせば、プライムデー後のランキング上昇といった副次的な効果も得られるため、注力すればするほど、手に入る恩恵は大きいものとなるでしょう。
さらに販売数が増えるということは、レビュー投稿の機会も同時に増えることを意味しているため、さらなる売上拡大につながっていく可能性があります。
年間を想定した計画を組むことが大事!
以上のことを踏まえると、Amazonプライムデーは単発で売上拡大を狙うイベントではないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
店舗の正しいスタンスとしては、Amazonプライムデーをブーストとして、年間を通じた売上アップを狙うことが重要となります。
例えばブラックフライデーとサイバーマンデー、初売りセールは11月・12月・1月と3ヶ月連続で大きなイベントが続く期間です。仮にAmazonプライムデーで売上アップの施策が失敗しても、この3つのセールで挽回することもできます。全てのセール対策を抜かりなく行い、年全体で売上拡大に向けた計画を練ることが重要なのです。
さらにユーザーの中には、セール時に「普段高額で手が届かないけど、セール価格になるなら購入したい」と思っている人もいることでしょう。特にAmazonのオリジナル商品や、Apple製品(デジタルデバイス)、家電系などはよく売れることが分かっています。そのほか靴やバッグ類、日用品なども売れます。
販売店はこうした「人気商品を取り扱う」、もしくは「それら人気商品と関連して購入される商品の在庫を増やす」といった何らかの作戦を練ることが重要です。
「お得」にフォーカスするならば、普段からお買い得となる「定期購入便」を想定した日用品を取り扱うなど、通常時に対策できるアイデアもあります。
ユーザーのセール前の動き・セール後の動き、などを想定して普段から準備しておくと、Amazonプライムデーでも成果が得られやすくなるでしょう。
Amazonプライムデー”前”の対策
Amazonプライムデー「前」に対策することが特に重要です。対策の重要度が高い分、やるべきことも多いため、本記事でもやや厚めに解説していきます。
Amazonプライムデー「前」対策①:販売実績の確認
まずは「対策する商品の前年度の販売実績」と「直近の販売実績」を分析しましょう。
Amazonプライムデーなどのセールイベントでは、正しい戦略・優先順位で対策していくことが重要です。「売りたい商品」よりも「売れる商品」で勝負した方が、良い結果を招くこともあります。
データをもとにして本格的な対策がしたい方は、この機会にプロの力をかりると良いでしょう。弊社でも豊富なサポート実績からアドバイスを行っておりますので、下記からお気軽にご相談いただければと思います。
https://itsumo365.co.jp/service/amazon/
Amazonプライムデー「前」対策②:商品ページの見直し・改善
商品ページの見直し・改善を行うことが重要です。
「商品名」は、狙いたいKWを前方に置き、適宜【】や|といった記号を用いて説明することで、可読性の高い商品名になります。
「商品詳細」は箇条書きで簡潔にまとめることがポイントです。スマホでは5つの箇条書きのうち、3つしかファーストビューで表示されないため、上部3つに重要な商品説明を含めましょう。
Amazonプライムデー「前」対策③:ストアページの充実・改善
商品ページの見直し・改善と同時に、ストアページを充実させることが重要です。見栄えやブランドイメージに合っているかどうか、などをチェックし、ストアページに訪れたユーザーの離脱率を下げる対策を行います。
仮に「Amazonプライムデーのセールに出品できない」「審査に落ちてしまった」「準備が間に合わなかった」などのトラブルがあったとしても、Amazonプライムデーは「Amazonへのアクセス」そのものが増えるイベントでもありますので、「自社独自のセールを開催する」といった工夫でユーザーの流入・販売実績の蓄積を図ることが可能です。
そうした不測の事態に備えるためにも、普段からストアページの充実・改善は実施しておくことをおすすめします。
Amazonプライムデー「前」対策④:在庫数の確保・反映
Amazonプライムデーでは大量に商品が売れるため、在庫数の確保・在庫数の反映がとても大切です。
特に「出品者出荷(自社配送)」を選択している商品の場合、商品情報へ在庫数を反映する必要があります。仮に在庫数を反映しなかった場合、せっかく在庫を増やしても、商品の受注は途中でストップしてしまいます。在庫数が商品情報へ反映できていなければ販売機会を失ってしまいますので、必ず確認しておきましょう。
Amazonプライムデー「前」対策⑤:FBAを利用する
Amazonプライムデー期間中の出荷作業の負担を減らすため、Amazonが提供するサービス「FBA(フルフィルメント by Amazon)」の利用をおすすめします。
Amazonプライムデーに限らず、ビッグセール直前はたくさんの出品者がFBAに商品を納品するため、Amazonフルフィルメントセンターが混雑します。通常時に比べて、納品した商品の受領完了までにかかる時間が長くなる可能性があるため、余裕を持った納品スケジュールを確保しましょう。
Amazonプライムデー「前」対策⑥:FBAと自社配送を組み合わせる
もし、「FBA納品が間に合わない」と分かった場合は、現状のストック以降は自社配送で出荷対応を行いましょう。FBA納品分の在庫がゼロになったタイミングで、自社配送に切り替えると、そのまま商品受注を続けることができます。
