【EC初心者向け】ECサイトの種類と消費者トレンドの変化についてざっくり解説
EC市場はたった2種類!ECモールと自社ECについて
まず、消費者が購入するECサイトは大きく分けると2種類になる。ひとつ目は「楽天市場」、「Amazon」といった「ECプラットフォーム」。もうひとつは、プラットフォームには出店せず自分たちでサイトを運営する「自社EC」だ。おおよその比率として、ECプラットフォーム系の市場規模は全体の約70%、自社ECサイト系が約30%と言われている。
(売上は、いつも.推計)
この図は、国内における大手ECサイトの流通総額(通販サイトを通じて商品を販売した合計金額)を示している。最大手であるAmazonは約4兆円、そして楽天市場の流通総額は約3.5兆円規模まで拡大していて、この2社だけでEC市場全体の5割以上を占めているんだ。
楽天・Amazonだけじゃない!急成長を続ける新興マーケット
楽天市場とAmazon以外の主要プレーヤーとしては、「Yahoo!ショッピング」や「LOHACO」を運営しているYahoo!グループの流通総額が約1兆3000億円、ファッション専門モール「ZOZOTOWN」が約4,000億円を占めている。
さらにauPAYマーケット約1,700億円、Qoo10約2,000億円と新たな勢力も拡大を続けている。
スマホ利用が65%超え!ECの利用デバイスの変化について
消費者がインターネットで買い物をする際に使うデバイスについても確認してみよう。近年はスマホで買い物をする消費者が急増していて、大手ECモールの流通総額の約65%がスマホ経由の注文なんだ。自社ECサイトについても、おそらく4割前後がスマホからの注文だと言われている。
これからはモバイル決済の利用もどんどん活発になっていくと見られているし、スマホが普及して気軽にスマホ上でお買い物をする人が増えれば、さらにECが活発になるとも言われているんだ。
多店舗展開がカギ!EC利用者の消費者トレンドについて
以前は検索エンジンを使って自社ECサイトや楽天市場、Amazonなんかを行ったり来たりしながら買い物をする消費者が多かった。でも、最近は特定の好みのECサイトで継続的に買い物をする傾向が強まっているんだ。つまり、楽天市場とAmazonでは客層が重複しにくくなっているということ。こうしたトレンドを踏まえると、複数のECモールに出店する「多店舗展開」が重要になっていることが近年のEC業界の特徴と言えるね。
先輩のワンポイントアドバイス
ECは「スマホ化」していると同時に、「内向き化」が進んでいる。こうした現状を考えると、どれだけ多くの固定客をつかめるかが、ECで勝ち抜いていくためのカギになると言えるかもしれないね。