自社ECサイトの集客・販売力アップ術
2015年の本店サイトを取り囲む状況から考察します。「ヤフーショッピングの無料化」「ペンギン&パンダで被リンクを貼るだけのSEOは破壊的ダメージ」「新規顧客獲得合戦の熾烈化」。昨年、EC業界ではこのような大きな変化が起き、本店サイトを取り巻く環境は厳しさを増しています。
良い商品を作れば売れる時代ではなくなり、競争が激化している現在、いかにその商品が欲しいと思っている人にアプローチし、ファンにさせていかなければなりません。
厳しさを増している中、本店サイトの運営に取り組む必要性に疑問を持つEC事業者も増えてきているのではないでしょうか。モールの販売力が強くなってきていますが、そんな時こだからこそ、本店サイトの優位性を改めて考えてみます。
①名簿は会社の生命線・・・通販・ECにとって顧客の名簿は会社の財産
②紙通販やリアル店舗との連動性・・・他のチャネルで事業展開する際、モール店よりも連動しやすい
③モールよりも良い顧客がつきやすい・・・私のネットショップ運営の経験からも、本店は優良顧客が付きやすい
④データ分析しやすい・・・さまざまな角度からデータを分析し、それを経営に生かすことができる
【2015年本店サイトで取り組むこと】
本店への集客方法は、Facebook、ツイッター、LINEなどいろいろと増えてきましたが、売上増加につながる媒体は限られます。成果を上げることのできるチャネルは、①実店舗②ネット(リスティング・アフィリエイト・指名ワード)③新聞。そして、強みが明確化された本店を作ることが必要です。最終的には年間購入金額の増加を目指すのですが、そのためにはリピート購入者を定着させる取り組みが必要です。そのために重要になるのが、集客対策、リピート対策、ランディングページ対策です。
◆売れるランディングページの作り方
貴社のランディングページは、「商品の説明だけをしていませんか?」「商品を売ろうとしていませんか?」「自社の長所がページに反映できていますか?」。消費者は簡単に商品を購入しません。EC事業者がページ作りで重要視する点を見ていきましょう。
まず留意したいことは、ランディングページの精度を上げ続けること。1回制作したから終わりではありません。A・Bテストで検証して改善、良い箇所を残していきましょう。
①キャッチコピー(指名/季節)⇒季節感があるキャッチ、写真を使っていますか。検索されたワードと画像が合っていますか。販売個数など記載できるワードは入れていきましょう。
②ファーストビュー⇒ただ写真を掲載してもダメです。例えば食品。キレイというよりも、湯気があるなど美味しさが伝わることを重要視しましょう。
③写真・動画⇒例えばアパレル。1枚の写真をじっくりと作り込むのではなく、たくさんの写真を使用し、枚数の多さで訴求します。使用感の伝わる動画も活用してきたいです。
④ロゴの活用⇒「売上ランキング1位」など利用できるロゴは使用しましょう。
⑤今なら企画⇒「キャンペーンで●●しています」など現在進取り組んでいる企画をしっかりと入れましょう。
⑥購入直前で定期購入/頒布回へ誘導⇒単品通販を行っている企業はこの仕組みを構築し、リピート購入の継続につなげています。定期購入・頒布会に誘導するため、そのためのコンテンツをしっかりとしていきましょう。
ランディングページでは起承転結の流れを作ります。「起」に当たるページ上部のファーストビューでは、広告と連動したキャッチコピー、実績、メインイメージ、価格などを配置。知りたいという気持ちを喚起し、直帰率を低くするデザインにしましょう。
「承」は説得ゾーンで、食品であれば原材料の説明などを入れ、「転」の確認ゾーンで、商品のスペックや、ギフト対応・サービス内容などを説明します。「結」の一押しゾーンで、「今購入する理由」としてキャンペーンや特典などを差し込みます。
今年は動画を利用することをお勧めします。きれいなランディングページは当たり前。動画のほか、手書きのコンテンツを入れ、アンバランスさを打ち出すのも良いでしょう。
今回は、本店サイトランディングページの作り方をご紹介しました。次回は本店の集客についての内容をご紹介致します。
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