2020年03月02日

世界最大級のネットショップ展示会IRCE

今回はシカゴで開催された、当社が日本独占公式パートナーを務める世界最大級のネットショップのカンファレンスとエキシビション「IRCE2013」に訪問して、興味深かった点についてご説明しようと思います。
「IRCE2013」は(2013年)6月4日~7日の4日間開催されました。初日(4日)と最終日(7日)は、技術分野や検索市場、モバイル、ソーシャルなどいくつかのテーマに分かれた分科会がメーンになっており、実質的には5日と6日の2日間が本番と言えます。5日のオープニングでは楽天の三木谷浩史社長が登壇し、楽天がなぜ日本で成功しているのか、どうやって売っているのかについてページ構成やポイント、競合との差別化策などを挙げながら説明しました。三木谷社長の後にはアメリカのゴア元副大統領の講演も行われました。

 

通販でのチャネルの変遷について

今回、私が「IRCE2013」で聞いた話の中で印象に残ったことを説明するために、まず通販における“チャネルの移り変わり”について少し触れようと思います。
最初は「シングルチャネル」で、顧客はカタログを見て商品を購入するというシンプルなものでした。次に「マルチチャネル」として、カタログだけでなくテレビやインターネットなどを通じて複数のチャネルに対応していきます。その後「クロスチャネル」の時代です。これは例えばカタログに掲載したQRコードを経由してモバイルに顧客を誘導するような仕掛けで、導線の入口と出口のチャネルが異なるというものです。
そして現在です。「オムニチャネル」の到来となります。これは簡単に言うと、実店舗でもパソコンでもスマートフォンでも、顧客がどのチャネルにアクセスしたとしても、同質のブランド体験ができるという世界観です。日本でも百貨店などでオムニチャネル化への動きが見られます。ではこの「オムニチャネル」について、デルの事例を取り上げたいと思います。 

 

デルが実施しているモバイル戦略

デルは2010年にまずモバイルでサイトを閲覧できるようにします。アメリカの場合はガラケーがありませんから、この段階でスマートフォンに対応しています。加えてモバイルのショートメールを使ったメールマーケティングも開始します。2011年にはモバイルの見栄えをよくして、アプリも作りました。2012年にタブレットに対応します。その結果2013年には、21カ国から顧客を獲得して、モバイル経由の売り上げが大幅に伸びました。年間を通じて最も販売が伸びる2012年の4Q(10 ~ 12月)と同じ売り上げを、2013年の1Q(1~3月)にも獲得することができました。
デルが行った対策ですが、モバイル(スマートフォン)画面に設置されている「PCページを見る」というボタンがどのくらいの割合で押されているかを測ったようです。このボタンを押すということは、今のスマホ版のサイトに満足していないということです。スマホ版サイトではコンテンツが足りないので、そこを改善しないといけないということです。
これと同じ動きが日本のネットショップで見られます。スマホ対策を行っていない会社さんでは、昨年に対してスマホページの転換率が1ポイント程度落ちています。昨年まではスマホに最適化しているページがまだ少なかったですが、現状はかなり増えてきました。そのためユーザーも最適化されていないと「見づらい」となり、離脱しているのだと思われます。デルでは、こうした事態を避けるために随時スマホサイトを改善して、コンテンツをどんどん追加しています。加えて、どのデバイスで見てもしっかり閲覧しやすいということを徹底的に行っているようです。

 

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