公開日:2022年8月3日

【徹底比較】ecforceとShopifyはどちらを選ぶ?特徴・コストなど3つの観点で比較する。

【徹底比較】ecforceとShopifyはどちらを選ぶ?特徴・コストなど3つの観点で比較する。

当社、株式会社いつものECコンサルタント・ECサイト構築担当に、EC事業やD2Cモデル参入・拡大を目指す企業からECカート選定における相談として「ecforce(イーシーフォース)」と「Shopify(ショッピファイ)を比較検討する内容が増えてきています。

この記事を読んでいただいている方は、「ECサイトを作りたいが、ecforceとShopifyのどちらを選べばいいの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

Webを通して商品を探し・検討するユーザーの増加やコロナの影響による「家ナカ消費時間」増加を受けて、メーカーやブランドを持つ企業によるEC・D2Cブランドを立ち上げる企業がますます増えています。しかし、ECサイト構築システム選びを間違えて、売上を全く伸ばせずEC事業を縮小・撤退していった企業も存在している状況です。

EC・D2C事業を行う上で重要なプラットフォームを、「安いからShopify」「定期販売をメインにするからecforce」と曖昧な理由で選ぶのはNGです。それぞれの特徴と自社ビジネスの相性を比較した上で選ぶべきです。

本稿では、ECサイト構築時に導入比較されるケースが増えている、ecforceとShopifyをさまざまな観点から比較しつつ、それぞれに合うビジネスの特徴を紹介していきます。

  • これからECサイトを立ち上げようとしている企業
  • ECサイトをリニューアルしようと思っている企業
  • ECサイトの売上が伸び悩んでいる企業
  • D2CブランドをECサイトで販売・拡大を目指している企業

上記のような企業の方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ECサイト構築システムを比較する上で考えるべきポイント

01-ECサイト構築システムを比較する上で考えるべきポイント

EC・D2Cビジネスにおいて、どのECサイト構築システムを選ぶかがその後の事業成長に大きな影響を与えます。どんなにいい施策を考えても、実行基盤がもろければ思うような成果を上げ続けることは難しいでしょう。

サービスページや提供企業からの資料などで見える費用が高い安いではなく、きちんとROI(Return on Investment=投資利益率)を最大化できるシステムを選ぶことが重要です。

たとえば無料ECプラットフォームで年商100万円よりも、月額5万円で年商億単位を見込める方が良いですよね。初期費用やランニングコストももちろん重要ですが、事業を拡大していくにあたって、事業投資に対してリターンを出し続けられるシステムの機能性や拡張性は担保されているのかという点を重視してシステムを選ぶ必要があります。

一般的によく目にするのは、

  • 単品リピート通販=ecforce 総合通販=Shopify
  • 広告販促=ecforce 世界観・オーガニック集客重視=Shopify

などと言われていますが、もちろん一概には言えません。どのように考えて選べば良いのか、最初にそれぞれに合うEC・D2Cブランドを考えてみます。

2つのサービスと相性のよいEC・D2Cブランド

2つのサービスと相性のよいEC・D2Cブランド

最初に、ecforceとShopifyそれぞれに合うブランドの特徴を見ていきましょう。あくまで当社の視点ですが、EC事業を0から伸ばして年商1億円以上を目指すブランドにはecforceが合います。

ecforceがおすすめなEC・D2Cブランド

ecforceと相性がいいのは、以下のような状況にあるブランドです。

  • ECを0→1でグロースする場合
  • 年商1億円規模以上を目指すための再現性ある成長が必要な場合

「0→1でグロース」が何を意味しているかというと、PMF(プロダクトマーケットフィット)を発見し、ユニットエコノミクスを作ってPR・広告でグロースしていくという、いわゆるEC・D2Cの王道です。

つまり、0からEC事業を成長していく場合にはecforceが合うという話です。また、0→1ならどんなブランドでも良いかというとそうではなく、年商1億円以上を目指す規模感であればecforceをおすすめするケースが多いです。それ以下であれば、無料のECサイト構築システムもありますし、後述するShopifyの方が合うケースもあります。

