公開日：2021年7月27日
最終更新日：2022年9月22日

みなさん、こんにちは。楽天市場の広告運用、運用代行、コンサルティングなどECマーケティング支援を提供する株式会社いつものコンサルタントです。

毎年お世話になった方に向けて、誰もが「ギフト」を贈りますよね。代表的なギフトにはお中元やお歳暮、母の日ギフトや父の日ギフトなどがありますが、楽天市場が「ギフトに強い」といわれていることを知っていましたでしょうか。

様々な働き方が推奨される今、お世話になっている方々や家族と離れて暮らす人も少なくありません。そのような状況ではギフトは手渡すことが難しいため、ECモールを通じたギフト購入によって郵送する人が増えています。

「ギフト選びの場」として楽天市場が注目されているのです。

今回の記事ではそんな消費者需要の変化に対応しつつ、楽天市場の売上拡大につなげていくため、お中元などのギフト対策のポイントについて解説していきます｡

季節商品対策することで売上拡大！

楽天市場における売上拡大のために、季節で需要が変化する「季節商品」を把握し、対策を講じることがポイントとなります。
代表的な季節商品には以下のようなものがあります。

そのほか様々な季節商品がありますが、これらの季節商品は特定の期間やイベントによって需要が増え、それ以外の期間は需要が減るのが一般的です。したがって店舗運営者は、需要が増す時期に合わせて特集・セールを実施したり、普段よりも在庫を多めに確保したりといった対策を講じなければ、売上拡大を実現するのは難しくなります。

とはいえ、バレンタインデーギフトの「チョコレート」のように、イベントごとに季節商品が絞られている場合というのはそう多くありません。「何となくこれ」という大まかな商品分類はあっても、ほとんどのイベントで季節商品は変化するものです。毎年のトレンドにも影響を受けるのが季節商品ですので、「定番の商品」を自店舗の一押し商品とするか、あるいは「今年トレンドの商品」を押すのか、といった判断には迷うことでしょう。

ではどのようにして季節商品を選べば良いのか。
その1つの方法として、「楽天市場のRMS上で売上トレンドを確認する」があります。

１.「店舗カルテ」内の上部メニューの「売れている商品は？」をクリック
２.表示されるメニュー一覧から「商品ジャンル別売上トレンド」をクリック
３.「集計期間」と対象の「ジャンル」を選択

自店舗の売上内訳を見てみると、「1年通じて売れる商品」と「ある特定の時期に多く売れる商品」があるのではないでしょうか。この2つの分類のうち、「ある特定の時期に多く売れる商品」を見ていきます。

意識していただきたいのは、楽天市場全体の1年の売上推移に「山や谷があるかどうか」です。例えば「お中元」の季節商品であれば、7月中旬～8月中旬頃までがイベントの期間ですので、準備を行う6月から、イベントが終了する8月中旬頃までに売上トレンドが上がることが予想されます。

その際、楽天市場全体の売上トレンドで6月～8月にかけて売れている商品が、自店舗では売れていなかった場合、何らかの対策を講じる必要があるでしょう。楽天市場全体で売れているにも関わらず、自店舗で売れていない商品には必ず原因があります。

まず調べるべきなのは、対象商品が「楽天市場が主催するキャンペーンに参加しているかどうか」です。楽天市場では「楽天スーパーSALE」などの販促キャンペーンを定期的に行っており、季節商品が売れるタイミングでキャンペーンに商品を出稿することが売上を左右するポイントとなります。

また自店舗でも、季節商品が売れるタイミングで「自店セール」を開催していなかったり、「特集ページ」を作成していなかったりすることで、大切な販売機会を損失している可能性があります。キャンペーンへの出稿などは審査があり、時には審査に通らないこともあるため、前もって自店舗でセールを計画するなど、プランBとしての対策も講じると良いでしょう。

その他の理由としては、「そもそも適した季節商品を自店舗で用意できていない」といったケースもあります。季節商品と聞いてある程度の推測はつくものの、具体的にどんな商品が季節商品として売れるのか、分からない店舗運営者もいることでしょう。

例えば楽天市場でショップを立ち上げたばかりで、自店舗の販売実績が少ない店舗の場合、先述したような楽天RMS上の調べ方では季節商品を上手く選定できないのではないでしょうか。自店舗の売上データがない分、楽天市場全体の売上トレンドと、楽天市場以外での売上データを参考にするしかありません。

そのような場合は、Googleトレンドなどを使って、検索エンジン上での検索動向を把握するのも売上予測を考える上で参考になるでしょう。例えばGoogleトレンドで「チョコレート」というキーワードを調べた場合、検索結果には以下のようなグラフが表示されます。

