公開日:2022年9月26日

【EC担当者必見!】新生Yahoo!ショッピングの特徴と出店するメリット・デメリットを解説

【EC担当者必見!】Yahoo!ショッピング開業方法と出店するメリット・デメリットを解説!

2022年10月中旬に、現在の「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」が統合され、「新生Yahoo!ショッピング」が誕生する予定です。今回は、新生Yahoo!ショッピングに至った背景から出店方法まで解説いたします。
販促機能やイベントも刷新される予定のため、事業主様だけでなくEC担当者の方もぜひチェックしてください!

新生「Yahoo!ショッピング」の特徴と再統合の背景を解説!

「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」が統合する狙いとは?

ヤフー株式会社は、2022年10月より新生Yahoo!ショッピングを提供します。この新生Yahoo!ショッピングの特徴は以下の通りです。

 

  • PayPayモールで培ったデザイン性や検索機能などの利便性
  • 「従来のYahoo!ショッピング」の強みであるユーザー数
  • ユーザーから支持されている、優良ストア基準の向上
  • 当日から翌々日までに配送する優良配送の強化

 

再統合に至った背景として、PayPayモールの提供開始時に想定していた以上に、Yahoo!ショッピングの集客力が根強かったことが挙げられます。
実際に弊社のお客様からも、「Yahoo!ショッピングが7~8割のトラフィックを占めていた」という話をよく耳にしていました。そこで、ロイヤリティやデザイン性、検索機能の高さを強みとするPayPayモールと、集客力の高いYahoo!ショッピングを掛け合わせることで、より顧客満足度の高いサービスの提供を目指したのではないでしょうか。

次の章からは、「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」それぞれの特徴を説明していきます。

Yahoo!ショッピングの特徴と利用者層について

Yahoo!ショッピングの最大の特徴は「個人も法人も無料で出店できる」ということです。「eコマース革命」とも呼ばれており、「初期費用」「毎月の固定費」「売上ロイヤリティ」がすべて無料となっています。

Amazon、楽天市場、ZOZOTOWNと比較しても出店ハードルが低いことから、商品数と出店数が最も高いショッピングモールの立ち位置を確立しています。

利用者層は、20~30代が最も多く、「年齢層はAmazonよりも高く、楽天市場よりもやや低め」といった印象ですが、2020年以降は40~50代のECサイト利用者も増えてきました。

また、2021年後半から付与ポイントを「Tポイント」から「PayPayボーナス」に変更、LINE株式会社との統合、ヤマト運輸と提携したフルフィルメントサービスなど、より幅広いユーザー層の獲得と事業者向けサービスの向上に力を入れています。

PayPayモールの特徴と利用者層について

続いてPayPayモールについて説明します。PayPayモールの特徴は、「厳しい条件をクリアした優良店のみが出店できる」ということです。

利用者目線では、厳選された店舗のみという「ワンランク上」の買い物が体験でき、事業者目線ではPayPayモールへ出店すると、自動的にYahoo!ショッピングにも出店されるので、自店舗への導線が二倍になることがメリットです。

一方で、Yahoo!ショッピングでは廃止された売上手数料(PRオプション)が一律3%かかることが出店者側のデメリットとして挙げられます。

2大モールが統合することで生まれ変わること

Yahoo!ショッピングとPayPayモールの再統合で生まれ変わることは、以下の3点と考えております。

 

  1. 販促機能が拡充
  2. サムネイル画像のレギュレーション変更
  3. 優良店の基準変更

 

販促機能が拡充

1点目の販促機能の拡充については、「プロモーションパッケージ」と呼ばれるサービスが加わります。

このプロモーションパッケージは、PRオプションに加えて新設される販促機能で、「検索結果の露出UP」などの露出強化や、販売実績を基にしたデータ分析が可能な「プレミアム統計」を利用することができます。

さらに、ヤフーが設けた基準をクリアした「優良店」には、上位グレードの「プロモーションパッケージゴールド特典適用プラン」も用意され、「専用ヘルプデスク」や「優良配送遅延のユーザー補償」も提供するそうです。

サムネイル画像のレギュレーション変更

2点目のサムネイル画像のレギュレーション変更は、「テキスト占有率が20%以下」「背景画像は写真背景や単⾊⽩背景のみ」「枠線なしの商品画像を登録」「中央配置」が定められます。

これまでYahoo!ショッピングには上記のようなレギュレーションは無く、PayPayモールの流れを踏襲した形です。Yahoo!ショッピングのみに出店していた事業者や、新生Yahoo!ショッピングへこれから開業予定の企業様は、今からしっかりと準備をしてきましょう。

優良店の基準変更

3点目の優良店の評価基準は、新生Yahoo!ショッピングでは今まで以上に優良店が重視されそうです。この優良店になるためには、「優良配送注文数シェアが50%以上」「総合評価が12点以上」「優良店評価項目が一定水準を超えている」という基準が追加されます。

2021年から段階的に、優良配送に力を入れていたYahoo!ショッピングですが、2022年8月~9月にかけて更に大幅な仕様変更を予定しています。9月以降は、特定のキーワードやカテゴリでの商品の表示順番は、デフォルトで優良配送順に変わりますので、優良配送の対応はマストになるでしょう。