さらにECサイト構築システムは、以下の2つの要素の要件の検討が必要です。

  • フロントエンド(デザイン、商品紹介、カート機能など)
  • バックエンド(注文管理、商品管理、顧客データ管理など)

ecforceには、双方の観点で充実した機能がデフォルトで備わっていて、かつSaaS(Software as a Service)なので市況や顧客環境の変化に柔軟に対応することができます。つまり、導入をすると最新のECに必要な機能をecforceが勝手にアップデートしてくれるのです。これぞ、0からEC事業を始めるのに適したプラットフォームだといえるでしょう。

一方でShopifyは拡張性に優れていますが、デフォルトの機能は必要最低限しか用意されていないので、ECの専門的なナレッジや開発リソースがない企業や、年商1億円規模以上を目指す場合には、ECで取組みたいことが実現できるか?導入後の運用体制に問題はないか?も見据えて慎重に選定することを提案しています。

ecforceの問い合わせページ

<参考記事>
【ECサイト構築サービス22個の比較表】おすすめ国産SaaS型ECシステムもご紹介

ShopifyがおすすめなEC・D2Cブランド

Shopifyと相性がいいのは、以下のような状況にあるEC・D2Cブランドです。

  • 買ってくれる顧客候補がすでに一定数いて、最低限のECサイトを作れば売上を立てられる場合
  • 自社内に自社のEC事業に必要な機能の要件定義ができ、サービスの開発・保守運用を行えるエンジニアを抱えている場合

Shopifyでは低予算で最低限の機能だけ実装したECサイトを構築できるので、すでにブランドの集客力が強い場合はShopifyで事足りるでしょう。たとえば数万人のフォロワーがいるインフルエンサーであれば、Shopifyでサイトを構築すれば即日売上が立つはずです。

一方でShopifyの場合、事業が大きくなったときにエンジニアやシステム知見の高い人材がいないと、ECサイトを拡張したりカスタマイズしたりするのが難しい点や追加の開発費用が多くかかる可能性があることがデメリットです。

当たり前の話ですが、システムの拡張にはシステム利用費だけではなく、自社EC事業を理解し、必要な機能要件を定義し、機能を開発するリソースが必要です。つまり社内にそのリソースがない場合は、外注前提で調達しなくてはならないということです。

ShopifyにはShopifyエキスパート等、外注先候補がたくさんいますが、外部のパートナー・エンジニアを雇うと継続的な外注費がかかってしまうので、ここはシステムの料金テーブルでは見えないコストとして考えておく必要があります。

Shopifyの問い合せページ

2つのサービスを比較する際の3つの観点

2つのサービスを比較する際の3つの観点

それでは、さらに詳しくecforceとShopifyを比較しましょう。以下の3つの観点が重要です。

  • 開発背景(開発環境、導入企業の年商規模など)
  • 費用感・コスト
  • ECの熟練度

順番に見ていきます。

ビジネス環境

1点目の比較基準は「開発背景」。ecforceとShopifyの開発環境や利用ユーザーの違いは以下の通りです。

  • ecforce:国産。契約企業の平均年商は2億円以上。
  • Shopify:本社はカナダ。追加開発前提であればスモールビジネスから大規模まで幅広く対応。

ecforceは本社が国内にあるEC構築システムなので、日本人の商習慣・ECノウハウを熟知したEC構築を提供しています。またecforceは、近年日本で人気の収益性が高いEC事業を実現するために最重要な「サブスクリプションサービス」に対応できる機能が充実している点が、D2Cビジネスを拡大させたい企業には大きなメリットだといえるでしょう。

一方でShopifyの本社はカナダで、世界各国に支社を置いてサービスを提供しています。
Shopifyも3rd Partyアプリの導入と、導入のための開発を入れることでサブスクリプションモデルを構築できますが、さまざまなカテゴリの商品を扱うECの方が向いています。

