若年層だけじゃない!?「タグる時代」の世代設定で気を付けたいこと
みなさん、こんにちは。ECマーケティング支援・D2C支援を提供する株式会社いつも.のコンサルタントです。
スマホの普及とともに若年層を中心にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用の拡大が顕著となりました。
そのような中、インターネット上での検索行動にも「ググる」から「タグる」といった変化が表れています。
しかし、変化が訪れているのは若年層だけでしょうか?
SNS利用率が増えている世代は「10代、20代」と思っていませんか!?
本記事では、ネット社会の到来から時を経て生じている全世代にわたる最新のSNSトレンドとそれに対する対策をお届けします。
高齢者のSNS利用が顕著に拡大
スマートフォンの普及と軌を一にするように利用が増加してきたのがSNSです。
しかし、多くの人のイメージではSNSは若年層を中心に利用が拡大しているというイメージをお持ちではないでしょうか?
実際に、若年層の利用率がより高いことは確かなのですが、近年では高齢者層においても急速にSNSの利用が拡大しています。
総務省の令和2年情報通信白書によると、年齢階層別SNSの利用状況は以下の通りとなっています。
年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況
出典:総務省 令和2年情報通信白書
上記のグラフの通り、2018年と2019年のSNSの利用率を年代別に比較したデータでは、全体としてたった一年で60%から69%に利用が急速に拡大しています。また、すべての世代において利用が拡大傾向にあることがわかりました。
世代別では、2019年において20代(87.1%)、30代(83.0%)、10代(80.5%)の順に利用率が高くなっています。
他方でより注目したいのは、高齢者層の推移です。
70代では23.6%から40.7%へと倍近い伸びを示し、80歳以上に至っては16.9%から42.8%へと2.5倍以上と全世代で最大の伸張を見せたのです。
増加の割合の観点では、若年層よりも高齢になるほどその増加率が顕著となっていることがわかります。
このことから、もはやSNSの利用の拡大は若年層に限ったことではなく、全世代において生じている現象であると言えます。
こうした中で情報を調べる際の方法が変化してきています。
変化するメディアの利用と検索行動
何か調べ物をしたいとき、GoogleやYahooなどの検索エンジンを利用する方も多いかと思います。
これがいわゆる「ググる」です。
ですがPCではなくスマートフォンでアプリを使ってSNSを閲覧する時間が増える傾向が強まるなかでSNSで情報を検索する際には、検索エンジンのように知りたいキーワードを入力するのではなく、自分の興味があるハッシュタグから始まる文字列を使用して検索します。
これが「タグる」という行動です。
SNS上で認知を広げるためには、単に有用な情報を投稿するだけでなく、検索してもらえるハッシュタグを設定する必要があります。特にインスタグラムはハッシュタグの検索機能しかないため、検索されそうなものを、可能な限り多く設定することが重要です。
「SNS対策は若年層向け」の発想の転換を
SNSの利用が若年層から高齢者層にまで広がってきているということは、タグって情報収集する傾向も若年層から高齢者層にまで広がりつつあるということです。
このため、SNSにおける各年齢層をターゲットにするマーケティングについても、若年層向けの商品から高齢者層向けにまで広げていくことが求められていると言えます。
SNSの広告マーケティングを展開する企業様は多く存在しますが、以上のような最新の世代間のトレンド変化を捉えて、世代設定を再度見直して戦略の策定を行っていきましょう。
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SNS利用の拡大に関するよくある質問
- 「タグる」とはどういう意味でしょうか?
- 「タグる」とはInstagramなどのSNSのハッシュタグを駆使して情報を検索すること。EC業界においても若年層を中心に検索エンジンを使用するのではなくSNSで商品を探す傾向が多くなっております。
- SNSの利用はどの年代で伸びていますか?
- SNSの利用の拡大は若年層に限ったことではなく、全世代において生じている現象です。
詳しくはサイトで説明しております。
https://itsumo365.co.jp/blog/social-media-generation-trend-ec-marketing/