引用元：Googleトレンド「検索キーワード：チョコレート」

2022年6月16日の調査時点で、1年間の検索数で最も多い時期は「2022年2月13～19日」となっています。検索インタレストは2022年1月9日の週から緩やかに上昇し、1月30日の週で急激に増加することがデータから分かります。

このことから2022年の「チョコレート」の需要は、正月明けから徐々に高まり、バレンタインデーの約2週間前から急激に増加したことが分かりました。ユーザーの多くが「バレンタインデーの直前」にGoogle検索を利用したことから、店舗運営者は「その時期に開催される楽天市場のセールに商品を出稿する」もしくは「自店セールを開催する」といった対応を行うと良いでしょう。

自店セールを行う場合は、検索エンジンでの特定キーワードの検索結果で、上位表示されるよう対策する必要があります。普段から楽天市場内での検索エンジン最適化に努めたり、「検索連動型広告の活用、強化」をすることが重要です。余裕があればGoogle検索から流入するユーザーに向けたSEO対策も実施していくと良いでしょう。

ギフト対策のポイント

お中元をはじめギフト対策と言っても様々ですが、ここではページ内での訴求の仕方についてお伝えします。

自分が誰かへのギフトを購入する際ページにおいて何を重視するでしょうか。
おそらく「どういう状態で届くのか？」が気になるポイントだと思います。
同じようにユーザーは

などを気にしています。
そういった疑問に、商品ページ内で先回りして解決してあげられるようにしましょう。

特に以下の４点を改善することで、ユーザーに安心して買い物をしていただけます。

ギフトに対応していることをしっかり訴求する

「そもそもギフト対応をしているのか？」
が意外と分からない店舗様もいらっしゃいます。

買い物かご付近にチラッと書いてあるだけでは
「本当に対応してもらえるのだろうか？」
とユーザーを不安にさせてしまうため、バナーなどで大きく訴求していきましょう。

ラッピング写真を入れる

次に、「ギフト対応してもらえるのは分かったけれど、どういう風にラッピングしてもらえるのか？」
という不安を解消するため、実際にラッピングした際の画像も入れ込みましょう。

「縁起の良いモチーフを使用しています」
など、こだわりを入れるのもおすすめです。

梱包についての説明を入れる

割れやすいものなどは、「緩衝材を入れています」など説明を入れてあげましょう。
こちらも実際の画像があったほうが安心できます。

補足説明

他にも、領収書、発送の仕方やリボン対応についてなどユーザーは色々なことを気にしています。画像の用意が難しい場合は、一言添えるだけでも安心感が変わります。

楽天はギフト需要が高いため、ぜひ以上のポイントを入れ込んでユーザーが迷わず購入できるページにしていきましょう。

お中元（季節イベント）に関するキーワード対策

お中元に限らず、季節商品やイベント（クリスマスやバレンタインデー、母の日、父の日など）に関する商材の場合、そのキーワードを入れて検索上位表示をねらう店舗様が多いかと思います。

その一つの対策として検索最適化をご紹介します。
例えば、季節商材を扱われている店舗様は、「お中元」というキーワードを入れられていることでしょう。

他方で、お中元とセットで検索されるサジェストキーワードや、ゆらぎキーワードを入れられていない店舗様が多く見受けられます。
セットで検索されるサジェストキーワードの例としましては、
「お中元 早割」
「お中元 送料無料」
などです。

ゆらぎキーワードとしては、
「御中元」
「中元」
などが挙げられます。

サジェストキーワードは日々変化するため、お中元に限らず、イベントに応じて積極的に検索最適化するべきです。

検索最適化を行うメリットとして、
・検索結果での上位化がしやすくなる
・アクセスの増加が見込める

などが挙げられ、結果的に検索間口が広がることによって、売上につながっていきます。

今回はお中元を例に出しましたが、ほかの季節商品にも当てはまる対策ですので是非検索最適化の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

売れる基盤を作る！クリエイティブ制作のポイント

また季節商品による売上アップを最大化させるには、バナーやページデザインの改良も必要となってきます。店舗全体で多くの売上をあげている店舗には以下のような共通点があります。

各季節商品の対策を行う際は、以上の点も意識しながら作成してみてください。

詳細は下記ページにて解説しております。合わせてご覧ください。

【必見！】成長企業の楽天ページ制作の５つのポイント

まとめ

以上、楽天市場における「ギフト対策のポイント」と「お中元のキーワード」についてお伝えしました。

ギフトに強い楽天市場でのポイントをおさえ、売り上げ拡大の参考にしていただければと思います。