Yahoo!ショッピングに出店するメリット・デメリット

法人・個人事業主が出店するメリット

何といっても出店メリットは、「コストの安さ」です。
成約毎にポイント分や決済手数料はかかりますが、出店料や売上ロイヤリティは無料ですので、約6.74%のみで済みます。これは、楽天市場やAmazon、ZOZOTOWNと比べても約半額です。

また、商品ページの自由度が高く、自社ECサイトやECプラットフォームへのリンクも掲載できるのでYahoo!ショッピングから複数の販売チャネルを確保できることも挙げられます。
(※ただし、今後変更になるかもしれません。随時レギュレーションはチェックする様にしましょう。)

法人・個人事業主が出店するデメリット

出店デメリットは、参入ハードルが低いため、「競合が多い」ということです。
ライバルが多い分、広告費に力を入れる必要があるので集客とコストのバランスを慎重に検討していく必要があります。

また、アフィリエイト経由で売上を獲得した際や、クレジットカードやデビットカード決済など決済方法によっても手数料が細かく設定されています。
出店前に必要な費用だけでなく、売り上げた際に発生する費用もしっかりと把握しておくようにしましょう。

Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすポイントを紹介!

新規顧客を獲得する方法

新規顧客を獲得するためには、以下の4点を意識するようにしましょう。

 

  1. 検索対策
  2. 広告運用
  3. 優良配送
  4. ランキング上位表示

 

1つずつ説明していきます。

検索対策

1点目の「検索対策」については、

商品名 > 商品情報 > キャッチコピー

の順番で優先的にキーワードを設定するように意識しましょう。キーワードは、Yahoo!ショッピング内の「サジェストキーワード」や競合店舗が商品名の後に設定している「競合キーワード」から選定していくことがおススメです。

現状のアルゴリズムでは、商品名が最優先となっていますので、「商品名に重複なく」キーワードを追加するように意識してください。

広告運用

2点目の「広告運用」では、「ストアマッチ広告」を必ず実施するようにしてください。
ストアマッチ広告とは、Yahoo!ショッピング広告の中の広告形態の1つで、出店している方なら誰でも利用できるクリック課金型の広告です。

クリック課金型広告とは、広告がクリックされた回数に応じて料金が発生する広告で、クリックされない限り費用は発生しません。最低10円(※)から広告掲載が可能です。
(※2022年10月3日以降、25円に変更されます。)

最近は、メーカー限定の「メーカーアイテムマッチ」、Yahoo! JAPANのWEB検索結果の上部に大型バナーを掲載する「ブランドサーチアド(BSA)」を店舗運用が可能になる動きがありました。急速に広告の種類が豊富になりましたが、まずはストアマッチ広告から始めることをおススメします。

優良配送

3点目の「優良配送」については、前述した通り近年非常に力を入れている部分です。優良配送は、「商品」「エリア」「曜日」単位で設定できますので、可能な範囲から取り組むように意識してください。

ランキング上位表示

4点目は「ランキング上位表示」です。楽天市場と比較すると、ECプラットフォームTOPからランキングまでの導線がYahoo!ショッピングはやや乏しいですが、1位をキープし続けることは売上に繋がります。まずは1位を獲ること、そしてその1位をキープし続けることを目指しましょう。

商品ページを最大限活用する

出店している自社商品の商品ページの作り込みも欠かせません。
特に意識したい3点を紹介します。

 

  1. 商品画像
  2. 商品詳細
  3. 回遊導線

商品画像

「商品画像」は、掲載ページに最大20枚掲載することができます。可能な限り登録することが望ましいですが、その際に「正方形の画像にする」ということも意識しましょう。

商品詳細

「商品詳細」は、ページの核になる箇所です。しかし、スマートフォンからアクセスするとWebブラウザ・アプリどちらも「詳細を見る」をタップしないと表示されません。そのため、実は全体の1割弱のスマートフォンユーザーしかアクセスしていません。

ただしこの1割のユーザーは、あなたの商品が気になってわざわざタップしているので、「詳細を見る」以前に目を引くバナーやカラーリングを設置して、タップした先にも情報をしっかりと盛り込むことで購入に結びつけるようなページ作りを心がけてください。

回遊動線

「商品詳細」の中に、「回遊導線」を設置する必要があります。これはブラウザやアプリで設置できる箇所が少ないために消去法で商品詳細の中に設置することになるためです。予め知識として覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
2022年10月からPayPayモールとYahoo!ショッピングは統合(再統合)され、「新生Yahoo!ショッピング」が誕生します。

今まで出店されていた事業者様も、これから開業予定の方も、PayPayモールの要素が踏襲されていることや、より優良店、優良配送が重視されるようになることなど、新生Yahoo!ショッピングの特徴を理解することが大切です。

特徴を把握した後は、売上を伸ばしていく方法を実践してください。本記事では、「新規顧客の獲得方法」と「商品ページの活用補法」に分けて解説しております。実践される際は、今一度この記事を読み返していただくことをおススメします。

また、株式会社いつもでは、Yahoo!ショッピングに関する総合支援サービスも提供しています。まずはお気軽にお問い合わせをいただけますと幸いです。

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Yahoo!ショッピングに関するよくある質問

 

「新生Yahoo!ショッピング」とは何ですか?
従来の「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」の強みをかけ合わせた、新たなYahoo!のECプラットフォームです。2022年10月から開始されます。
新生Yahoo!ショッピングと今までのYahoo!ショッピングの違いは何ですか?
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