【EC初心者向け】多店舗展開が重要なたった2つの理由
多店舗展開が重要な2つの理由
①固定化が進む客層を獲得するためには早期の対策が必要
各モールは独自のポイントなどを発行し、顧客を囲い込んで独自の経済圏を作ろうとしている。また、近年は楽天市場やAmazonなどをECモール専用アプリで利用する消費者が増えているけど、アプリで買い物をするユーザーは、特定のアプリを継続的に利用する傾向が強いんだ。このように客層が固定化すると、各モールが抱えている客層にリーチするには、それぞれのモールに出店しなくてはならないよね。この客層の固定化は、スマホの普及に伴って今後もますます強まっていくだろう。
(株)ジャストシステムが2019年1月22日に発表した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年総集編)」によると、スマートフォンからECを利用する際に「ネットから購入する人」は36.6%に対し、「アプリから購入する」という人は63.4%と6割を超えているんだ。2017年4月度の段階で56.7%だったという数字を見ても、今もアプリを利用する人が増えているということがわかるよね。
②モール側の莫大な投資にただ乗りすることで成功確率が上がる
大手モールは圧倒的な集客力を持っているから、その集客力を利用した方が、成功確率が上がるんだ。
モール各社は、豊富な資金力を生かしてテレビCMやポイントキャンペーンなどを大々的に行い、「買い物の欲求が強い消費者」をモールに集めてくれる。多くのモールに出店することで、その圧倒的な集客力に「ただ乗り」できることになる。
大手モールは検索エンジン対策にも、莫大な投資を行っている。近年は検索エンジンで商品名などを検索すると、検索結果の上位には大手モールのページが表示されることが多い。広告枠にも、モールのキャンペーン広告などが目立つようになっている。
自社ECサイトを検索エンジンの上位に露出するような施策を行うのは、決して簡単なことではない。また、リスティング広告の人気キーワードの入札単価も最近はかなり高騰している。こうした傾向は今後も続くと予想されているから、自社ECサイトを持っている場合でも、出店可能なECモールへは全て出店して、新規顧客との接点を最大限に増やして売上を上乗せしていくことが、これからのEC戦略の基本になっていくだろう。
多店舗展開でターゲティングが容易に
先輩のワンポイントアドバイス
消費者は、数あるモールの中で「タコツボ化」しつつある。あらゆる層にめがけてECを展開したい場合には、各モールの特徴を理解することが重要だ。