公開日:2023年8月4日

メルマガの上位相関!?楽天市場でLINE公式アカウントを活用する方法

メルマガの上位相関!?楽天市場でLINE公式アカウントを活用する方法

近年、ECサイトにおけるマーケティング手法は多岐に渡ります。その中でも一際注目されているのが、LINE公式アカウントの活用です。特に、楽天市場との連携により、さらなる効果を引き出すことができます。本記事では、そんな楽天市場でのLINE公式アカウントの活用方法について詳しく解説します。

RMS(Rakuten Merchant Server)の機能を最大限に活用し、メルマガ配信とは何が違うのか、どのように効果測定を行うのか。また、友達追加を増やすためのポイントや、配信タイミングなど、具体的な活用法まで幅広くご紹介します。

これから楽天市場での販売を考えている方、すでに販売を行っているがさらなる集客方法を模索している方はもちろん、LINE公式アカウントをより効果的に運用したいと思っている方にも役立つ内容となっています。一緒に楽天市場とLINE公式アカウントの可能性を探ってみましょう。

楽天市場で必ず使用したいRMSとは?


楽天市場で販売するなら、必ず利用したいツールがあります。それが「RMS(楽天マーチャントサーバー)」です。RMSは、楽天市場の出品者をサポートするためのシステムで、商品登録や在庫管理、販売実績の確認などを一括して行うことができます。

また、RMSには「R-SNS」という機能も装備されています。これは、楽天市場のショップからLINE公式アカウントを通じて、商品情報やキャンペーン情報を発信することができる機能です。R-SNSを利用すれば、ユーザーとのコミュニケーションが一層深まり、購買意欲の向上につながる可能性があります。

ちなみに、楽天市場では、楽天外への誘導・リンク設置等は原則禁止となっていますのでご注意ください。楽天市場内から各種SNSへ導線を設置する場合には、この「R-SNS」への申し込みが必須となります。

R-SNSでは利用SNSの数に関わらず一律で月額固定費3,000円(税別、1年契約)(※)が発生し、LINE公式アカウントで有料プランをご利用する場合は別途追加料金が発生します。
※月額固定費は、2023年7月時点での情報です。

以下に、RMSの主な機能を表形式で紹介します。

このように、RMSは楽天市場での販売活動を強力にサポートします。次節では、メルマガ配信とLINE公式アカウント配信の違いについて詳しく見ていきましょう。

メルマガ配信とLINE公式アカウント配信の違い


メルマガとLINE公式アカウント、それぞれには配信方法と受け取り方の違いがあります。

まず、メルマガは電子メールによる情報配信で、楽天市場のユーザーに直接内容を伝えます。反面、配信した情報がすぐに確認される保証はなく、メールボックスの中に埋もれてしまう可能性もあります。

一方、LINE公式アカウントは、リアルタイムで情報を送ることがです。また、友達追加をしたユーザーに対して直接メッセージを送るため、確実に情報を届けることができます。しかしながら、「友達追加をする」というユーザーの行動が必要なため、その障壁をいかに下げるかが重要となります。

それぞれの特性を理解、適切な情報配信方法を選択することが、楽天市場での成功に繋がります。
なお、楽天市場でメルマガを最大限活用する方法は以下の記事で紹介しております。ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:https://itsumo365.co.jp/blog/post-19455/

楽天R-SNSを使用したLINE公式アカウントの効果測定の方法


楽天R-SNSを使用したLINE公式アカウントの効果測定の方法は以下の流れで行います。

1.タグ付きのURLを発行する
2.LINE公式アカウントから配信する
3.レポートで効果を検証する

それぞれの工程について説明していきます。

タグ付きのURLを発行する

楽天R-SNSを使用して、LINE公式アカウントの効果測定を行う際の最初のステップは「タグ付きのURLを発行する」ことです。具体的には、楽天市場の商品ページやショップページをLINE公式アカウントからリンクするためのURLを生成します。

まず、楽天市場のRMSにログインし、「メール・SNSマーケティング」をクリックした後、「LINE公式アカウント for R-SNS」を開きます。次に、「対象URL欄」をクリックし、リンクさせたいページのURLを入力します。そして、「メッセージタイプ」でLINE公式アカウントのメッセージタイプを選択します。例えば、通常のメッセージを対象URLとする場合は「通常メッセージ」を選びましょう。

LINE公式アカウントから配信する

タグ付きのURLを発行した後は、LINE公式アカウントから配信していきます。ただし注意点として、タグ付きのURLは長くなる傾向にあるため、メッセージにテキストとして貼り付ける方法はおすすめできません。

LINE公式アカウントから配信を行う際は、リッチメッセージやカードタイプメッセージの画像にリンクとして貼り付ける方法がおすすめです。テキストメッセージに貼り付ける時よりも見栄えがすっきりするほか、画像を使った視覚への訴求によってクリック率の向上が期待できます。