自社配送になれば配送負担は増えますが、商品の受注を止めずに販売実績を蓄積することが重要ですので、2日間の辛抱だと思って乗り切りましょう。
Amazonプライムデー”中”の対策
Amazonプライムデー期間中は①広告単価の設定と、②キーワードの選定を行いましょう。
売れ筋商品の売上をもっとアップしたい場合は、広告レポートからCVが付いているキーワードで調整していきます。
一方でAmazonプライムデー後も育てていきたいキーワードがある場合は、売れ筋商品のキーワードに加えて、CVの可能性が高いキーワード・検索回数の多いキーワードで対策することがポイントです。
Amazonプライムデー”後”の対策
Amazonプライムデー後は、「Amazonプライムデーで得た勢いをいかに落とさないか」を考えることが重要です。
広告予算はセール期間中よりも減っていくものの、急激に減らすのではなく、徐々に縮小していくようなイメージで運用しましょう。なぜならAmazonプライムデー後も、商品の売れ行きは良い状態が続くためです。
「セール後3日はセール期間中の80%に、セール1週間後には50%に」といった形で縮小するのも良いでしょう。(あくまで目安です)
また広告費を縮小してもなお売れ行きを落としたくないため、Amazonの検索表示対策を行う必要があります。そこで確度の高い方法として考えられるのが「FBA」への登録です。
「FBA納品」には様々なメリットがあり、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 商品の保管・注文処理・梱包・発送・返品対応をAmazonに任せられる
- Amazonの配送を好む・安心するユーザーの転換率を向上(またPrimeマークも表示されるため、Amazonプライム会員にアピールできる:プライム会員はお急ぎ便や日時指定配送が無料)
- 休日でもAmazonが対応してくれる
- ユーザーが複数の商品を購入する際に、FBAであれば送料無料になることも
実際に色々なキーワードを検索窓に打ち込むと分かりますが、FBA納品を行っている商品が上位表示される傾向にあります。
また「配送品質」を重視しているユーザーも多いため、Amazonが梱包・発送を行う商品は同一商品や類似商品の比較検討時に有利に働くことでしょう。
この機会に業務負担軽減や、通常時の売上アップを意図した「FBA加入」をおすすめします。
今回紹介したAmazonプライムデー「前」「中」「後」の対策は、以下レポートでさらに詳しく解説しています。さらに踏み込んだ内容を知りたい方は、是非資料をご請求ください。
意外と忘れがちな対策項目
Amazonプライムデーの対策項目の中で意外と忘れがちなのが、「在庫数の確認」と「出荷遅延の発生」です。
この2つは主に自社配送を行う場合に気にすべきポイントで、在庫数を商品情報に反映させなかったことで、せっかくの販売機会を損失してしまう可能性があります。
また自社配送で大量の注文を1度に受けた場合、通常稼働では商品発送が遅れてしまうこともあるでしょう。「セール時だから仕方ない」と思う方もいるかもしれませんが、セール時の出荷遅延の発生は、セール後のアカウント健全性の低下を招く恐れがあるため注意が必要です。
Amazonプライムデーに出品しない商品の対策について
プライムデーに出品しない商品も「自社セール」「割引クーポン発行」などの対策を講じることで、売上アップを図ることが可能です。
Amazonプライムデー期間中は多くのユーザーがAmazonプラットフォーム内に押し寄せますので、この機会に自社のストアページにもユーザーを呼び込めるよう対策を講じていきましょう。
Amazonプライムデーのカギを握るAmazon広告について確認しておこう!
Amazonは普段から購買意欲の高いユーザーが利用するECプラットフォームです。そしてAmazonプライムデーは、通常時よりも、さらに購買意欲の高いユーザーが集まっています。この状況でAmazon広告を効果的に活用すれば、狙ったKWの検索1ページ目に表示させることが可能となり、売上アップを図ることができます。
またAmazonには膨大なデータが蓄積されており、ユーザーの検索行動や閲覧履歴から自動でユーザー1人ひとりに適した広告を配信するよう設計されています。つまり広告運用経験が浅い人でも、手軽にAmazon広告の恩恵が受けられる仕様になっているのです。
Amazonプライムデー対策で「まだ自分には広告運用は早いかな…」と思っていた方は、是非良い機会だと思ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
年1回・48時間だけ開催されるAmazonのビッグイベント「Amazonプライムデー」。「売れる時に、もっと売る」の意識を忘れず、Amazonプライムデーに向けた準備を進めていきましょう。
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amazonプライムデー対策に関するよくある質問
- Amazonプライムデー対策はどうして重要なのか?
- Amazonプライムデーでは普段よりも注文が多く入ってしまって「在庫切れ」が発生したり、
商品詳細ページの内容が薄すぎてユーザーが離脱したりしてしまっては、売れるはずの商品が売れずに貴重な販売機会を逃してしまうためです。
- Amazonプライムデー対策の意外な注意点とは?
- Amazonプライムデーの対策項目の中で意外な注意点は、「在庫数の確認」と「出荷遅延の発生」です。