三大EC勢力の一角!PayPayモールの特徴と今後の展開
みなさん、こんにちは。
ECマーケティング支援・D2C支援を提供するいつも.のコンサルタントです。
ヤフーが運営するPayPayモールは、同社が運営するYahoo!ショッピングと合わせて楽天市場、Amazonと並ぶ、3大EC勢力の一角を占める急成長のECプラットフォームです。
本記事ではPayPayモール参入をはかるブランドメーカーに向けて、その特徴と今後の展開をお送りします。
PayPayモール/ Yahoo!ショッピングの特徴
Yahoo!ショッピングは、手数料が安く、気軽に出店しやすいプラットフォームですが、PayPayモールは、出店基準を満たした厳選されたストアが並び、プレミアムなECプラットフォームとして位置づけられています。
売り場も、Yahoo!ショッピングのような賑やかな感じとは違い、UI・UXや購買体験を優先するため、店舗側がカスタマイズできるポイントも少なく設定されています。
グループとしては利用が広がっているPayPay決済アプリの役割が大きく、実店舗・オンライン共に決済手段として多く活用されています。PayPay決済はキャッシュレス・バーコード決済では先行しているため、数多くの実店舗で利用可能で、取扱金額も伸びており、このPayPay決済との連携による成長が期待できます。
PayPayモール・Yahoo!ショッピング・決済のPayPayの3つを軸に、ユーザーがアプリを通して積極的に活用しており、それぞれのアプリがシームレスに行き来できるようになっています。
また、ファッション通販のZOZOがヤフーと2019年9月に資本業務提携を実施し、連携したことで、ZOZOTOWNの新しい客層も増えて、高成長が期待できるプラットフォームとして位置付けられています。(株式会社ZOZO、ヤフー株式会社による当社株式に対する公開買付けに賛同意見を表明し、資本業務提携を決定 2021年9月12日)
さらにヤフーを傘下に収めるZホールディングスと国内最大規模のSNSユーザーを有するLINEとの経営統合が2021年3月1日に正式に実現し、今後の顧客基盤はさらに強化される見込みで今後のシナジーも期待できます。(ZホールディングスとLINEの経営統合が完了 2021年3月1日)
伸びしろが大きく、先行者の利益もまだ残っているPayPayモールをタイミングよく活用することで新しい顧客接点を増やしていきたいところです。
PayPayモールの強み
まず、PayPayモールにおいては独自の経済圏におけるポイントロイヤリティプログラムが提供されています。
こうしたグループを一体で活用することによってさらに割安にサービスを提供できることが強みとして挙げられます。
また、閲覧・購入履歴をもとにAIでの最適レコメンドの機能も有しています。
さらに、独自のアルゴリズム・パーソナライズされたランキング機能、VRを活用した購入前体験など最新の機能を多数揃えています。
加えて、ヤフー原資負担の大型セールや各種クーポン・ボーナスキャンペーンなどのイベントを多数提供していることも魅力と言えます。
今後の展開とX(クロス)ショッピング
2020年3月に、ヤマトホールディングスとZホールディングスの提携が合意されました。(Zホールディングス、物流・配送の強化に向けた新たなコマース戦略を発表 2020年3月24日)
これにより、実店舗とオンラインをつなげて成長を狙うソリューションとしてX(クロス)ショッピング構想を掲げ、PayPayモール上で実店舗在庫情報の連携を実施することで、出店ストアの実店舗にある商品の購入を可能にさせていく方針などが示されました。
ブランドメーカーが販路を拡大していく上でぜひ活用したい内容と言えるでしょう。
以上、PayPayモールの特徴と今後の展開についてお届けしました。
ぜひ、急成長のPayPayモールを積極的に活用し、競合との差をつけ新サービスの展開へ乗り遅れないようにしましょう。