また、タグ付きのURLを短縮URLにして発行すると、トラッキング計測が保証されないため、画像にリンクを埋め込む形での運用がおすすめです。

レポートで効果を検証する

LINE公式アカウントでメッセージを配信した後は、「LINE公式アカウント for R-SNS」の「パフォーマンスレポート」のタブから効果検証を行いましょう。具体的には「月次主要指標」といったタブから、「売上=訪問者数×転換率×客単価」などの数値を確認することが可能です。他にも顧客属性が可視化できるため、LINE公式アカウント配信の取り組みを始めた月からどのくらい成果が出ているのかを確認できます。

また、「メッセージ効果推移」にタブを変更すると、メッセージ配信の効果測定を日次・月次で表示できます。さらに「メッセージタイプ別」や「購入者属性」といった切り口で効果を確認できるため、それぞれの配信における課題・改善点を洗い出せます。

LINE公式アカウントの「友達追加」を増加させるポイント


LINE公式アカウントの「友達追加」を増加させるポイントとして、以下の2つが挙げられます。

1.スマホ商品ページにバナーを設置
2.スマホ商品説明ページを最大限活用する

それぞれ詳しく紹介していきます。

スマホ商品ページにバナーを設置

スマートフォンでの購入者増加に向けて、商品ページにLINE公式アカウントのバナーを設置することが非常に効果的です。この方法は、購入者が商品に興味を示したタイミングで「友達追加」を促すことができ、顧客とのコミュニケーションを深める絶好の機会となります。

まず、スマホ商品ページに設置するバナーは、LINEのブランドカラーである「緑」を基調とし、明確なCTA(Call To Action:行動を促すメッセージ)を含めることをおすすめします。バナーには、「友達追加でお得な情報をGET!」といったメッセージを盛り込むと、一見さんからリピーターへとつなげやすくなります。

また、訪問者が商品ページを閲覧する際には、商品情報と共に目立つ位置にバナーを配置することで、LINE公式アカウントへの誘導を強化しましょう。その結果、LINE上でのコミュニケーションが増え、楽天市場での販売促進につながるはずです。

スマホ商品説明ページを最大限活用する

スマホ商品説明ページは、購買意欲を引き立てる重要なエリアです。ここにLINE公式アカウントへの誘導を設置することで、友だち追加を促すことが可能です。

まず、スマホ商品説明ページの冒頭部分に、LINE公式アカウントのバナーを設置しましょう。見てすぐに目に留まる位置にあることで、お客様の興味を引きやすいです。

また、商品説明文中や最後にも、LINE公式アカウントへの誘導を記載すると良いです。ここでは、「LINE公式アカウントにご登録いただくと、新商品情報や限定クーポンをお届けします」といった具体的な利点をアピールしましょう。

このように、スマホ商品説明ページを最大限活用し、LINE公式アカウントの「友だち追加」を促す工夫をすることで、顧客とのコミュニケーション機会を増やし、販売促進につなげることが可能です。

効果的な配信タイミングとは?


楽天市場でLINE公式アカウントを活用する際、配信タイミングは非常に重要です。LINEの利用状況には個々のライフスタイルによる差が大きいため、一概に効果的な時間帯を断定するのは難しいですが、一般的には、「昼休み時間帯」、「仕事帰りの夕方〜夜」、「休日の昼間」が有力候補とされています。

しかし、これらの時間帯も必ずしも全てのユーザーに適応するわけではありません。同業種の店舗でも、メルマガ会員が11時台に開封しやすいのか、13時台に開封しやすいのか、といった細かなデータは配信してみなければ分かりません。

配信内容やターゲットの生活スタイルに応じて柔軟に調整することが求められます。

まとめ

本記事では、楽天市場の販売におけるLINE公式アカウントの活用方法について解説しました。RMSと楽天R-SNSを駆使し、LINE公式アカウントからの配信で効果的なコミュニケーションを行うことが重要です。特に、URLにトラッキングタグを付けることで、配信の効果を具体的に測定することが可能となります。

また、「友達追加」の増加は、スマホ商品ページのバナー設置や、商品説明ページの活用により実現できます。配信タイミングについては、消費者の行動パターンを理解し、最適な時期に情報を提供することで、より効果的な結果を得ることができます。

楽天市場での売上向上、顧客満足度向上のために、これらの手法を活用し、常に効果測定と改善を行っていってください。

いつも. マーケティングチーム
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楽天市場でLINEを活用する際によくある質問と注意点

 

楽天市場においてメルマガとLINE公式アカウントどちらの方が効果がありますか?
一概にどちらが良いということはありません。メルマガ配信とLINE公式アカウント配信の違いも紹介しているのでぜひご確認ください。
楽天R-SNSを使用したLINE公式アカウントの効果測定の方法を教えてください。
効果測定の方法は、
1.タグ付きのURLを発行する
2.LINE公式アカウントから配信する
3.レポートで効果を検証する
の順番で行ってください。詳細は本記事をご確認ください。
楽天市場に出店していて、LINE公式アカウントを活用したい場合の注意点を教えてください。
楽天市場では、楽天外への誘導・リンク設置等は原則禁止となっていることです。そのため、楽天市場内から各種SNSへ導線を設置する場合には、「R-SNS」への申し込みが必須となります。
詳しくは本記事をご確認ください。
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