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拡大し続ける世界のEC市場と越境EC。規模拡大の背景に巣ごもり需要の急増が!

みなさんこんにちは。EC/D2Cコンサルティングを提供する株式会社いつものコンサルタントです。

世界規模でのパンデミックの影響により、外に出ずにネットを活用して買い物を行う「巣ごもり消費」が人々の経済活動の一環となりつつあります。

この影響は非常に大きく、世界のEC市場へ大幅な成長をもたらしています。

中でも越境EC市場は、「越境ECの認知度が上昇したこと」、「自国にはない商品が手にはいること」、「場合によっては自国よりも安価に商品を購入できること」などから、今後特に成長が見込まれています。

今回は世界1位の市場を持つ中国・アリババ。さらに世界2位のアメリカ・アマゾンの動きと共に、世界のEC市場の現状と今後の成長見込みについてご紹介します。

1)  世界のEC市場の現状

2020年以降、世界のEC市場に大きな変化がありました。
世界中の人々が外出を自粛したことから、巣ごもり需要が生まれ実店舗売上と反比例してEC上での売上が増加したことが原因です。
経済産業省・令和2年度「電子商取引に関する市場調査」によると、世界のBtoC-EC市場規模は、2019年3.35兆USドル(約328兆円)、2020年4.28兆USドル(約488兆円)、2021年は4.89兆USドル(約558兆円)の見込みとなっております。

1-1) ますます成長する世界のEC市場

今後も、市場規模はさらに拡大することが見込まれております。
商品に対しEC市場で取引される割合を表した、「EC化率」も経産省の同調査によると、2024年には21.8%まで上昇すると予測されており、今まで以上にECを前提とした販売が重視されそうです。

1-2) 中国が圧倒!アメリカにトリプルスコア

2020年の国別のEC市場規模を見てみましょう。経産省の同調査によると、世界のEC市場で最も売上が高いのは、中国です。
2019年は1兆8,015億USドル(約206兆円)だったのに対して、2020年は2兆2,970億USドル(約262兆円)と、約28%の増加率です。

一方、2位のアメリカは前年比32%増と増加率は高いものの、売上は7,945億USドル(約90兆円)。中国市場と比較すると1/3程度となっており、規模で比較すると中国が圧倒していることが分かります。

中国とアメリカの2カ国が世界のEC市場の約8割を占めるという結果で、3位のイギリス以下の国を大きく引き離す結果となりました。

2) 日本でもEC市場が拡大

世界のEC市場の変化と同様に、日本のEC市場も2020年から大きな変化がありました。
経産省の同調査によると、世界のEC市場の中での日本の順位は、市場規模の順位は前年と変わらず4位です。しかし成長率は、2018年から2019年が9.2%増であったのに対して、2019年から2020年では21.7%と大幅に増加しました。
2016年から2019年までの平均成長率は1桁台後半であったので、巣ごもり需要によって約10%程度が底上げされた計算となります。

2-1) スマートフォン経由のEC利用が50%越え!今後の鍵はリレーション!?

EC市場の現状として、今までPCからECサイトを利用していたユーザーが減り、スマホ経由のユーザーが増加しています。
2020年には、スマートフォン経由のユーザーは50.9%となり、過半数を上回りました。今後もこの流れはさらに進んでいくものと予測されています。

スマホアプリを訴求することで、従来のメール通知とは異なったアプリ内での通知を可能にし、消費者とのより強いリレーション(関係)を構築することが期待されています。

3)  越境EC市場は50兆円規模へ!毎時の平均成長率は30%以上!?

越境ECとは、自国から海外に対してECを通じて商品を販売することを指します。
経産省の同調査によると、越境ECの市場規模は、2019年時は7,800億USドル(約89兆円)と推察され、2026年には4兆8,200億USドル(約550兆円)とも言われています。
これは、毎年の平均成長率にすると約30%であり、世界のEC市場の成長規模を上回るペースです。

このような成長率が推察される背景には、「越境ECの認知度が上昇したこと」、「自国にはない商品が手にはいること」、「場合によっては自国よりも安価に商品を購入できること」などが挙げられます。

4)  Alibaba、Amazonが市場を席巻!今後の動きは?

4-1) Alibabaの今後の動き

日本貿易振興機構が2021年6月に発表した「中国 EC 市場と活用方法」によると、世界最大手の流通を誇るAlibabaは、2019年に同国の大手ECプラットフォームKaolaを買収しました。この結果、売上は約741億USドル(約7兆8,000億円)となり、同国シェアはAlibabaグループが約半数を占めることとなりました。

4-2) Amazonの今後の動き

一方、Amazonは豪州のSelz(セルズ)の買収や、日本の日本貿易振興機構(ジェトロ)との連携など、海外ECのプラットフォームの確立と越境ECの強化など多角的な裾野の拡大を図っています。

まとめ

これからも大きな成長が見込まれる世界のEC市場そして、越境EC市場。

巣ごもり需要の世界的な増加は、2020年度に日本へも高い成長率の要因となりました。今後国内ではリレーションの構築、海外へは越境ECへの挑戦が鍵になりそうです。

日本が持っている物流の力や商品力を活かして越境ECに挑戦することができれば、より高い成長率を見込めるはずです。ぜひ他国のデータを参考に、海外進出に取り組んでみてください。

 

世界のEC市場に関するよくある質問

 

成長する世界のEC市場のトップは?
EC市場は中国が圧倒的で二位以下に約3倍の差をつけています。
次にアメリカが続き、中国とアメリカの2カ国が世界のEC市場の約7割を占めています。
詳細は本記事をご覧ください。
中国のEC市場の特徴は?
中国ECの特徴としては、SNSやライブ配信アプリなどを活用したインフルエンサーマーケティングが活発に行われていることが挙げられます。1回のライブ配信で数億円を売り上げるインフルエンサーもいます。詳細についてはぜひ、以下の記事をご覧ください。
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