中国最大の越境ECプラットフォームKAOLA(コアラ)
第三者データ分析機構iiMediaによって発表された『2019年第1四半期市場監視レポート』を元に2019年5月14日ebrun.comが報じたデータによると、KAOLA(コアラ)は越境EC市場シェア27.5%で8期連続越境EC市場シェアで1位となり、次いで天猫国際(Tmall Global)(25%)・JD Worldwide(13%)続く結果となりました。
記事元:http://www.ebrun.com/20190515/333786.shtml?eb=com_chan_lcol_fylb
2016年からKAOLA(コアラ)は3年連続で越境ECシェア一位に
2016年からコアラはすでに3年連続で越境ECシェア第一位となっており、正規輸入品の信頼度においても4度目の第一位になるなど、売上・商品信頼度において多くのユーザーに支持されるプラットフォームとなっています。
そんな情勢の中、2019年第一四半期は大手プラットフォームが相次いで実店舗をオープンする戦略を立てており、コアラも同様に2019年1月に杭州の“杭州湖畔銀泰”(ショッピングモール)内に初のオフライン旗艦店をオープン。さらに2019年中に15店舗を展開すると表明しています。また、旗艦店とは別に2019年4月に杭州の別のショッピングモール杭州来福士広場に最初の「全球工厂店」(コアラのオフライン店舗)をフランチャイズ方式で12店舗開設、全国に展開するとしています。
iiMediaのアナリストによると、このような実店舗の展開は、オンラインプラットフォームでのユーザー体験はまだ不十分だと考えられており、それをオフライン店舗で補うこと目的であると見られています。実際、オフライン店舗の越境商品は、より高い客単価を得られる傾向にあり、さらに75%のオンライン訪問者が実店舗を試し、その体験からオンラインで多くの商品を購入する傾向にあると言います。
このような『オンラインでの商品購入+オフラインでの体験』の組み合わせが、越境ECにおける未来の買い物体験として、主流になるだろうと分析しているのです。
越境ECプラットフォームKAOLA(コアラ)は多くのブランドとの提携を実現
このほか、コアラは2019年第1四半期に多くのブランドとの提携を果たしており、医療保険会社の雅培(ABOTTアボット)、ロボットブランドのiRobot、食品と乳幼児栄養食品会社のネスレ、日本の製薬企業である小林製薬ともブランド提携を実現しています。
また、データによるとコアラはすでに80以上の国、1,000以上のブランドサプライヤーと戦略的パートナーを獲得しているため、今後も越境ECプラットフォームとしてさらなる飛躍が期待されています。
世界中の優れた商品を実店舗で試すことができ、消費意欲の旺盛な中国人消費者が気に入った商品をオンラインで継続して購入する。このような流れにいかに対応できるかが、中国越境ECを攻略する上でのポイントとなってくるでしょう。