費用感・コスト

2点目の比較ポイントは費用感・コストです。

今回の場合のコストとは「ランニングコスト」「開発・拡張コスト」も含みます。この点においては、月額費用だけを見るのはナンセンスです。

Shopifyは安価で運用を始められるものの、機能拡張やコンサルを受ける前提である場合追加でコストがかかってきます。

初期状態のShopifyには「商品の受注〜発送までの顧客管理」という運営に必要な最低限の機能はあり利便性は高いです。つまり拡張性は高いですが、一方でデフォルト機能の網羅度は低めです。

ECプラットフォームを活用する企業は、EC事業グロースのためのノウハウがないケースがほとんどでしょう。その場合、カスタマイズ性の高いShopifyを使おうとすると、必要な機能の要件定義や機能拡張開発のためのコスト・コンサルフィーが固定費として常にかかり続けることがあります。

一方でecforceは、国内でECチャネルのみで年商数十億規模のブランドも多数使っており、SaaSとしてそういったブランドに求められる機能を優先的に開発し、他のブランドにも汎用提供しているため、その規模を目指せる機能がデフォルトで利用できます。基本費用が素の状態のShopifyより高いのは、デフォルト利用できる機能とそれにかかっている開発リソースの差とも言えるでしょう。

その点まで考慮した上で、ecforceとShopifyのコストを計算して比較してみましょう。自社に開発リソースやノウハウを保有しているブランドであれば、素の状態から柔軟に機能拡張を進められるShopifyが適しているかもしれません。Shopifyでも良いですが、そうでないならecforceの方が適していそうです。

ECの熟練度

3点目は「ECの熟練度」です。

ecforceはシステムを提供しているだけでなく「再現性のあるEC事業」を目指し、ビジネス発展のため幅広い支援を提供しています。たとえば、このような点における支援です。

  • EC事業戦略
  • 商品開発 / OEM製造
  • デジタルマーケティング
  • サイト制作/デザイン
  • 物流
  • カスタマーサポート

Shopifyは低価格な分、プラットフォーム提供以外のサポートは限られています。これは「ecforceの方が良い」という話ではなく、自社が置かれている状況と相性の良い構築システムを選ぶことが重要だという話です。

自社内に前述したノウハウが十分に蓄積されているなら、わざわざecforceを利用する必要はないかもしれません。逆にEC運営ノウハウに自信がない場合は、ecforceでサポートを受けた方が良い結果に繋がる確率が高まります。

ecforceとShopifyの徹底比較

ecforceとShopifyの徹底比較

次に、ecforceとShopifyの基本情報や特徴を見ていきましょう。

一覧で見られるように表でまとめました。

ecforceとShopifyの比較表

ecforceの特徴

ecforceのサイトより引用]

ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。

まずビジネスの成長拡大に不可欠なデザイン機能。データ分析によってトレンドに最適化されたフォーム一体型LPから、デザインの自由度が高いブランドサイトの構築によりCVRの最大化を実現します。

さらにビジネスの成長拡大による現場の負担も軽減。ecforceは現場マーケター・オペレーター向けに使いやすいインターフェースに加え、オペレーションの自動化設定による効率化と作業品質の向上をサポートする機能もある上、あらゆるデータの検索・出力・一括更新によって、日々増加するデータへの対応が可能になります。

さらにマーケティング予算のコストパフォーマンス最適化を実現する運営・分析機能も標準搭載。広告媒体ごとのCV・CVRを瞬時に把握でき、顧客リピートにおいても定期継続率・LTVから間接効果に至るまで、運営に必要となるデータの分析を行うことができます。

累計400以上のショップ様に導入されている国産SaaS型ECシステム「ecforce」。さらなる実績や機能のご紹介は以下からご覧ください。

ecforce公式サイト

Shopifyの特徴

ecforceのサイトより引用]

