Amazonで出品停止を未然に防ぐ方法とは?原因や解除のやり方を紹介
Amazonでは、正確な商品情報が記載されていない場合などに「出品停止」になるケースがあります。
- 「Amazonから出品停止の連絡がきてしまった」
- 「出品停止を解除したいのに、原因や対処法がわからない」
などでお困りの方も多いと思います。
本記事では、Amazonで商品が出品停止になる原因や解除のやり方をご紹介します。
出品停止のまま対処しない場合、再出品ができなくなったり、そもそも売上につながらないことから販売機会の損失になってしまいます。
出品停止になった場合は、早めに原因を突き止めて対処することが必要です。
本記事を参考に、出品停止を解除していきましょう。
Amazonで自社商品が出品停止になる原因まとめ
Amazonで出品停止が起こってしまう原因としては、以下5つのケースが挙げられます。
- 正確な商品情報が記載されていない
- Amazonの参考価格(適正価格)に合っていない
- アカウントのパフォーマンスが悪い(クレームが多い)
- メイン画像など規約に遵守していない
- 薬機法に抵触している
それぞれの原因について解説します。
正確な商品情報が記載されていない
Amazonでは、商品の情報が正しく記載されていない場合、出品停止となるケースがあります。
たとえば、商品説明が不足した状態では、購入者にとって知りたい情報が正しく提供されていないとみなされ、出品停止となる恐れがあります。正確な情報が入力されているかを確認しながら、作業を進めるようにしましょう。
Amazonの参考価格(適正価格)に合っていない
Amazonの参考価格(適正価格)に合っていない場合は、出品停止またはカートへの追加が制限されるなどの問題が発生する可能性があります。
カートへの追加が制限されると、出品はできているものの、カートが取れていないという状況に陥ります。そのため、お客様にとってどこから購入すればいいのかがわからないような状態になります。
カートへの追加が制限されると、ほとんど売れない可能性がある状況になってしまうので、注意が必要です。
出品停止になった場合も、カートへの追加が制限された場合も、販売価格を変更することで問題を解決できます。
出品停止やカートへの追加制限がされないためにも、適正価格を設定することが重要です。
アカウントのパフォーマンスが悪い(クレームが多い)
アカウントのパフォーマンスが悪い(クレームが多い)場合も、出品停止になる可能性があります。
Amazonでは、パフォーマンス指標というものが定められています。この指標を著しく下回ると出品停止やアカウントの停止につながります。
パフォーマンス指標には、以下のような項目が含まれます。
- キャンセル率
- 出荷遅延率
- 購入者からの出品者評価
- 注文不良率
たとえば、在庫不足による出品者都合のキャンセルや出荷遅延、顧客満足度が低いようなことがあると、パフォーマンス指標に届かなくなってしまいます。そのため、評価を落とさないためにも在庫管理や顧客対応に注力しましょう。
パフォーマンス指標はセラーセントラルから確認できます。数値が悪くなってしまった時は、早めに要因を確認して対応することが必要です。
ちなみに、在庫切れが引き起こすリスクは出品停止だけではありません。広告が非表示になったり、自然検索への悪影響が生じるなどさまざまなリスクがあります。
在庫切れによる問題と解決方法については、別の記事で解説しておりますので、こちらも参考にご覧ください。
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関連記事:【Amazon】絶対に避けたい在庫切れリスクと要因、解決方法を解説 | ECマーケター by 株式会社いつも
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メイン画像など規約に遵守していない
メイン画像など規約に遵守していない場合も、出品停止になる恐れがあります。
Amazonでは、販売する上で必ず守らなければいけない規約が多く存在します。中でも、サムネイルとなるメイン画像については結構チェックされている部分です。
そのため、メイン画像がルールに沿っていない場合は、出品停止になる可能性があります。
Amazonが推奨するサイズになっているか、背景が白抜きの画像で作成されているかなどを規約を参考に確認するようにしてください。
また、メイン画像の規約違反を行うと、出品停止になってしまうだけではありません。検索対象外になってしまい、そもそも商品が売れないような状態になってしまうケースもあります。
ちなみに、メイン画像以外でも、Amazonの規約を守れていない場合は、出品停止になってしまう可能性があります。その他の記載情報についても、規約を遵守しているか確認することをおすすめします。
薬機法に抵触している
販売している商品によって異なりますが、薬機法に抵触してしまった場合は、出品停止や最悪の場合に商品が削除されるケースもあります。
