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無人コンビニ!? 「amazon go」2号店 inシアトル現地レポート

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「デジタルシェルフ総研」世界の店舗視察企画。
世界で注目を集めるような面白い店舗など、現地から最新情報をレポートします。

今回ご紹介するamazon goは、Amazon.comが運営する無人コンビニタイプの食料品店です。

 

最初の店舗は2016年にAmazon本社内にオープンしており、今回視察したのは2号店にあたります。

消費者はレジに並ばず、商品をそのまま店内から持ち出すことで決済を完了することが出来るなど、

部分的に自動化されていることで世界中から注目されている新しい小売店舗です。

 

2020年6月時点で、全米4都市26店舗を運営しています。

 

 

店舗視察スタート

今回筆者が店舗を訪れたのは、10月下旬の平⽇午後2時半頃。

 

普段は行列しているイメージがありましたが、現地に到着すると時間帯なのかコロナの影響なのかは不明ですが、

予想に反して店舗前の⻑蛇の列は⼀切無く、⼊り⼝付近や店内も閑散とした状態でした。

 

 

早速店舗内へ入店…の前に事前登録

amazon goは、アプリの他にも掌(手のひら)を登録することで利用することが可能です。

筆者の場合、アプリは元々出向く前に携帯に登録してあったため、追加的に掌の登録を⾏う準備をしていたつもりでしたが、

掌の登録はアプリとは全く別の認証として独⽴していました。

※amazon goアプリ画⾯より※

この掌登録は、初回の登録を済ませていることが前提になりますが、

携帯電話を携帯せずに⾝体1つで店内にふらっと⼊って⾏った状況でも、

何の問題も無く買い物を済ませることが出来る⾮常に画期的な仕組みとなっています。

 

 

 

掌の登録方法

 

店内に⼊る⼿前には、キオスク(KIOSK)と呼ばれる⼩さなスキャナマシンがあり、

掌登録を希望する場合のみそちらで登録作業を⾏います。

 

必要になるのは、クレジットカード、携帯番号と掌です。

 

筆者はビデオを録画しながらのため、掌登録には思いのほか時間がかかってしまいました。

 

⼿順としては、クレジットカードを挿⼊して右の掌を登録後、左側も登録し、最後に電話番号を⼊⼒します。

 

その直後に携帯電話にテキストでコードが届き、そのコードを⼊⼒することで、セキュリティ確認され登録完了のメッセージが届きます。

 

 

掌の登録は少し時間を要しましたが、一度登録してしまえば次回以降はアプリを使⽤する必要もなく、

ただ掌をかざすことで⼊店から精算までが完結する非常に便利な仕組みとなっているため、

登録後の利便性を考えれば苦もなく簡単な作業と言えるでしょう。

 

筆者がキオスクで掌登録をしている間にも、天井のスキャナが恐らく⼿の甲も読み取っていると思われました。

 

手にした商品が指紋を登録しているわけでもなく、袋に⼊れただけでそのまま精算されるのは、

ただただ不思議としか⾔い様のない状況でした。

 

 

 

amazon go 店内の様子

 

店の中は、amazon goでしか⼊⼿できない商品群のある1つの棚を除いては、

特に⽬新しい物はない印象です。

 

アルコールの購⼊も可能で、通常のストアでは必ず年齢確認がありますが、

掌や電話番号だけでは年齢の判別が不可能な情報となるため疑問の残るところではあります。

 

 

 

商品の購入後

今回はアプリを使⽤していないため、アプリのレシートには情報が残りませんでした。

 

レシートの明細はクレジットカードの明細から合計⾦額を確認した後に

アマゾンで表⽰が可能であると思われます。

(照会には店舗名と日付、合計⾦額が必要)

 

※amazon goアプリ画⾯より※

 

これは残念ながら少し⾯倒な印象があります。

 

店舗視察まとめ

今回の登録では、電話番号の⼊⼒のみ画⾯へのタッチを余儀なくされましたが、それ以外は⼈との接触もなく、

レジ打ちなどで自分が購入する商品が他の⼈に触られる機会も少なくなっています。

 

また、クレジットカードのサインや暗証番号⼊⼒もなく、コロナ環境下においても有効な仕組みであると思いました。

 

今回の訪問時には、たまたま店内に他の⼈が殆どいなかったため、特に安⼼して買い物が出来ました。

 

さらに必要な商品を袋に⼊れてそのまま店外に出ると⾔うシンプルな流れのため、店内の混雑も緩和出来ると思われます。

 

店内の陳列棚に並ぶ商品は⽇本のコンビニと近いイメージで、客が迷って⻑時間過ごす内容ではない物に限定されている事も、

スムーズな店舗内の流れに⼤きく貢献しているものと思われます。

 

※店舗の写真動画は訪問時に許可を得て筆者撮影※

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