Shopify(ショッピファイ)は初期費用無料ではじめることができるECサイト構築システムです。高機能でカスタマイズ性に富み、小規模から直営チェーンを持つ大規模の事業者にまで広く導入されていることが特徴です。

アプリケーションが豊富で拡張性が高く、サイト構築や更新が簡易なため、専門知識を持たない担当者でも比較的容易にカスタマイズできることが魅力的です。世界中で利用されているシステムのため越境ECにも対応しており、かつシステムの最新性も期待できます。

ecforceとShopifyの料金プラン比較

ecforceとShopifyの料金プランを比較してみましょう。

先ほどもお話しした通り、プランの料金以外にも、運用や開発にかかるコストまで合算することが大切です。

もし専任のバックエンドエンジニアを雇用したら、1人あたり月50〜100万円の人件費がかかってきます。

ecforceとShopifyの費用感をどう比較するか?

料金プランだけを見ると、ecforceよりもShopifyの方が圧倒的に安いです。ただ前述の通り、Shopifyは拡張性に優れている分デフォルトの機能は充実していないため、カスタマイズに別コストがかかってきます。

またECサイトの保守・運用、追加機能の実装などを外部に委託すると、それに関連する企画・ディレクション費用もかかってくるので、料金プランだけで両者を比較するのはあまり意味がありません。

料金よりも重要なのが、自社ビジネスのタイプや現状によりフィットするプラットフォームを選ぶこと。

ecforceとShopifyは全くタイプの異なるシステムなので、料金だけを考慮して選ぶのはあまりにも危険です。さらに詳しく費用感をシミュレーションしたい方は、以下から確認することができます。

6つのECサイト構築方法別の費用感早見表。コストシミュレーション&D2Cブランドの具体的な事例付き。

ecforceとShopifyの特徴を把握して選ぼう

ecforceとShopifyの特徴を把握して選ぼう

ECサイト構築システムを選ぶ際は、まず自社ブランドがecforce・Shopifyのどちらに合うのかを把握することが重要です。本稿を参考にして、自社ビジネスを拡大できる可能性が高いシステムを選ぶようにしましょう。

今後もD2Cブランドを中心にECを通して、新規顧客との接点とファンを増やしていく流れは加速するとみています。D2Cブランドの多くは、ECを0→1でグロースする必要があり、なおかつ、ファンを増やしながら年商1億規模を早期に突破する必要があります。それを実現するためには、注目のD2Cブランドの利用実績が多い「ecforce」を検討に入れてもらうケースが増えています。

主な理由として、ecforceはECシステムにおいて重要度の高い3つの条件を満たしています。

  • EC事業戦略
  • カートのカスタマイズ性とコスト感のバランス
  • 国産の安心感(国内ECビジネス環境をふまえた機能要件やCSサポート)
  • ブランド視点やメーカーとしてのノウハウを持っているか(カスタマーサクセスの強さ)

特に国産による日本人の思想にあった設計とカスタマーサポートの強さは、ecforceの強みとみています。ECサイト運営では予想外の事態が多発するため、どれだけカスタマーサポートが充実しているかは大切な要素です。

「自社のECサイトシステム選定候補にecforceを入れたい」と感じられた方は、導入実績など確認してみてください。

ecforceの問い合わせページ

 
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いつも.のマーケティングチームです。
ECが大好きなメンバーが集まっています。国内からグローバル、自社からAmazon&楽天市場まで、ECにまつわるあらゆることを発信していきます!

ecforceとShopifyの比較に関するよくある質問

 

ecforceとShopifyを比較ポイントは?
大きくは3つです。
①開発背景(開発環境、導入企業の年商規模など)
②費用感・コスト
③ECの熟練度
詳しくはサイトをご確認ください。
https://itsumo365.co.jp/blog/post-17936/
ecforceとShopifyの強みの違いは?
ecforceは国産による日本人の思想にあった設計とカスタマーサポートの強さ。
Shopifyは低予算で最低限の機能を実装したECサイトを素早く構築できるという強みがあります。
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