薬機法とは、医薬品や医療機器などの安全性の観点から定められた法律です。規制対象になっている商品を取り扱う場合は、広告規制などさまざまなルールを守らなければいけません。
Amazonでは、近年、薬機法の取り締まりに対して厳しくなっています。そのため、薬機法的には問題ない表記だったとしても、Amazon側の判断によって出品停止になってしまうケースも少なくありません。
そもそも、Amazon上では、特定のキーワードがNGになっている場合もあります。キーワード自体が引っかかってしまって、出品ができないケースもありますので注意しましょう。
また、最近では薬機法以外にも、景品表示法(景表法)の観点から指摘があり、出品停止になってしまうケースも多くなっています。
Amazonの規約もそうですが、薬機法や景品表示法(景表法)といった法律にも十分注意して商品情報を掲載することも重要です。
Amazonで出品停止になった場合の解除方法
ここまで、Amazonで出品停止になってしまう原因について解説してきましたが、実際に出品停止になった場合はどうしたらいいのでしょうか。
Amazonで出品停止になった場合は、以下の対応が必要です。
- 「出品キャンセルのご連絡」メールの通り対応を行う
- Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせる
それぞれの対処法について、解説します。
「出品キャンセルのご連絡」メールの通り対応を行う
出品停止になってしまった商品に関しては、メールやセラーセントラルのパフォーマンス通知で確認ができます。
メールの場合は、「出品キャンセルのご連絡」のようなタイトルでメールが届くので、メールを見ながら対応を行うことが必要です。
メールを確認すると、出品停止になった理由などがわかります。
基本的には、以下のような内容が記載されているケースが多いです。
- 出品停止や削除に至った理由
- 出品者側で必要な対応内容
メールには、商品が削除になった理由が記載されているだけではなく、出品者に対応してほしい内容も記載されている場合があります。
たとえば、FBAを利用している場合は返送依頼を行ってくださいといった指示や、出品者出荷の場合は、通知の何時間以内には出品を終了してくださいといったような案内などです。
まれに、具体的な修正内容がメールでは判断がつかない場合があります。ですが、修正内容の判断がつく場合には、メールの内容通りに修正をすることで、出品再開になるケースもあります。
Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせる
出品停止を解除するために、Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせるという方法もあります。
前項では、メールの通りに対応を行うことで、出品停止を解除できると解説しました。しかし、届いたメールによっては、具体的な修正内容の判断がつかない場合もあります。このようなケースの場合も、Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせることで解決します。
Amazonのテクニカルサポートには、さまざまなケースで問い合わせが行われています。
以下はその一例です。
- 修正内容を問い合わせる
- Amazonからの指摘された内容がない場合、その趣旨を連絡する
- 出品再開の依頼を行う
このように、不明点や相談したい事柄がある場合は、Amazonのテクニカルサポートに早めに連絡するのが良いでしょう。悩むよりも簡単に不明点がわかる場合があります。
また、メールで通知された修正が完了した場合も、最後はAmazonのテクニカルサポートに連絡するように記載されているケースがほとんどです。
結局、Amazonのテクニカルサポートに連絡するのであれば、最初から修正内容をテクニカルサポートに聞いてしまった方が早く出品再開まで至る場合もあります。状況に応じて、テクニカルサポートを活用しましょう。
しかし、Amazonのテクニカルサポートに連絡しても、修正箇所をすぐに教えてくれなかったり、返事が遅い場合もあります。もし時間がかかっているようでしたら、催促を行ったり、別の内容でサポートに依頼をすることがおすすめです。
また、修正を行っても、1回目の指摘と2回目の指摘が異なり、なかなか出品再開に至らないケースもあります。
出品再開に至るまでは、テクニカルサポートとの連絡が途切れないように、毎日2〜3回程度チェックしてもらうような頻度でやり取りを行うようにしましょう。
出品停止を未然に防ぐ方法
出品停止を未然に防ぐためには、以下の方法があります。
- 商標権や知的財産を侵害する商品を扱わない
- 複数アカウントで出品しない
- Amazonの規約を厳守した商品ページで販売する
基本的に、Amazonの規約に違反しないようにすることが、最大の防御策です。
現在、取り扱っている商品や掲載している内容に関して問題がないか、改めて見直しを行いましょう。
商標権や知的財産を侵害する商品を扱わない
