公開日:2019年3月13日

2ケタ成長が止まらない!EC市場のこれからを世界視点でまとめてみた

みなさんこんにちは。EC/D2Cコンサルティングを提供する株式会社いつも.のコンサルタントです。

世界のEC市場は急速な伸びを見せています。国内以上に越境ECに関してはさらに高い成長率を誇っているため、今特に注目を集めている領域です。

まずは人口の規模も大きく世界1位の市場を持つ中国、そしてアリババ。さらに中国以外の国ではアメリカ・アマゾンの動きからも目が離せません。この記事では、EC市場のこれからを世界視点でまとめてご紹介します。

※本記事に掲載されている、事例の内容、売上に関する情報、サービスの価格・機能・仕様などの情報は、変更・更新になっている場合がございます。

今後も2桁成長!世界のEC市場の現状を把握しよう

急成長する世界のEC市場。以下の通り、2017年時点で2.3兆USドル(約250兆円)規模、そして2021年には4.9兆USドル(約530兆円)規模に成長する見込みです。

ますます成長する世界のEC市場

世界のBtoC-EC市場規模
世界のBtoC-EC市場規模

経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査の図1:世界のBtoC-EC市場規模(単位:兆USドル)を見ていただくとわかるように、2016年~2021年にかけて、まさに右肩上がりの成長が見込まれています。規模がどんどん大きくなっていくため、対前年比は少しずつ鈍化してはいますが、小売EC売上高を見るとその成長速度が凄まじいことは見て取れるはずです。

図1:世界のBtoC-EC市場規模(単位:兆USドル)
出典:経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査(PDF)

国別では中国が圧倒!アメリカにダブルスコア

世界各国別のBtoC-EC市場規模
世界各国別のBtoC-EC市場規模


世界のEC市場規模をグラフ(経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査の図2/下記図)で見てみると、中国の伸びが圧倒的であることがわかります。

2017年中国の実績は、前年比35.1%増の11,153億USドル(約120兆円)という取引高。

2位のアメリカは前年比16.3%増で4,549億USドル(約50兆円)となっていますから、倍以上の差があります。

中国とアメリカの2カ国が世界のEC市場の約7割を占めるという結果で3位のイギリス以下の国を大きく引き離す結果となりました。

図2:世界各国別のBtoC-EC市場規模(単位:億USドル)
出典:経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査(PDF)

日本のEC市場は成長率が伸び悩んでいる現状

上記図2の日本を見てみると、市場規模では4位という結果でした。日本は成長率の鈍化が目立ちます。2016年と2017年で比べてみると、前年比で6.0%増にすぎず、他国と比べても伸び率が低くなっていることがわかるでしょう。

成長率50%超えも!大注目の東南アジアEC市場

他のアジア諸国を見てみると、東南アジアは前年比50%を超える成長率を誇っている国もあり、まだまだ市場規模は小さいですが、今後伸びてくる見込みのある市場と見られています。

現金離れが今後の鍵!日本が世界に取り残されない為には?

アジアの中でも伸びが鈍化している日本の課題としては、現金離れをすることだと考えられています。なぜかというとECの比率を左右するのが、クレジットカードやデビットカードの利用率だといわれているためです。

最近日本でも電子化を進めるアプリやサービスも増えていますが、まだまだは現金での支払いが多く、利用率の向上が鍵になるといえるでしょう。

越境EC市場は60兆円規模に拡大!今後もますます大注目!

世界のBtoC-EC越境EC市場規模
世界のBtoC-EC越境EC市場規模

経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査の図3を見ると、世界の越境ECの市場規模も大幅に伸びていっていることが見て取れるでしょう。2017年の対前年比成長率は、なんと32.5%。

図3:世界各国別のBtoC-EC市場規模(単位:億USドル)
出典:経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査(PDF)


主要国の越境EC利用者数
主要国の越境EC利用者数

同じく経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査の図4、国別の越境EC利用者数のグラフを見てみるとこちらも中国が1位、ついでアメリカ、イギリスという順になってきています。

図4:主要国の越境EC利用者数(単位:万人)
出典:経済産業省・平成29年電子商取引に関する市場調査(PDF)
実際に消費している国としては1位がアメリカで400億USドル、2位が中国で390億USドルとなっており、順番は違えど2カ国の市場の大きさが感じられる結果といえるでしょう。

アリババ、アマゾンが市場を席巻!今後の動きは?

アリババグループの今後の動き

世界最大手の流通を誇るのは、タオバオやTmallなどでおなじみのアリババグループ。アリババは先日日本でも利用が開始されたpaypayにも使われているアリペイという電子決済の仕組みを持っており、東南アジアにもアリペイ決済を広げる動きを取っています。

さらにアリババは2016年にLAZADA(ラザダ)という東南アジア最大級のECサイトを買収しており、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンの6か国で拡大を図っていることもあり、今後の成長から目が離せません。

出典:フォーブスジャパン「アリババが買収の「アジアのアマゾン」Lazada社 企業価値は1,600億円」2016年4月16日

アマゾンの今後の動き

中国を除く世界各国で力を持つアマゾンは、アメリカで学んだ方法論を使ってイギリス・フランス・スペインなどのヨーロッパ圏、日本やASEANを含むアジア圏、ブラジルなどの中南米、オーストラリアなどに展開しています。

日本経済新聞が2017年7月27日に報じた「アマゾン、東南アジア進出 シンガポールに配送拠点」では、東南アジア内で発のEC事業に乗り出し、周辺国への進出も視野に入ったことを伝えています。

出典:日本経済新聞「アマゾン、東南アジア進出 シンガポールに配送拠点」

まとめ

これからも大きな成長が見込まれる世界のEC市場そして、越境EC市場。日本での成長率鈍化に目を取られがちですが、日本が持っている物流の力や商品力を活かして越境ECに挑戦することができれば、もっと成長率を高めることができるはずです。ぜひ他国のデータや成長率を参考に、海外進出に取り組んでみてください。