公開日:2020年11月3日

2021年、Amazon市場の成長に求められる企業の戦略とは?

2021年Amazon市場の成長に求められる企業の戦略とは?

当社は、メーカー・ブランドのAmazon(アマゾン)の運用代行、広告運用代行を一層強化しておりますが、今回は、株式会社いつも.のAmazon支援グループの丸山さんに「2021年のAmazon市場の成長に求められる企業の戦略」についてインタビューしました。そして、2020年のAmazonの市場動向と、2021年に企業は何に注力していけばいいのかをまとめました。

2020年、Amazonの動向を振り返って

2020~2021年の振り返り
2020~2021年の振り返り

2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、Amazonに限らずネットにシフトする店舗が増えました。消費者が、これまで店舗で買っていた商品、とくに消費財(シャンプー・化粧品・食品)をネットで買うようになり、これが3月頃から顕著にデータに出ています。

丸山さん
丸山さん
今まで実店舗に使っていた広告費やメディア費を、AmazonなどのECサイトに多くかける企業が増えたように感じます。さらに、「ネットの方が売れる商品もある」と気付いた企業も増えました。

これまでよりも総合的に広告費を使う企業が増えたことが、2020年の大きな変化になりました。しかし、自然と広告費の単価が高くなり、競争が始まるため、今後一部の企業は、費用対効果が悪くなることも考えられます。

2020年に変わったAmazonの仕様

日々変わるAmazon仕様ですが、直近で大きく変わったことについて共有します。

大きく変わったこと①:イベント

通常は7月にプライムデーが開催されていましたが、2020年は3ヵ月後ろ倒しの10月に開催されました。これは、企業的にもプラス面とマイナス面があったようです。

まずマイナス面として、クォーターで予算をとっているところが多いため、10月開催のプライムデーに十分訴求できなかった企業もいらっしゃいました。さらに、Amazonの確定情報が入ったのがイベント開催の1ヵ月前でしたので、この時期は情報が錯綜していました。

一方でプラス面として、後ろ倒しになったことで、業績を持ち直せた企業も多くありました。7月に予算を持ち直して、多くの企業がセールに参加できたこともあり、今回のAmazonセールの出品数は過去最高の数字になりました。

参考:https://amazon-press.jp/Top-Navi/Press-releases/Presselist/Press-release/amazon/jp/Prime/PrimeDay/2020/WrapRelease20201015/

大きく変わったこと②:広告

これまでベンダーしか使えなかったスポンサーディスプレイが、セラーでも使えるようになりました。出せる広告の種類が多かったり、ページでも画像付きの説明文があったりと、ベンダーの方が優位性がありましたが、セラーでも使えるようになって垣根がなくなってきました。

丸山さん
丸山さん
出品者さんが増え、市場規模が大きくなったこともあり、広告のCPC(クリック単価)が上がってきました。
これまで予算分を出稿していたらそれなりの効果があったことが、そうもいかなくなってきた…ということでしょうか?
いつもくん
いつもくん
丸山さん
丸山さん
そうですね。だからこそ、その予算をどういうところから、どういう目的で取るのかを設計をちゃんとしていかないと、効果が出にくくなってきています。

広告の設計について、これまでは多くの企業が費用対効果を重視していましたが、最近では認知度拡大が理由の店舗が増えてきました。メーカーさんの広告費の在り方も、EC事業部で扱っていた広告費が、メディアグループで扱うように変化している企業もあります。

丸山さんは「Amazonはメディア化していると考えて、企業の動きも変わってきている」と話します。

2021年に予測される、仕様変更の傾向とは

株式会社いつも.のAmazon支援グループの丸山さん
株式会社いつも.のAmazon支援グループの丸山さん

丸山さんが予測する、2021年のAmazonの仕様変更の傾向について聞きました。

Amazonの中でどれだけブランディングできるか

アメリカでは、バナー広告の中に動画を当てはめる事例があります。日本にもいずれやって来るのではないか…と話します。Amazonの中で「知ってもらう」場として活用していくことが重要になっていくと予測します。

Amazonのブランドサイトで、お店のファンづくりが重要になってくる

メーカーが自ら打ち出したい商品バナーを設置できるようになったことで、「商品を買う場所」から、「ブランドを知ってもらう場所」に変化していくと予測します。

丸山さん
丸山さん
個人的には、楽天のように「Amazonの中のこの店舗さんの商品」と、自分たちのお店のファンになってもらいやすい仕様になったら、もっと良いのかなとは思いますけどね。スッキリ見える部分がAmazonの良さでもあるので、難しいと思いますけどね…。

日々変わるAmazonで、新規参入や中小企業ができることとは

広告やAmazon Prime、Amazon’s Choiceなど、体力のある店舗がどんどん強くなる設計のAmazonで、新規参入や中小企業ができることは何でしょうか?ポイントをまとめました。

POINT①:追加仕様は、どんどん取り入れていく

Amazonで追加される仕様は、効果があると見込んで取り入れているので、他の企業よりも早く取り入れることが大切です。

POINT②:広告はきちんと設計

広告を出す時季やセールに出す商品を厳選するなど、どんな人にどんな方法で訴求していくのかをきちんと設計していくことが大切です。

 

 
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Amazon専門チーム
Amazon専門チーム
  
株式会社いつもが誇るAmazon専門チームが、Amazonにおける最新の集客支援の施策や運用のポイント、広告戦略についてお送りします。

Amazon専門チームは、Amazon専門のマーケティングセンターとして、全国のAmazon運営企業から大手メーカーまで豊富な実績を有しています。Amazon社内の担当者と都度打合せを行っており、現在のAmazonの動向や今後の動きなどを把握し、「今」ではなく「その後」の動きに合わせた対策を行うことができるのが強みです。

本ブログでは、米国での最新事例から、今後日本でも起こるであろうAmazonでの対応策まで、幅広くお伝えします。

Amazon支援グループ 事業責任者
丸山 晃一

Amazon(アマゾン)専門のコンサル・広告運用・運営代行サービスはこちら

amazonの今後の戦略に関するよくある質問

 

amazonにて今後企業が考えるべき戦略とは?
新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者がAmazonに限らず消費財の購入を店舗ではなくネットで購入する傾にシフトしております。
そのため総合的にamazon内の広告費を使う企業が増えたことが、コロナショック以降の大きな変化となります。
今後はさらに広告費の割合が高くなることが予想され、さらなる競争が始まるため、一部の企業は、「ACoS(広告売上高比率)」が悪化することが考えられます。
企業は広告周りの戦略の構築が急務となります。
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