Amazonでは、知的財産権や商標権について、フォームから申し立てができるようになっています。そのため、知的財産権や商標権に違反してしまう場合は、すぐに出品停止の処置が取られてしまう場合があります。
たとえば、第三者のイラストや写真を無断で使用している場合や、正式な商品のブランド名ではない名前で販売していたりするケースです。当たり前ですが、商標権や知的財産を侵害するような商品を取り扱わないことが重要です。
また、Amazonでは、並行輸入品と正規輸入品で商品詳細ページを分ける必要があります。このようなルールも、しっかりと守っていないと申し立てをされてしまい、出品停止の処置を取られてしまう場合があります。
複数アカウントで出品しない
Amazonでは、一般的に出品者が複数のアカウントを所有することは規約違反です。そのため、複数アカウントで出品した場合は規約違反となり、アカウント停止などの処置が行われる場合があります。
Amazon seller centralの利用規約内にある「出品者行動規範」によると、2つ目以降のアカウントを開設する場合は、正当な理由がある場合のみ許可されます。
たとえば、複数のブランドメーカーを所持していて、それぞれが別々のビジネスを行っているようなケースや、異なる法人で商品を作っている場合などがあります。
複数アカウントを所持したい場合は、規約を確認して違反にならないように運用することが必要ですので注意してください。
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引用:Amazon seller central「出品者利用規約および出品者行動規範」
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Amazonの規約を厳守した商品ページで販売する
出品停止を未然に防ぐためには、Amazonの規約を厳守した商品ページで販売することが最大の防御策です。
先ほど、メイン画像が要因で出品停止になってしまったケースについて解説しました。当然ですが、メイン画像以外の項目も規約に沿っていなければ、出品停止になってしまいます。そのため、Amazonの規約を確認して商品登録を行っている方が大半を占めていると考えています。
しかし、実は出品停止になる理由に「今まで問題なかった項目が、急にAmazonの規約で違反になってしまった」というケースも少なくありません。
はじめに規約を厳守していたからといって、問題がない訳ではありません。そのため、規約に関する変更メールがきていないか、パフォーマンス通知に問題がないかを定期的に確認することをおすすめします。
まとめ
Amazonでは、多様な原因から出品停止になる恐れがあります。
そのため、以下のような観点で確認することが必要です。
- 正確な商品情報が記載されているか
- 価格が適正価格になっているか
- アカウントのパフォーマンスなどに問題はないか
- Amazonの規約を遵守しているか
- 薬機法や景品表示法(景表法)に抵触していないか
万が一、出品停止になった場合は、メールの内容に沿って修正を行ったり、Amazonテクニカルサポートに問い合わせることで解決します。早めに問い合わせるようにしましょう。
また、出品停止になってしまうと販売機会の損失だけではなく、その他のデメリットが生じてしまう場合があります。
たとえば、商品ページ広告が非表示になってしまったり、自然検索の順位が下がるなどです。
出品停止によって、中長期的な悪影響が発生してしまう場合もありますので、規約違反を行っていないかを確認するようにしましょう。また、そもそも出品停止されにくい商品を扱うこともポイントです。
本記事を参考にして出品停止を未然に防ぎ、Amazonでの売上拡大を目指していきましょう。
Amazonの出品停止に関するよくある質問
- Amazonで出品停止になる原因には、何がありますか?
- Amazonで出品停止になる原因には、以下の項目があります。
・正確な商品情報が記載されていない
・Amazonの参考価格(適正価格)に合っていない
・アカウントのパフォーマンスが悪い(クレームが多い)
・メイン画像など規約に遵守していない
・薬機法に抵触している購入者が求めている正しい情報を記載し、Amazonで定められている規約やルールを厳守することが重要です。
- Amazonで出品停止になった場合、どうすれば良いですか?
- 出品停止になった場合は、以下の対応を行いましょう。
・「出品キャンセルのご連絡」メールの通り対応を行う
・Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせるメール内には、出品停止になった理由や改善策が記載されている場合があります。メールの内容に従って商品ページなどの修正を行ってください。
明確な理由や改善策がわからない場合は、Amazonテクニカルサポートへ連絡しましょう。Amazonテクニカルサポートでは、原因の解明や修正確認、再出品申請を行うことができます。